新型コロナウイルス・COVID-19が蔓延していると報じられている。この地方からも感染者が出たからか、22日に開催する同年者の集いを「キャンセルしたい」と言う人まで現れた。「不要不急の集会は避けよ」と煽るから、「止めた方がいいのでは」と言い出す人もいる。
私は「そんなに恐れてどうするの」と楽観しているが、皆さんが「中止にしよう」と言うならそれに従うしかない。情報が公開されるのはいいことだと思うが、何だか振り回されている気がしてならない。もっと重大な情報の開示はなぜいつも闇の中なのか、矛盾している。
私の幼い時からの友だちや職場での同僚、教え子などに冊子「はがき絵」を送っていたら、手元に5冊しか残っていないことに気が付いた。なんとまあ計画の立てられない人間なのかと情けなくなる。印刷屋に増刷が可能なのか聞いてみよう。
今朝は、西の養老山脈や伊吹山から北の山々が黒い雲の覆われていた。時々、雪になったり雨になったり、そうかと思うと陽が射したりとめまぐるしい。甥っ子に「はがき絵」を送ろうとして、私が覚えている我が家の歴史や彼らの父親のことを伝えておこうと思った。
今更そんな昔のことを聞いても彼らの青春が戻る訳でもないが、いつの間にかいなくなった父親の姿がイメージできるのではないかと勝手に思った。兄貴は我が家の犠牲者だったかも知れないし、もう少し良い友だちに恵まれていれば、全財産を失うようなこともなかったかも知れない。
テレビドラマ『テセウスの船』ではないが、過去を取り返すことはできない。私たちに出来ることは今、この時の選択でしかない。自分の人生は自分しか生きられない。悩んでも恨んでも、結局は自分が選択した結果である。そう思うと気が軽い。