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風光明媚で整備された場所だけが観光地ではない。例えばこんな場所はどうだろう?これらはみなゴミでできた名所なのである。
無責任に捨てられたゴミの山が変身したカリフォルニアのグラスビーチや、意図的にゴミの山を公園に変えたヴァージニア州のマウント・トラッシュモアのように、瓦礫をそっくり観光地にしてしまった例は世界中にいくつもある。
ゴミ問題が叫ばれる中、ゴミをどう有効利用すればいいのか考えながら訪れるのも良いかもしれない。
1. デッド・ホース・ベイ(ニューヨーク・ブルックリン、アメリカ)
ヴィンテージボトルの宝庫
ブルックリンの南端にある。なにやら不吉な名前だが、ここは、20世紀はじめにゴミの廃棄場だった頃から残っているヴィンテージボトルがざくざく見つかる驚くような宝の山だ。
かつては、馬の処理加工場のためのゴミ捨て場だったが、のちに普通の埋め立て場になった。砂にまみれて、当時のガラスのかけらがいまだにたくさん見つかる。古い馬の骨が出てくることも珍しくなく、現代のお宝探しのゴミ探索者たちがよくここを訪れている。
2. モンテ・テスタッチョ(ローマ、イタリア)
古代ローマ時代、テラコッタの壺はさまざまなものを貯蔵するのに使われた。金持ちも貧乏人も、オイル、水、ワインなど、なんでもこの壺に投げ込んだ。また、オリーブオイルなどの商品を世界中に運ぶ道具としても使われた。
割れて壊れてしまうこともしょっちゅうで、あるローマの港では、壊れた壺のかけらが巨大な山になり、それが今はモンテ・テスタッチョとして知られるちょっとしたスポットになっている。
"破片の山"とも呼ばれるこの古代のゴミの山は、およそ8000年前の壺のかけらでできている。積みあがった破片が丘のスロープを作っているのをいまでも見ることができる。
3. ディフンタ・コレアの聖地(カウセテ、アルゼンチン)
ディフンタ・コレアの聖地は、アルゼンチン、サンファン内外の道端のあちこちで見ることができる。この母乳聖人に捧げたこれら手作りの像は、たいてい空の水のボトルに囲まれている。
伝えられている話はこうだ。
ディフンタ・コレアは、幼い娘と旅をしているときに脱水症状で死んだ。彼女の骸が発見されたとき、娘はまだ生きていて、母親の乳を吸い続けていた。その乳は枯れることなくとめどなく出てきたという。
コレアは丘の上の聖堂に埋葬され、そこからは坂の途中やふもとまで点在するほかの小さな聖堂を一望することができ、彼女は旅人を祝福していると言われている。空の水のボトルを供物として捧げるのが一般的で、母乳でボトルをいっぱいにするという意味がこめられている。
4. マウント・トラッシュモア(ヴァージニア州、アメリカ)
ヴァージニア州にあるマウント・トラッシュモアは、よく手入れされた丘といくつもの小さな湖のある素敵な公園だが、トラッシュという名前からわかるとおり、実はその下にはゴミを隠している。
ここはもともと埋立地だったが、新しい土と混ぜ合わせて、今は人気の公共公園になっている。地表からそれほど深くないところににゴムの層があり、ゴミに水が浸み込んで腐るのを防いでいる。
公園のいたるところに設置されているポールは、実はメタンガスの通気口で、埋め立て地とはわからない爽やかな雰囲気を演出している。
5. ミニパリ(ヴァイサック、フランス)
ジェラード・ブリオンは、もう20年近くもゴミをリサイクルしてパリのミニチュア版を作っている。ビルなどの建物はすべて、スープ缶やベビーフードのビンなど、さまざまなゴミを活用している。
最初は、狭い裏庭のミニチュアプロジェクトにすぎなかったが、次第に凱旋門やエッフェル塔など、パリの多くのランドマークも手を広げるようになった。
6. ニット・ウィット・リッジ(カリフォルニア州、アメリカ)
カリフォルニアにあるニット・ウィット・リッジは、豪勢な大邸宅とは対極にあるが、だからといって、貧層というわけではない。ひとりのゴミ収集人が仕事中に集めたゴミを使って、つるはしとシャベルだけで作り上げた独特の趣のある建物である。
木や石など自然の素材や、もちろんビール缶などの一般的なゴミも活用している。このゴミ宮殿は見る価値のある驚異だ。
7. グラスビーチ(カリフォルニア州、アメリカ)
このカリフォルニアのビーチに散りばめられた色とりどりに輝く宝石は、波によって丸く削られたガラスゴミなのだ。
20世紀はじめ、ゴミ処理のことなどまるで考えずにフォートブラッグの住民は、日々のゴミを近くの海の中に無頓着に投げ捨てていた。そこが現在のグラスビーチだ。1960年代の清掃運動ののちは
、波で削られて小さな宝石のようになった無数のガラスだけが残された。
8. お宝ゴミコレクション(ニューヨーク、アメリカ)
この乱雑な場所は、普段は一般には公開されていないが、世界でもっとも興味深い貴重なゴミのコレクションだ。
ニューヨークのゴミ収集人たちが、ゴミの山の中からセレクトしてきた信じられないほどたくさんの秘蔵品を管理している。捨てられているものを見ると、ニューヨークの奇妙な年代記が浮かび上がってくる。
おもちゃ、携帯電話、額縁などなど、ありとあらゆるものがあり、この即席のコレクションの中で歴史を雄弁に語る実例を見つけるいいチャンスになるかもしれない。
9. ルール地方のためのスラブ(エッセン、ドイツ)
リチャード・セラのモノリス「ルール地方のためのスラブ」は、採鉱廃棄物でできたスラグの山のてっぺんに建つ芸術作品だが、なにか訴えるものを感じる。
1997年までに、地元エッセンの鉱業で出た廃棄物は、50メートルもの山になった。巨大なスラグの丘を美しく整え、セラの手による4.2メートルの鉄のモノリスをそのてっぺんに建てたのだ。ゴミの山のためにしては、かなり不気味だ。
via:9 Destinations Where Garbage is the Attraction
☆東京湾もゴミで埋め立てたもんなぁ!
風光明媚で整備された場所だけが観光地ではない。例えばこんな場所はどうだろう?これらはみなゴミでできた名所なのである。
無責任に捨てられたゴミの山が変身したカリフォルニアのグラスビーチや、意図的にゴミの山を公園に変えたヴァージニア州のマウント・トラッシュモアのように、瓦礫をそっくり観光地にしてしまった例は世界中にいくつもある。
ゴミ問題が叫ばれる中、ゴミをどう有効利用すればいいのか考えながら訪れるのも良いかもしれない。
1. デッド・ホース・ベイ(ニューヨーク・ブルックリン、アメリカ)
ヴィンテージボトルの宝庫
ブルックリンの南端にある。なにやら不吉な名前だが、ここは、20世紀はじめにゴミの廃棄場だった頃から残っているヴィンテージボトルがざくざく見つかる驚くような宝の山だ。
かつては、馬の処理加工場のためのゴミ捨て場だったが、のちに普通の埋め立て場になった。砂にまみれて、当時のガラスのかけらがいまだにたくさん見つかる。古い馬の骨が出てくることも珍しくなく、現代のお宝探しのゴミ探索者たちがよくここを訪れている。
2. モンテ・テスタッチョ(ローマ、イタリア)
古代ローマ時代のテラコッタの壺のかけらの山
古代ローマ時代、テラコッタの壺はさまざまなものを貯蔵するのに使われた。金持ちも貧乏人も、オイル、水、ワインなど、なんでもこの壺に投げ込んだ。また、オリーブオイルなどの商品を世界中に運ぶ道具としても使われた。
割れて壊れてしまうこともしょっちゅうで、あるローマの港では、壊れた壺のかけらが巨大な山になり、それが今はモンテ・テスタッチョとして知られるちょっとしたスポットになっている。
"破片の山"とも呼ばれるこの古代のゴミの山は、およそ8000年前の壺のかけらでできている。積みあがった破片が丘のスロープを作っているのをいまでも見ることができる。
3. ディフンタ・コレアの聖地(カウセテ、アルゼンチン)
母乳聖人の像を囲むペットボトル
ディフンタ・コレアの聖地は、アルゼンチン、サンファン内外の道端のあちこちで見ることができる。この母乳聖人に捧げたこれら手作りの像は、たいてい空の水のボトルに囲まれている。
伝えられている話はこうだ。
ディフンタ・コレアは、幼い娘と旅をしているときに脱水症状で死んだ。彼女の骸が発見されたとき、娘はまだ生きていて、母親の乳を吸い続けていた。その乳は枯れることなくとめどなく出てきたという。
コレアは丘の上の聖堂に埋葬され、そこからは坂の途中やふもとまで点在するほかの小さな聖堂を一望することができ、彼女は旅人を祝福していると言われている。空の水のボトルを供物として捧げるのが一般的で、母乳でボトルをいっぱいにするという意味がこめられている。
4. マウント・トラッシュモア(ヴァージニア州、アメリカ)
ゴミの埋め立て地の上に作られた公園
ヴァージニア州にあるマウント・トラッシュモアは、よく手入れされた丘といくつもの小さな湖のある素敵な公園だが、トラッシュという名前からわかるとおり、実はその下にはゴミを隠している。
ここはもともと埋立地だったが、新しい土と混ぜ合わせて、今は人気の公共公園になっている。地表からそれほど深くないところににゴムの層があり、ゴミに水が浸み込んで腐るのを防いでいる。
公園のいたるところに設置されているポールは、実はメタンガスの通気口で、埋め立て地とはわからない爽やかな雰囲気を演出している。
5. ミニパリ(ヴァイサック、フランス)
ゴミから作ったミニチュアのパリ
ジェラード・ブリオンは、もう20年近くもゴミをリサイクルしてパリのミニチュア版を作っている。ビルなどの建物はすべて、スープ缶やベビーフードのビンなど、さまざまなゴミを活用している。
最初は、狭い裏庭のミニチュアプロジェクトにすぎなかったが、次第に凱旋門やエッフェル塔など、パリの多くのランドマークも手を広げるようになった。
6. ニット・ウィット・リッジ(カリフォルニア州、アメリカ)
ゴミの宮殿
カリフォルニアにあるニット・ウィット・リッジは、豪勢な大邸宅とは対極にあるが、だからといって、貧層というわけではない。ひとりのゴミ収集人が仕事中に集めたゴミを使って、つるはしとシャベルだけで作り上げた独特の趣のある建物である。
木や石など自然の素材や、もちろんビール缶などの一般的なゴミも活用している。このゴミ宮殿は見る価値のある驚異だ。
7. グラスビーチ(カリフォルニア州、アメリカ)
ガラスが研磨され宝石のようになったビーチ
このカリフォルニアのビーチに散りばめられた色とりどりに輝く宝石は、波によって丸く削られたガラスゴミなのだ。
20世紀はじめ、ゴミ処理のことなどまるで考えずにフォートブラッグの住民は、日々のゴミを近くの海の中に無頓着に投げ捨てていた。そこが現在のグラスビーチだ。1960年代の清掃運動ののちは
、波で削られて小さな宝石のようになった無数のガラスだけが残された。
8. お宝ゴミコレクション(ニューヨーク、アメリカ)
ゴミから選び抜いた秘蔵品コレクション
この乱雑な場所は、普段は一般には公開されていないが、世界でもっとも興味深い貴重なゴミのコレクションだ。
ニューヨークのゴミ収集人たちが、ゴミの山の中からセレクトしてきた信じられないほどたくさんの秘蔵品を管理している。捨てられているものを見ると、ニューヨークの奇妙な年代記が浮かび上がってくる。
おもちゃ、携帯電話、額縁などなど、ありとあらゆるものがあり、この即席のコレクションの中で歴史を雄弁に語る実例を見つけるいいチャンスになるかもしれない。
9. ルール地方のためのスラブ(エッセン、ドイツ)
巨大な鋼のモノリス
リチャード・セラのモノリス「ルール地方のためのスラブ」は、採鉱廃棄物でできたスラグの山のてっぺんに建つ芸術作品だが、なにか訴えるものを感じる。
1997年までに、地元エッセンの鉱業で出た廃棄物は、50メートルもの山になった。巨大なスラグの丘を美しく整え、セラの手による4.2メートルの鉄のモノリスをそのてっぺんに建てたのだ。ゴミの山のためにしては、かなり不気味だ。
via:9 Destinations Where Garbage is the Attraction
☆東京湾もゴミで埋め立てたもんなぁ!