友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

バラ好きの女性との出会い

2022年11月07日 17時19分25秒 | Weblog

 エレベーターを降りると知り合いの女性に出会った。カミさんの友人で同じゴルフクラブの仲間だ。会釈して、先にどんどん歩いて行く。県への手紙を郵便局で出して帰ってくると、再びエレベーターの前で会った。

 「会う時は会うものですね」と声をかけられた。小柄だが色白で、マンションでも美人と評価が高い。挨拶はするが、面と向かって話したことが無かったので、何を話していいのか分からなかった。

 「お体の方はいいのですか?」と聞かれ、「はい、いたって健康です」と答えた。彼女は「時々、ブログを読ませていただいています」と言ってくれた。それで私の体調を気遣ってくれたのか。「バラがお好きなんですね」と話しかけられる。

 「昔は20鉢くらいあったんですが、鉢を減らせと言われています」と答える。「えっ、どうして?」と彼女の瞳が輝く。「私が死んだら世話が出来ないからで、言うことには逆らえません」と笑ってごまかす。

 「仕方ないわね。ケンカするより、逆らわないことが一番。気に入らないことばかり口にすれば角が立つけど、お互いに好きなことをして干渉しなければ、円満にいきますものね」と、若いのに悟ったことを言う。

 「私もベランダでバラを育ててたんだけど、去年、カイガラムシがいっぱい発生して、歯ブラシでこすり落としても全然ダメで、とうとう枯らしてしまった」と言う。我が家のバラにもカイガラムシが多い。カイガラムシはどこからやって来るのだろう。

 『サイレント・ブレス』の中にもカイガラムシが登場する。医師の資格を持つ著者はどんなことにも博識で実に細かい。「木の上で交尾をしたあと、メスは足を失う。そしてその場に留まって樹液を吸い、卵を抱えながら白い蠟状の老廃物を体の周囲に出し続け、やがて白い貝殻のような姿になる。卵はその白い堅牢な壁に守られ、やがて孵化して幼虫になる。雄だけは翅を持つ成虫となり飛んでいく」。なぜ、カイガラムシが登場するのか分からないが、何かの伏線な気がする。メスはカタカナで、雄は漢字なのも気になる。

 バラの好きな彼女を想い、咲いていたバラを玄関に飾り、落ちた花びらを散りばめた。微かに甘い香りがする。

 


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