小学校の運動場から子どもたちの声がする。「何やってるんだバカ。言われたとおりにやれ」と大人の怒号が聞こえる。あれ、授業があったのかと思って見ると、サッカークラブの練習だった。いくら何でも、先生があんな言い方はしないはずだ。なぜ、そう思わなかったのだろう。
団塊世代の教員が退職して、若い男性の教員が増えた。運動場から、そんな先生の元気な声が聞こえてくる。少子化のため先生の採用人数は少なく、教員採用試験は難しくなっているそうだ。「成績の良い人が多いから、出来ない子の気持ちが分からない」と古手の先生は嘆く。
名古屋で名城大学の学生が、(学生を指導する?)准教授をハサミで刺した。「単位をくれないなら、殺してやろうと思った」と学生は供述している。「お菓子をくれない」と駄々をこねる赤子ならまだ可愛いが、大学生が何という短絡的かと情けなくなる。
そういえば、自分が乗りたかった高級外車を持っているのに嫉妬して傷つけたり、ムシャクシャして腹が立ったと他人をバットで殴ったり、全く自分勝手でこらえ性の無い大人が増えた。あおり運転を繰り返していた男も自己顕示欲の強さが窺われる。
今日は「成人の日」で、各地の成人式の様子が放映された。20万円も30万円もかけたという衣装のド派手な男の子たちがインタビューに答えていた。「育ててくれた母と一緒に写真を撮りたい」「お世話になった先生にお礼がしたい」「父のような男になりたい」。見かけでは分からない。なかなかいいことを言う。ポロっと泣かされた。
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