友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

総選挙の結果を受けて

2012年12月17日 20時58分23秒 | Weblog

 やはりマスコミが予想したとおり自民党の圧勝だった。しかも自民党と維新の会で改憲に必要な3分の2を占めることになった。投票しなかった人が40%近くいた。しかも投票した人々は、原発よりも景気を優先した。ガッカリである。原発をどんどん進めるとする政党はなかったし、原発推進派の自民党の候補者の中には、「原発に頼らない社会の実現」と演説する人もいた。何となく原発に否定的なような雰囲気ができてしまい、原発か否かにはならなかったのだろう。

 ただ、不思議なのは自民党は小選挙区でも比例代表でも、3年半前の衆議院議員選挙の時よりも得票数が少ないことだ。風が自民党に吹いているというわけではなく、小選挙区選挙の特徴がなせる結果なのだ。民主党も未来も選挙に慣れていない。何をどうアピールしていけば有権者に分かってもらえるのか、その勉強が出来ていなかった。いや、共産党も社民党も議席を減らしたと指摘を受けそうだが、この両党への期待感がなくなっているのだろう。

 アメリカの小学校でまた銃の乱射事件が起きた。1999年にコロンバイン高校での15人を殺害する乱射事件にはビックリした。いじめに対する報復だった?2007年にはバージニア工科大学で33人が死亡する銃乱射事件が起きた。動機が何であったのか定かではないが、犯人は韓国の青年だった。そして12月14日、コネティカット州の小学校に20歳の男が侵入し、子どもたちを含めて26人が殺害された。その事件の翌日にはアラバマ州でも銃乱射事件があり、4人が死亡した。

 犯人はいずれの事件でも銃を乱射し、自殺または銃撃戦の末に射殺されている。これは全く異常な事件だと思うけれど、アメリカ人は「銃をなくす」ことには反対のようだ。核兵器をなくすことに反対するのと同じ考え方である。それが私には理解できない。アメリカにはヨーロッパで受け入れられなかった厳格なプロテスタントたちが、「神の国」を夢見て移住してきた。聖書を心のよりどころにして、「神の国」づくりをしてきた。だから、彼らはキリストが説いたように、「右の頬を打たれれば、左の頬を出しなさい」という、強い意志を持っていたはずだ。

 アメリカに大勢の人々が移住してくるに従って、敬虔なキリスト者ではない人々も増えたであろう。しかし、それでもアメリカ人の主流はキリスト教徒であったことに変わりない。それがどうして銃による自己防衛となったのだろう。なぜ、「右の頬を打たれれば、左の頬を出しなさい」とならないのだろう。殺される前に殺すというなら、キリストの教えはどこにあるのだろう。アメリカでは90%の人々が銃を持っているそうだ。銃の数は総世帯数の何倍になるか分からないと言われている。「自分の身は自分で守れ」とは一体どこから生まれた考えなのだろう。

 今度の選挙の結果、「自分の身は自分で守れ」というアメリカ的な考え方が全面に出てきた。日本人が受け継いできた「みんなで一緒に」という考えは、ますます否定されていくのだろう。何だかとても寂しい気がする。

コメント (2)
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