友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

人の生き様はその人そのもの

2024年02月18日 17時30分44秒 | Weblog

 ルーフバルコニーの植木鉢は大方処分したけれど、大きすぎて運べないものはそのまま残してある。カミさんが育てていた鉢は北の部屋の置いてあったが、茨城の次女一家が24日に来て泊まるというので、今朝、隣りの部屋に運び出した。久しぶりの肉体労働で汗をかいた。

 午後、退院以来始めて、自分で車を運転して外出した。取り寄せを依頼していたハルノ宵子さんの『隆明だもの』が、書店に届いたと連絡を受けたので取りに行って来た。助手席にカミさんを同乗させ、「運転はどうでした?」と尋ねると、「普通じゃーない」と言う。私としては、「あなたよりも安全運転」だったのに。

 『隆明だもの』は新聞広告で見て、ぜひ読んでみようと思った本である。吉本隆明は、私たちの世代の左よりの学生には、「神のような存在」だった。大学の図書館にあった『図書新聞』に、60年安保から目立ってきた知識人と言われる人たちの記事がよく出ていた。私の本棚には吉本隆明の著書が9冊も並んでいる。

 最初に買ったのは『芸術的抵抗と挫折』だった。表題の言葉に魅かれて、最初のページに「マチウ書試論』とある。キリスト教に関する著述である。私は中学生の時からルーテル教会に通い、キリスト教に関心があった。けれど、吉本の本はよく分からなかった。どの本も結局は、最後まで読まなかった。持っているだけで安心してしまっていた。

 ハルノ宵子さんは吉本隆明の長女で、漫画家とある。吉本のような難しいことを考え発信する、その娘さんが漫画家ということに驚いたし、本の帯に「吉本家は、薄氷を踏むような家族だった」とあるのも気になった。戦後思想界の巨人と呼ばれ、左翼学生が傾倒していた吉本隆明がどんな人だったのか、興味があった。

 私の覚えだから間違っているかも知れないが、80年代以降は随分変わってきた気がする。小沢一郎氏を評価する発言もあり、人は変わるものだと思った。凪良ゆうの『星を編む』を読み終え、人の生き様は「その人のもの」と痛感した。


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