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科学技術の進歩、何年も前からSF作品に出てくるような科学技術が現実のものになりつつあるのである。また、これまではオカルト的扱いを受けていたものが科学的な裏付けを得ているケースも多い。
今や我々の生きているこの世界は、我々の想像を超えているのかもしれない。ドラえもんが四次元ポケットから出すような道具がすでに存在しはじめているのだ。ここで紹介する科学の世界で起きた物語は、空想作家にとってもインスピレーションの源泉となるであろう。
ニュージーランドのクリストフ・バートネック教授は、アメリカで開かれる学会から核物理学分野の論文提出を案内するメールを受信し、少々困惑した。
彼にその分野に関する知識はほとんどなく、これまでそうした誘いを受けたことがなかったからだ。大胆にも彼は斬新な方法で論文を書くことにした。iOSの予測変換を利用することにしたのだ。”原子”や”核”といった単語を入力し、その後に表示される予測をそのまま採用した。
こうして書きあがった「原子力は単一のソースで利用可能にされ続ける」という論文は審査をパスし、学会における口頭での発表が要請された……でたらめの内容なのに。
論文の締めの言葉は「力は良い時代においては絶好の場ではない」であった。
パルサーとは、高密度の重い天体で、自分に向かって崩壊しながら電磁パルスを放出する。研究者はこの電磁パルスを検出することでパルサーの存在を知ることができる。あるオランダの研究チームはJ1906という比較的若く、連星系の片方であるパルサーについて研究していた。だが5年ほど調査を続けたところ、そのJ1906が忽然と姿を消した。
というより、それは隠れていた……伴星を周るJ1906の軌道によって作られた時空の歪みの中に。伴星の質量が時空の中に一種の”シンクホール”を生成し、J1906をその軸を中心に移動させ、結果電磁パルスが歪みの中に放出されるようになったのだ。研究者の推測では、再度観測可能となるのは160年後だということだ。
量子物理学において、相対性理論から導き出された”閉じた時間的曲線”はタイムトラベルの扉を開くものとして理論化されてきた。だがこのループに沿って移動すれば、タイムトラベラーが以前の自分に干渉してしまうというパラドックスが発生する。それゆえに現モデルに従えば、タイムトラベルは不可能だということになる。
しかし最近シンガポールのチームが、こうしたパラドックスの発生しない”開いた時間曲線”を用いて驚きの計算を実行してみせた。
これは文字通りデータパケットを過去に送信し、量子コンピューターの処理能力を上げることを目的とする。データは暗号化され、技術的には過去の一切と干渉しないが、”現在”のデータシステムともつれた量子となる。このもつれた相関関係から処理能力の上昇が実現されるのだという。
メキシコの医師がアメリカの研究者と共同で、母から子へと伝わる遺伝的な疾患を克服する画期的な方法を開発した。ミトコンドリア・ドネーションというこの手法では、ドナーの卵子からミトコンドリアを残して核を除去する。そこに遺伝性疾患を伝える恐れがあるミトコンドリアDNAを持つ母親の卵子から得た核を移植する。
この技法で生まれた最初の赤ちゃんは、神経の発達を阻害するリー症候群を受け継がずに済んだ。すでにイギリスではこの手法の認可が降りている。
これまで数千もの惑星が発見されてきたが、地球から320光年離れたケンタウルス座HD 131399abほどユニークな惑星はない。木星の4倍ほどの大きさがあり、太陽が三つあるおかげで非常に奇妙な軌道を描いているのだ。
これまでこうした状況にある惑星は引き裂かれてしまうか、軌道から弾き出されてしまうと考えられてきた。そのため比較的若い(1,600万歳)とはいえ、未だに生き残っていることは驚きであり、軌道の安定性について現在も継続して研究されている。この惑星には、昼と夜が訪れる季節と、三つある太陽のために常に昼間となる季節の2種類の季節があるそうだ。
ある44歳のフランス人男性が左足に力が入らないと病院を訪れた。よくあるようにCTによる検査が行われたが、結果はよくあるものではなかった。
男性は脳に溜まった髄液を排出するため、14歳のときにシャント手術(たまった脳脊髄液を体内の他の場所へ逃がし、髄液の流れ道を新たに作る手術)を受けていた。しかし、その後30年にわたって再び髄液が溜まり、ゆっくりと脳を浸食していた。
診察当時、この男性はしっかりとした健康な成人であったが、残されていた脳は10パーセントのみであった。この脳が一体なぜ機能できるのか専門家も首をかしげるが、ある仮説によると、男性の脳は常に”再学習”の状態にあるのだという。つまり脳の部位と特定の機能の関係は、これまで考えられてきたよりもずっと柔軟である可能性があるということだ。
2015年、ニューヨーク市バッファローで警察官がある女性を飲酒運転の疑いで逮捕した。女性はろれつが回らず、酒臭いうえに、道路をフラフラと運転していたのだから、警官として当然の行為だった。血液中のアルコール濃度は法律で認められる濃度の4倍を超えた。
だが彼女は裁判で無罪となった。実は女性は体内で勝手にアルコールが作られてしまう体質だったのだ。
“腸発酵症候群、あるいは”自動醸造症候群”という別名を持つこの症状は、ちっとも楽しいものではない。パンなどの炭水化物はこの副作用を起こす可能性が高いので、患者は食事を注意深く選ばなければならない。
さらに酒を飲まなくても、ひどい二日酔いに悩まされることになる。驚いたことに、彼女がこの症状を発症したのはほんの数日前のことで、弁護士の調査で明らかになるまで本人は病気に全く気がついていなかった。
フィンランドの研究所が、都市部における農業の未来になるとではと期待される装置のプロトタイプを開発した。”セルポッド”と呼ばれるこれはランプに似た家電で、キッチンの棚に置けるくらいのサイズだ。そこに植物の未分化の細胞を設置すると、1週間で食材を3Dプリントしてくれる。
細胞には植物の遺伝コードが含まれており、複製されるのは必要な植物だけだ。それゆえに自然に栽培される作物よりも健康的な食材ですらある。まだ開発段階であるが、貧困地域や人口過密地域における食料供給に重要な意味を持つことは間違いない。普通なら食用に適さない植物まで食べられるようできるという。
2014年、非侵襲的(生体を傷つけない)な脳刺激を用いて、頭の中のメッセージ(”こんにちは”など)を別の人間に送信することにアメリカの科学者が成功した。むろん送信者と受信者に直接的なコンタクトはない。被験者の1人はインド、もう1人はフランスにいたのだから。
送信者はネットに接続された脳電図を着用し、単語を思い浮かべる。これはバイナリコードに変換され、受信者側の機器にメールが送信される。すると受信者はメッセージに対応する閃光を感じ、これを認識する。
完全なテレパシーではないが、10年越しの成果であり、今後様々な分野において新しい可能性が期待される。
臨死体験や幽体離脱といった現象はこれまで似非科学として扱われてきた。しかし、イギリスのチームによる大規模な研究によって、脳の機能が停止した患者でも意識があるという最初の手がかりが得られた。この研究は脳死状態にあった患者のその間の記憶について数百の証言を集めたものだ。
もっとも説得的なケースの一つに、体から抜け出て、彼を蘇生させようとする人を眺めていたと主張する57歳男性の証言がある。彼の話は確かに現実に起こっていた出来事と同じだった。特に機械のビープ音を2度耳にしたと話しているが、そのタイミングも回数も彼の脳が停止していた期間に鳴ったものと完全に一致していた。
さらなる調査が必要であることは言うまでもないが、脳活動の欠如が医学的には死と同義であることを考えると、この発見は死後も何らかの形で意識が存続していることを示す証拠である。
via:10 Science Stories Even Weirder Than Fiction
☆おもろいやら、怖いやら・・・!
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科学技術の進歩、何年も前からSF作品に出てくるような科学技術が現実のものになりつつあるのである。また、これまではオカルト的扱いを受けていたものが科学的な裏付けを得ているケースも多い。
今や我々の生きているこの世界は、我々の想像を超えているのかもしれない。ドラえもんが四次元ポケットから出すような道具がすでに存在しはじめているのだ。ここで紹介する科学の世界で起きた物語は、空想作家にとってもインスピレーションの源泉となるであろう。
10. iPhone(iOS)の予測変換が作り上げた科学論文
ニュージーランドのクリストフ・バートネック教授は、アメリカで開かれる学会から核物理学分野の論文提出を案内するメールを受信し、少々困惑した。
彼にその分野に関する知識はほとんどなく、これまでそうした誘いを受けたことがなかったからだ。大胆にも彼は斬新な方法で論文を書くことにした。iOSの予測変換を利用することにしたのだ。”原子”や”核”といった単語を入力し、その後に表示される予測をそのまま採用した。
こうして書きあがった「原子力は単一のソースで利用可能にされ続ける」という論文は審査をパスし、学会における口頭での発表が要請された……でたらめの内容なのに。
論文の締めの言葉は「力は良い時代においては絶好の場ではない」であった。
9. 時空の歪みの中に消えた星
パルサーとは、高密度の重い天体で、自分に向かって崩壊しながら電磁パルスを放出する。研究者はこの電磁パルスを検出することでパルサーの存在を知ることができる。あるオランダの研究チームはJ1906という比較的若く、連星系の片方であるパルサーについて研究していた。だが5年ほど調査を続けたところ、そのJ1906が忽然と姿を消した。
というより、それは隠れていた……伴星を周るJ1906の軌道によって作られた時空の歪みの中に。伴星の質量が時空の中に一種の”シンクホール”を生成し、J1906をその軸を中心に移動させ、結果電磁パルスが歪みの中に放出されるようになったのだ。研究者の推測では、再度観測可能となるのは160年後だということだ。
8. 逆流する時間
量子物理学において、相対性理論から導き出された”閉じた時間的曲線”はタイムトラベルの扉を開くものとして理論化されてきた。だがこのループに沿って移動すれば、タイムトラベラーが以前の自分に干渉してしまうというパラドックスが発生する。それゆえに現モデルに従えば、タイムトラベルは不可能だということになる。
しかし最近シンガポールのチームが、こうしたパラドックスの発生しない”開いた時間曲線”を用いて驚きの計算を実行してみせた。
これは文字通りデータパケットを過去に送信し、量子コンピューターの処理能力を上げることを目的とする。データは暗号化され、技術的には過去の一切と干渉しないが、”現在”のデータシステムともつれた量子となる。このもつれた相関関係から処理能力の上昇が実現されるのだという。
7. 3人の親から生まれた1人の子ども
メキシコの医師がアメリカの研究者と共同で、母から子へと伝わる遺伝的な疾患を克服する画期的な方法を開発した。ミトコンドリア・ドネーションというこの手法では、ドナーの卵子からミトコンドリアを残して核を除去する。そこに遺伝性疾患を伝える恐れがあるミトコンドリアDNAを持つ母親の卵子から得た核を移植する。
この技法で生まれた最初の赤ちゃんは、神経の発達を阻害するリー症候群を受け継がずに済んだ。すでにイギリスではこの手法の認可が降りている。
6. 三つの太陽、一つの惑星
これまで数千もの惑星が発見されてきたが、地球から320光年離れたケンタウルス座HD 131399abほどユニークな惑星はない。木星の4倍ほどの大きさがあり、太陽が三つあるおかげで非常に奇妙な軌道を描いているのだ。
これまでこうした状況にある惑星は引き裂かれてしまうか、軌道から弾き出されてしまうと考えられてきた。そのため比較的若い(1,600万歳)とはいえ、未だに生き残っていることは驚きであり、軌道の安定性について現在も継続して研究されている。この惑星には、昼と夜が訪れる季節と、三つある太陽のために常に昼間となる季節の2種類の季節があるそうだ。
5. 残された脳は10パーセント
ある44歳のフランス人男性が左足に力が入らないと病院を訪れた。よくあるようにCTによる検査が行われたが、結果はよくあるものではなかった。
男性は脳に溜まった髄液を排出するため、14歳のときにシャント手術(たまった脳脊髄液を体内の他の場所へ逃がし、髄液の流れ道を新たに作る手術)を受けていた。しかし、その後30年にわたって再び髄液が溜まり、ゆっくりと脳を浸食していた。
診察当時、この男性はしっかりとした健康な成人であったが、残されていた脳は10パーセントのみであった。この脳が一体なぜ機能できるのか専門家も首をかしげるが、ある仮説によると、男性の脳は常に”再学習”の状態にあるのだという。つまり脳の部位と特定の機能の関係は、これまで考えられてきたよりもずっと柔軟である可能性があるということだ。
4. 歩く醸造所
2015年、ニューヨーク市バッファローで警察官がある女性を飲酒運転の疑いで逮捕した。女性はろれつが回らず、酒臭いうえに、道路をフラフラと運転していたのだから、警官として当然の行為だった。血液中のアルコール濃度は法律で認められる濃度の4倍を超えた。
だが彼女は裁判で無罪となった。実は女性は体内で勝手にアルコールが作られてしまう体質だったのだ。
“腸発酵症候群、あるいは”自動醸造症候群”という別名を持つこの症状は、ちっとも楽しいものではない。パンなどの炭水化物はこの副作用を起こす可能性が高いので、患者は食事を注意深く選ばなければならない。
さらに酒を飲まなくても、ひどい二日酔いに悩まされることになる。驚いたことに、彼女がこの症状を発症したのはほんの数日前のことで、弁護士の調査で明らかになるまで本人は病気に全く気がついていなかった。
3. 食材をコピー「自己複製機」
フィンランドの研究所が、都市部における農業の未来になるとではと期待される装置のプロトタイプを開発した。”セルポッド”と呼ばれるこれはランプに似た家電で、キッチンの棚に置けるくらいのサイズだ。そこに植物の未分化の細胞を設置すると、1週間で食材を3Dプリントしてくれる。
細胞には植物の遺伝コードが含まれており、複製されるのは必要な植物だけだ。それゆえに自然に栽培される作物よりも健康的な食材ですらある。まだ開発段階であるが、貧困地域や人口過密地域における食料供給に重要な意味を持つことは間違いない。普通なら食用に適さない植物まで食べられるようできるという。
2. テレパシーマシン
2014年、非侵襲的(生体を傷つけない)な脳刺激を用いて、頭の中のメッセージ(”こんにちは”など)を別の人間に送信することにアメリカの科学者が成功した。むろん送信者と受信者に直接的なコンタクトはない。被験者の1人はインド、もう1人はフランスにいたのだから。
送信者はネットに接続された脳電図を着用し、単語を思い浮かべる。これはバイナリコードに変換され、受信者側の機器にメールが送信される。すると受信者はメッセージに対応する閃光を感じ、これを認識する。
完全なテレパシーではないが、10年越しの成果であり、今後様々な分野において新しい可能性が期待される。
1. あの世は存在する?
臨死体験や幽体離脱といった現象はこれまで似非科学として扱われてきた。しかし、イギリスのチームによる大規模な研究によって、脳の機能が停止した患者でも意識があるという最初の手がかりが得られた。この研究は脳死状態にあった患者のその間の記憶について数百の証言を集めたものだ。
もっとも説得的なケースの一つに、体から抜け出て、彼を蘇生させようとする人を眺めていたと主張する57歳男性の証言がある。彼の話は確かに現実に起こっていた出来事と同じだった。特に機械のビープ音を2度耳にしたと話しているが、そのタイミングも回数も彼の脳が停止していた期間に鳴ったものと完全に一致していた。
さらなる調査が必要であることは言うまでもないが、脳活動の欠如が医学的には死と同義であることを考えると、この発見は死後も何らかの形で意識が存続していることを示す証拠である。
via:10 Science Stories Even Weirder Than Fiction
☆おもろいやら、怖いやら・・・!
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