友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

北朝鮮のミサイルと角田容疑者の自殺

2012年12月13日 19時03分45秒 | Weblog

 北朝鮮が昨日、ミサイルを発射した。それまで国民には一切知らせていなかったのに、成功を伝えるニュースが流されたそうだ。その時のテレビだろうと思われる画面には、「決めたことは必ずやり遂げる」という勇ましい歌が流されていた。歌詞をしっかり覚えていないけれど、なぜか、まるで「維新の会」のようだと感じた。金正恩第1書記の顔が橋下徹さんとダブって見えた。

 金正恩第1書記は橋下さんほど演説はうまくないだろうけれど、ヤンチャ坊主の雰囲気はある。アメリカが自由と平等を愛する国なら、なぜ他の国のミサイル打ち上げに反対するのか。なぜミサイルを持ってよい国ともってはならない国とがあるのか、これは不平等ではないか。そんなことを言いそうである。ミサイルを持っている国は、いつでもあなたの国に打ち込むぞと相手を脅すことが出来る。石原慎太郎さんや安倍晋三さんの言う「強い国」とは、「いつでもどことでも戦争できる国」ということなのだろう。

 北朝鮮のミサイル技術は、アメリカの主要都市を攻撃できるほど進んだことが明らかになった。これは世界の頂点に立つアメリカとしては脅威だろう。世界中の大国が、お互いの国をミサイル攻撃できる軍事力を備えれば、一発触発で地球そのものの終焉を迎えることになる。核兵器の廃絶が進まないのなら、あらゆる国が核兵器を所持し、互いがにらみ合う人類の危機へ向かうことになるのだろう。

 そして昨日は、尼崎事件の黒幕と言われていた角田美代子容疑者が、県警本部の留置場で自ら首を絞めて自殺した。北朝鮮のミサイル発射と角田容疑者の自殺は全く関係のないことなのに、私には妙味につながって見えた。この2つをつなぐ間にはなぜだか橋下さんが存在する。「決めたことは必ずやり遂げる」強さが持つ恐怖、そして追い詰められた角田容疑者が事件の全貌を語る前に、自らの死を持って闇に葬ろうとする次なる恐怖、なぜなのか分からないけれど、連鎖していくように思った。

 憎しみもない、苦しみもない、病気も災害もない、そんな世界が実現するとは思わないけれど、より平和で穏やかな社会を目指すことは出来るだろう。作り上げた富を分かち合えば、少なくとも貧困を避けることも出来るだろう。「決めたことは必ずやり遂げる」努力を否定することはないけれど、何を決めるかが重大だと思う。そして努力をすることは、強制ではなく、心から参加できるものでなくてはならないはずだ。

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