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![00_e](https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/a/a/aa82b3e5.jpg)
スコットランドで、先史時代の石の球が500個以上も発見された。驚くのは、これらひとつひとつに非常に精巧な螺旋、円、曲線、滑らかなカーブなどの模様が描かれていることだ。
現在でも、家の装飾品として十分に使えるほどのできだ。さらに、熟練の職人技を思わせるコブのようなものや、小さなプラミッドがついていたり、Covid19コロナウィルスそっくりの円や突起のついた模様もある。
非常に謎めいていて好奇心を煽られ、庭の装飾物なのか、文鎮なのか、窓枠の飾りか、いったいこれらはなんのために使われたものなのか、議論が尽きることはない。
そして今、スコットランド国立博物館で、5000年前のこれら装飾ストーンボールの謎を解き明かすべく、新たな試みが行われている。
スコットランド国立博物館では、これまで発見されたものを分類した何百もの記録を徹底的に調べたり、バーチャルリアリティ技術や市民科学を利用したり、そして、行方不明になっている少なくとも2つのボールを探す作業が行われている。
この不思議な球体のほとんどはスコットランド北東部のアバディーンシア州(現在のアバディーン州)で発見されたが、正確な発見場所はほとんどきちんと記録されていない。これらが歴史的に重要なものだと今ほどは思われていなかったからだろう。
そのため、考古学的な宝としてしかるべき機関に引き渡されることなく、見つけた者がまだそのまま手元に置いている可能性がある。売り払われたり、忘れ去られたり、窓枠に取り付けたままになっているものも多々あるかもしれない。
Mysterious Geometric Stone Spheres of Ancient Scotland & Orkney | Hugh Newman | Megalithomania
現在、スコットランド国立博物館、先史学博士のヒューゴ・アンダーセン=ホワイマークが先頭に立って、新たな研究に取りかかっている。
この物体の謎の解明や、行方不明になっている少なくともふたつの石の所在が判明することが期待される。
アンダーセン=ホワイマークは言う。
![2_e0](https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/0/4/04022d06.jpg)
ある行方不明の石は、最初の発見者が40年も後になって、自分が持っていたものがなんであるかに気づいたことで、その存在が明らかになった。
べつの行方不明の石は、コレクターがシェアした写真に写っていたようだが、入手することができたわけではなく、現在の所在は謎のままだ。
だが、ほかにも国内に散らばって存在している可能性はかなりある。
「誰かの家の窓枠にはめられていたという話もあります。あのようなものが地面に落ちていたとしたら、放っておかずに拾って持っていくでしょう」
この石球の大きさは、直径およそ7.5センチ。ほとんどが、特徴的なコブのようなものが3つ刻まれているが、もっと多い場合もある。精巧に刻まれた渦、螺旋、小さなピラミッド模様のものもあれば、粗削りでまだ完成していないように見えるものもある。
![3_e](https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/d/d/dd7eb5e4.jpg)
見事なもののひとつに、タウィー・ボールがある。これは、粒子の細かい黒石を刻んだもので、表面に4つの特徴的な円盤が彫られ、そのうち3つの円盤には美しく複雑な模様が刻まれているが、もうひとつの円盤にはブランクになっている。
![4_e](https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/b/c/bcde0d70.jpg)
これは、1860年頃、アバディーンシア州タウィー、グラシュール・ヒルの斜面の地下深くに排水溝が建設されていたときに発見された。
これらの石の用途について、錘、武器、儀式用の道具、職人の技術を示す見習いの作品など、さまざまな可能性が言われている。
部族の集会で発言権のある者が持つ、"スピーカーストーン"として使われていたのではないかという説もある。
オーストラリアのアボリジニが岩絵の文化を活用していたように、刻まれた彫刻は歴史的な出来事を記録し、記憶の助けにするものだったという主張もある。
これら球体の模様や形は、棍棒や斧のヘッドにも見られ、スコットランド各地で発見された岩絵にも反映されている。
「これらは、人々の想像力をかきたて、さまざまな解釈に事欠かきません」19世紀半ば以降にスコットランド各地で発見された何百もの石の詳細を記した、3冊の膨大な博物 館カタログを調査しているアンダーソン=ホワイマークは言う。
また、スコットランド国立博物館のコレクションが所蔵する彫刻ボールの3Dモデルは、遠隔地からでもバーチャルリアリティを使って、調べることができる機会を与えてくれる。
Mystery Neolithic Stone Ball Discovery ~ Scotland
これにより、世界中のアマチュア探偵や考古学の専門家が、用途に関する議論に自分の意見を参加させることができると期待される。
石の分析結果から、多くの石が何度も作り直され、何世代にもわたって変化していった可能性があると、ホワイマークは言う。
あるいは、最初はひとつの用途のために始まったものが、べつの用途に発展していったのではないかとも考えられている。
球体が何代にも渡って受け継がれてきたということは、古代の家宝のようなものと考えていたとも思われる。
詳細は https://www.uhi.ac.uk/en/media/events/で見ることができる。
References:Mystery of Scotland's ancient rock art stone balls set to be unveiled | HeraldScotland/
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credit:heraldscotland
スコットランドで、先史時代の石の球が500個以上も発見された。驚くのは、これらひとつひとつに非常に精巧な螺旋、円、曲線、滑らかなカーブなどの模様が描かれていることだ。
現在でも、家の装飾品として十分に使えるほどのできだ。さらに、熟練の職人技を思わせるコブのようなものや、小さなプラミッドがついていたり、Covid19コロナウィルスそっくりの円や突起のついた模様もある。
非常に謎めいていて好奇心を煽られ、庭の装飾物なのか、文鎮なのか、窓枠の飾りか、いったいこれらはなんのために使われたものなのか、議論が尽きることはない。
そして今、スコットランド国立博物館で、5000年前のこれら装飾ストーンボールの謎を解き明かすべく、新たな試みが行われている。
謎に包まれたスコットランドの石球
スコットランド国立博物館では、これまで発見されたものを分類した何百もの記録を徹底的に調べたり、バーチャルリアリティ技術や市民科学を利用したり、そして、行方不明になっている少なくとも2つのボールを探す作業が行われている。
この不思議な球体のほとんどはスコットランド北東部のアバディーンシア州(現在のアバディーン州)で発見されたが、正確な発見場所はほとんどきちんと記録されていない。これらが歴史的に重要なものだと今ほどは思われていなかったからだろう。
そのため、考古学的な宝としてしかるべき機関に引き渡されることなく、見つけた者がまだそのまま手元に置いている可能性がある。売り払われたり、忘れ去られたり、窓枠に取り付けたままになっているものも多々あるかもしれない。
Mysterious Geometric Stone Spheres of Ancient Scotland & Orkney | Hugh Newman | Megalithomania
行方不明になっている石球
現在、スコットランド国立博物館、先史学博士のヒューゴ・アンダーセン=ホワイマークが先頭に立って、新たな研究に取りかかっている。
この物体の謎の解明や、行方不明になっている少なくともふたつの石の所在が判明することが期待される。
存在が知られているふたつの石を見つけようと、追跡しているところです。最後に目撃されたのが、ひとつは1896年、もうひとつは1908年です
アンダーセン=ホワイマークは言う。
これがなんであるかを知らずに持ち去ったケースが、まだほかにもいくつかあるでしょう。スコットランドの埋蔵物法では、考古学的発見は必ず報告する義務があります。
この法律は昔から変わっていませんが、19世紀初頭から20世紀にかけては、誰もそれを守りませんでした。多くが個人の所有物になっていると思われます
![2_e0](https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/0/4/04022d06.jpg)
グラスゴーのケルビングローブ美術館と博物館にある3つのスコットランドの石球
credit:Johnbod / WIKI commons
ある行方不明の石は、最初の発見者が40年も後になって、自分が持っていたものがなんであるかに気づいたことで、その存在が明らかになった。
べつの行方不明の石は、コレクターがシェアした写真に写っていたようだが、入手することができたわけではなく、現在の所在は謎のままだ。
だが、ほかにも国内に散らばって存在している可能性はかなりある。
「誰かの家の窓枠にはめられていたという話もあります。あのようなものが地面に落ちていたとしたら、放っておかずに拾って持っていくでしょう」
いったい誰が、何の目的で?
この石球の大きさは、直径およそ7.5センチ。ほとんどが、特徴的なコブのようなものが3つ刻まれているが、もっと多い場合もある。精巧に刻まれた渦、螺旋、小さなピラミッド模様のものもあれば、粗削りでまだ完成していないように見えるものもある。
![3_e](https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/d/d/dd7eb5e4.jpg)
新石器時代に分類された石球
image credit:Johnbod / WIKI commons
見事なもののひとつに、タウィー・ボールがある。これは、粒子の細かい黒石を刻んだもので、表面に4つの特徴的な円盤が彫られ、そのうち3つの円盤には美しく複雑な模様が刻まれているが、もうひとつの円盤にはブランクになっている。
![4_e](https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/b/c/bcde0d70.jpg)
credit:public domain/wikimedia
これは、1860年頃、アバディーンシア州タウィー、グラシュール・ヒルの斜面の地下深くに排水溝が建設されていたときに発見された。
これらの石の用途について、錘、武器、儀式用の道具、職人の技術を示す見習いの作品など、さまざまな可能性が言われている。
部族の集会で発言権のある者が持つ、"スピーカーストーン"として使われていたのではないかという説もある。
オーストラリアのアボリジニが岩絵の文化を活用していたように、刻まれた彫刻は歴史的な出来事を記録し、記憶の助けにするものだったという主張もある。
これら球体の模様や形は、棍棒や斧のヘッドにも見られ、スコットランド各地で発見された岩絵にも反映されている。
「これらは、人々の想像力をかきたて、さまざまな解釈に事欠かきません」19世紀半ば以降にスコットランド各地で発見された何百もの石の詳細を記した、3冊の膨大な博物 館カタログを調査しているアンダーソン=ホワイマークは言う。
また、スコットランド国立博物館のコレクションが所蔵する彫刻ボールの3Dモデルは、遠隔地からでもバーチャルリアリティを使って、調べることができる機会を与えてくれる。
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これにより、世界中のアマチュア探偵や考古学の専門家が、用途に関する議論に自分の意見を参加させることができると期待される。
石の分析結果から、多くの石が何度も作り直され、何世代にもわたって変化していった可能性があると、ホワイマークは言う。
あるいは、最初はひとつの用途のために始まったものが、べつの用途に発展していったのではないかとも考えられている。
製造期間が非常に長く、一気に完成したものではないものもあります。最初はただのシンプルな石の球体として始まったのかもしれないし、表面につけられたコブも始めは浅かったものが、のちにどんどん深くなっていったのかもしれません。
がらりとデザインを変えてしまったり、表面のコブの数が倍以上に変更されたものもあります
球体が何代にも渡って受け継がれてきたということは、古代の家宝のようなものと考えていたとも思われる。
今は、実用的なものと儀式用のものに区分けする考えがありますが、こうした区分けは過去でも同じだったわけではありません。
この石球には、儀式用と武器を兼ねた複数の機能があった可能性はあります。あるいは、数百年前から存在していたのなら、最初は武器のようなものから始まり、最終的には儀式道具、コミュニティの中の権威ある人たちのステータスアイテムになったのかもしれません
長い年月の間に、その用途が変化したことはありえます。正解はひとつではないというのが私の意見です
詳細は https://www.uhi.ac.uk/en/media/events/で見ることができる。
References:Mystery of Scotland's ancient rock art stone balls set to be unveiled | HeraldScotland/
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MLMではない格安副業です。
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