友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

春、どこかへ行きたいよ

2023年03月06日 17時23分49秒 | Weblog

 暖かい。すっかり春になった。ルーフバルコニーに出て、草木を眺めながら水遣りをしていたら、「啓蟄ですね」とあの人がメールして来た言葉を思い出した。啓蟄は冬ごもりしていた虫が、地中から這い出ることを指す季節の言葉だ。

 虫が出てくると、新芽を食べるから困るが、地球が微生物が生まれ、やがて繁殖を繰り返しながら今日の世界に到達したことを思うと、むやみに嫌う訳にはいかない。生物の頂点に立つ人間なのに、人間同士の殺し合いはまだ無くならない。

 啓蟄の啓は「ひらく、はじめる、もうしあげる」の意味がある。手紙の頭に使う「拝啓」は、「拝」が「おがむ」だから、つつしんで申し上げますということである。宗教で出てくる「啓示」は、神が真理を教え示すことだ。

 漢字は意外に面白いなと思っていたら、エロいことが頭に浮かんだ。啓蟄の「蟄」は土中で冬ごもりしている虫を指すが、江戸時代の武士が「蟄居を命ずる」刑は、自室かに閉じ込められて外出できなくすることだった。

 いや、そんな真面目の話ではなく、「蟄」と「膣」は発音も同じで、何か似ている気がしたのは、私の偏った関心のせいだろうか。こんなに春めいて来たのに、相変わらず家に閉じ籠って本を読んでいるせいで起きた病気かも知れない。

 午前11時なのに、本を読んでいると睡魔が襲ってくる。昼ごはんを食べた後、40分ほど昼寝をするのがクセになっているが、フトンに入って本を読み出すとすぐに眠れる。先日会った人に「やせた?」と聞かれたので、体重計に乗ってみたが減ってはいない。

 ただ、物忘れが多くなった。北の部屋に来て、「あれっ、何しに来たんだっけ」と思うことが何度もある。カミさんの物忘れに比べればいい方だと思うけれど、「それがそもそも間違いよ」と指摘される。春、どこかへ行きたいよ。


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