minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

満月の夜

2007年06月02日 | 
 徳山2日目。今日は主催者のMさんのお店で髪の毛をセットしていただく。シャンプー、カット、そしてパイナップルヘアーにしてもらってホテルの送迎付。こんな贅沢な事ってアリ???とお姫様気分でルンルン。美容室でも今日のライブにいらっしゃるお客様がセットに来ていて「楽しみです~!」とみんなで盛上がっている。

 ホテルにもどってサウンドチェックを行う。泊まっているホテルが会場だとすごく楽です。

 昨年のPA(サウンドシステム)の人たちだから安心、と思いきやボスが他の仕事でいない。アシスタントの若い青年が一生懸命音作りをしてくれていたが・・・・。

 不安的中、200人のお客様が入ったらサウンドチェックした意味がないほど音が変わっていて、PAの青年は真っ青。私たちもあまりに演奏しづらいので、マイクから離れたり、注文をつけたりするのだが、その度にハウリングが起きたりして全く改善の余地なし。しかも1セット目、立ち見なのでステージが見れない後ろの人たちはぺちゃくちゃとお喋りしだす始末。どうしよう・・・(汗)。それでもステージの前まで来て熱心に聴こうとしている人たちの熱い拍手に支えられてなんとか前半を終了。

 2nd ステージが始まった。なんと、Mさんのアイデアでステージ前に椅子が30個ほど並べられて座って聴きたい高齢の方達とさらに周りに若者が立つスペースができて1セット目とはうってかわって静かに聴いてくれている様子。ラスト3曲などは盛り上がりまくって、ダブル・アンコール。ホテルのタイムリミットさえなければ、さらに演奏したいほど。客席とミュージシャン達が一体となった、素晴らしいコンサートになった。終わりよければ全てよし、だな。

 「来年は友達誘ってきます!」「またぜひ来年も来てください!」「ア~,楽しかった。」

 帰るお客様たちは若者から高齢の方達までみんなニコニコと嬉しそうに握手を求めてきてくれて、本当に良いライブだったんだな~。条件の善し悪しなんて関係なく、音楽はみんなで創り上げていくものだと痛感した満月の夜でありました。