友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

生きるとは「抗う」ことと高校生俳人

2018年09月01日 17時25分23秒 | Weblog

  とうとう9月になってしまった。気分が重いのは天候がはっきりしないせいだろう。8月の半ばから寝汗をかく。俯せに寝ていたら、胸の当たりがびっしょり汗をかいて、夜中に1度はパジャマを着替えている。それに加えて最近、喉に異物があって咳き込む。顔を洗っていると激しく咳き込み、痰を吐き出す。これは結核の症状に似ている。

 9月は2学期の始まりで、不登校の子が出やすい。今朝の中日新聞に「新学期 生きるのがつらい君へ」という特集があった。学校へ行けなくなった3人の体験が載っていた。私は不登校にはならなかったが、小4の時に登校拒否になったことがある。授業後にプロレスごっこをさせられるのがイヤで休んだ。家に居ても面白くないので、また学校へ行くようになった。

 6年の時、ひとりの女の子が男連中から、「パンパンの子」と囃し立てられた。可愛い女の子で気の強い子だったから、男連中の気を引いたのだろうが、私は「やめろ」と制することができなかった。それがズーと気になっていた。中学2年の時、彼女から駅に呼び出され、引っ越すことになったので「これあげる」とリコーダーを渡された。それを教師に見られて職員室に呼びつけられ、「不良行為」と叱責された。

 特集の3人はそれぞれの理由で不登校となったが、女性弁護士は「いじめの本質は異質の排除です。団体生活がある限り、いじめはなくなりません。(略)いじめを見たら勇気を出して行動してほしい」と言う。お笑い芸人は「〈生き〉甲斐、いや「解」を求めないでほしい。そんなものがなくても生きている人はいっぱいいます」と言う。私が強く心打たれたのは高校生俳人の次の詩だった。

 「生きるとはなにか 生きるとは『抗う』ことである 必ず訪れる死に、理不尽な宿命に、抗うからこそ生きていける(中略)できるだけ 腐った社会、壊せ そして作り変えろ 万人が生きやすいよう 理不尽な宿命は利用しろ 転落の危機をチャンスに変えろ 抗うこととは 思惑通りにならないことだ だから 来るべき寿命が訪れるまで 抗え、壊せ、利用しろ 生きるために 生き抜くために」


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