朝から何もせずにテレビばかり見ていた。サンデーモーニングを見ながら、「アホくさ」と呟いている自分が嫌になる。中東情勢の危機とか、朝鮮半島の危機とか、ニュースは取り上げるけれど、そもそもアメリカはなぜイランや北朝鮮を敵対視するのだろう。
報道では、イランや北朝鮮が核開発を行ない世界平和を脅かしている。北朝鮮はアメリカまで届くような大陸間弾道弾を開発している。だからと言う。イランや北朝鮮は、アメリカにいつ攻撃されるか分からないから、核で防衛すると理由を上げている。
相手の国より多くの武器を、相手の国より打撃の大きな武器を、なぜ持つのかと言えば、攻撃されないためだ。「みんなが武器を持たなければ、攻撃も防衛も必要ない」と私が力説しても、「また、そんな夢のようなことを」と笑うが、人間は信用できないと言っているようなものだ。
どこの国の官僚も政治家もウソをつくし、賄賂や収賄は無くならない。政治への不信は増しているが、せいぜいデモで表現する程度だ。中国共産党の支配を危惧した台湾の若者たちは、選挙で力を発揮した。香港から逃げてきた人々の存在も大きいだろう。
流されてくる情報で、人は左右される。私の知る人は、「韓国や中国はずるがしこい」とよく言う。何を根拠にそう思うのかと聞いていると、たいていは新聞やテレビの情報からだ。そういう面もあるかと、一歩引いて考えずに、疑いも無く同調する。
けれど、同調するのは受け入れる基盤が彼にあるからだ。自分の国を悪く言う人はいないが、他国ならむしろスラリと受け入れられる。「悪いのは」と決めつけることでスッキリするのだ。そんなことを思うと、なぜか何もしたくなくなる。怠け者の自己防衛である。
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