友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

小さな権力者の暴走

2020年02月24日 17時36分26秒 | Weblog

 風も無く温かで穏やかな日だった。井戸の仕事は「人の集まりが悪いので中止する」と先輩から連絡があった。焦ることはない、ゆっくりやればいい、何しろ80代と70代の高齢者ばかりだから、みんなが揃う時の方がスムーズに安全に仕事が出来る。

 私はルーフバルコニーに出て、気になっていたバラの鉢を観て回る。2鉢のバラが新芽を出していない。昨年から元気がないので気になっていたが、よく観ると枯れてしまっている。枝を切ってみても水を通す緑色の部分がない。

 何年我が家で咲き続けてくれたのだろう。鉢から出して根を観ると、根詰まりになっている。鉢の土を入れ替えてきたつもりだったが、まだまだ手入れ不足だった。花は手をかけてやらなければ咲かない。学校の運動場では少年野球チームが、コーチの厳しい指導を受けて練習している。

 千葉県で小4の女の子が、父親から虐待されて亡くなった。父親は「しつけの範囲を超え、深く後悔している」と述べているが、「あくまで教育のため」だったと言う。要するに、自分の思いどおりにならなかったということである。自分だって親の思い通りに成長してこなかっただろうに。

 強い者は弱い者に対して、いっそう強い態度になる。いじめの構造はエスカレートする。追い詰めて追い詰めて、死に至って初めて「深く後悔している」と言葉を口にするが、被害者に本当に申し訳ないことをしたと思っているのだろうか。

 父親のような小さな権力者は、自分よりも弱い妻や子どもに暴力を振ってしまう。それで満足なのではなく、ますますイライラが募るので、さらにエスカレートしてしまう。子どもたちのいじめは止めることが出来るが、大人のいじめは本人では分からないので、周りの大人が気が付かないと止められない。

コメント
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