アメリカのトランプ大統領が、「友好国であろうが、敵対国であるが、輸入品に関税をかける」と言い出した。経済音痴の私にはよく理解できないが、関税を支払うのは輸入業者であって相手国では無いのに、それでどんな利益を生み出すと言うのだろう。
輸入業者から税金を得られる利益はあるが、輸入品は関税分は必ず高くなる。そうすれば、売れなくなるからアメリカ製品しか残らないので、アメリカの製造業者の保護になるということか。アメリカで製造業にかかわっている国民は救われるのかも知れない。
しかし、国民は安い製品を求めているが、質の悪い製品は求めていない。他国の製品が入って来ないことから、製品の質が落ちることにもなる。また、製品が少なくなれば物価が上がり、インフレ傾向になっていくだろう。
何時代から関税が生まれたのか知らないが、私が世界史で学んだのは、産業革命で生産力が向上すると、国内産業の保護よりも自由貿易に切り替わったということだった。そのため、戦後のアメリカは世界の覇者に成長していった。
けれど今、アメリカ産業は行き詰まっているのだろう。トランプ大統領が世界の救世主になりたいのであれば、世界を1つの国にすればいい。関税など必要ないし、最も金のかかる軍備費も必要なくなる。地球国家の初代大統領の誕生である。
兵庫県の斎藤知事は、自ら設置した第3者委員会の報告が出たのに、「しっかり精読し、熟慮して参ります」と言う。パワハラについては「行き過ぎた指導があったかも知れません」と反省しているが、告発文の対応については「間違っていません」と認めない。
自分に不利なことを認めないのは権力者の常道である。春になって、桜が満開になってきたのに、世界は、世間は、まだまだ肌寒い。人類に満開の桜の時代は来ないのかも知れないが、いや、きっといつか、そう思って明日を迎えたい。
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