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名古屋市長選挙は河村氏が当選

2017年04月24日 17時15分28秒 | Weblog

 名古屋市長選挙で河村たかし氏が4回目の当選を果たした。河村氏は454,937票を獲得したが、それは有権者の4分の1に過ぎない。棄権した人が1,158,298人もいる。地方の首長選挙ではよくあることだが、なぜか虚しい。棄権した人たちの言い分は、「誰が市長になっても変わらない」「声を上げても、期待通りにはならない」が圧倒的だった。

 河村氏は「庶民革命」を旗印に、市民税5%減税や市長給与の削減、市長の退職金廃止、議員報酬の削減を訴えて市長の座に就いたが、自らが率いた地域政党の不祥事や離反で、議員報酬の削減や地域委員会の創設などの「革命的政策」が議会の反対で実現していない。今回の選挙では、名古屋城天守閣の木造化を前面に、1千メートルタワーの建設、東山動物園に世界的に珍しい動物を、SL列車を走らせるなど、およそ「庶民革命」の政策とは考えられないことを掲げていた。

 対立した岩城氏は市議会の主要会派の議員の支援を受けたので、明確な政策を掲げることが出来なかった。「河村市政からチェンジ」「名古屋を変えよう」と声を上げるが、具体性に欠け説得力がなかった。むしろ名古屋城天守閣の木造化反対を掲げた太田氏の方がすっきりしていたが、有権者には木造化も建設反対も関心はなかった。市長を選ぶための重要な要素ではなかったのだ。

 出口調査で投票する上で重要視したことを聞くと、減税や福祉が圧倒的だった。投票した有権者は目先の利益を重んじ、棄権した有権者は政治に期待していない。これは世界的にも同じで、フランスの大統領選挙でも、4人の候補が過半数に達せず、右派と中道の上位2人の決選投票となった。左派が強かったフランスでも理想よりも現実が求められているようだ。

 共謀罪が成立するかも知れないのに、人々の関心は薄い。森友学園問題や安倍首相夫妻の古くからの友人による加計学園問題など、闇は閉じられたままだ。中国や北朝鮮を取り上げ、「日本人は平和ボケしている」と非難する人がいるが、政治の闇はどうとらえているのだろう。何もかもボケてしまっている。

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