友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

親しみやすいコンサート

2016年06月12日 17時47分27秒 | Weblog

 東京都小金井市で音楽活動をしていた女子大生がファンの男に刺され、やっと意識が回復したと報じられたばかりだが、今度はアメリカのフロリダ州オ-ランドで、若い女性歌手がファンの男に拳銃で撃たれて死亡し、犯人は自殺したという。熱烈なファンというのは殺したくなる狂気を秘めているのだろうか。

 今日の午後、混声合唱団の第5回記念コンサートがあった。音楽会といえば観客は静かに聴き入るのが常識だが、客席もステージも共に楽しむ、こういう形もいいなと思った。混声合唱団というものの、日頃は女性合唱「ラ・マンマ」と男声合唱「オヤジシンガーズ」に分かれて活動しているようだ。

 ここにも熱烈なファンがいて、歌い終わると「ブラボー」と大きな声が会場いっぱいに響いた。750席の会場もかなりの人で埋まっている。ゲスト出演の管弦楽団は40年の歴史のある「しにせ」らしいが、その代表が「そろそろ世代交代と思っていたが、今日の合唱団の皆さんを見て、まだまだやれると思った」とあいさつしたが、合唱団の平均年齢は相当なもののよう。

 合唱団が歌った曲も管弦楽団が演奏した曲もなじみのものが多くて、客席のやはり同年配の私たちには親しみやすかった。懐かしのミュージカルメドレーでは、6人の美しい女性が現れ、ダンスを披露した。客席のおばさまたちからは「細い足ねー」とささやく声がこぼれ、男性たちは熱い視線でステージに見入っていた。最後の曲、「椿姫」の中の『乾杯』では、文字通り最後に会場が一体となって「カンパイ」した。

 お別れは島崎藤村の『椰子の実』で、ステージも観客も一緒になって歌った。受付の時もそうだったが、会場から出てくる時も大勢の知り合いに会った。かしこまりすぎず、音楽を楽しむ。我が街の文化はレベルが高い。そんな気分にさせてもらった。

コメント (1)
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