minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

た、た、たいへんだあ・・・広島の熱い夜

2006年05月31日 | 
 ツアーもやっと中盤に差し掛かった。京都から広島までが高速インターが工事の為にめちゃめちゃ渋滞。予定より2時間遅れで広島に到着。それにしてもこのツアー、ず~っとお天気に恵まれている。晴れ男コスマスのおかげかな?

 演奏のほうも益々ヒートアップしてきた。広島のお店もアップライトピアノだったけど、新澤君は絶好調。コスマスもツアー用セットで思いっきりアウト?してくる。ウッドベースも木造のお店だと響きがいいみたい。PAの可愛い女の子が一所懸命頑張ってくれていたのだけど、こういうお店は本当は生音でやりたい。いろんな機械の雑音が絡み合って、自分のマイクにサックスのノイズがのってしまったので、ステージからはみ出て生音で演奏してしまった。そしてまたマイクの前にもどった所で足がサックススタンドをひっかけて・・・ソプラノサックスがバッタ~ン。ああああ、遂にやってしまった。最後一曲はたこくらげを予定していたけど、急遽アルトの曲でなんとか持ちこたえました。とほほ。ラストで本当に不幸中の幸いだった。

 ライブ終了後、会場にいたお客様でサックス吹きのお医者様(しかも喘息が専門!)が「良い修理の人がいるから、電話してあげましょう。」って修理の人と連絡を撮って下さり、裸のソプラノだけを抱えた私を連れて、そのまま修理人のご自宅へタクシーで乗り付ける。「いやあ、もう仕事やめて酒飲もうと思ってたんだけどなあ・・・」と言いながらも20分くらいで直してくれて修理代もとらず・・・広島ってなんて暖かい人たちが多いんだ(涙)。店に戻ると12時を過ぎてしまってたけど、打ち上げに行くのを待ってくれていたマスターやメンバーの皆様に平謝り。いや~、まいったまいった。でも都会広島での事故だったのでこんな応急処置もしてもらえて本当にラッキーだった。皆さん、ご心配おかけしました。おっちょこちょいの性格、なんとかしなくっちゃな。

 そんなこんなで広島の店は木造の素敵なカフェだったのに、一枚も写真をとれず・・・(汗)。なんで、毎晩宴会の写真ばかりなんだあ?

 昨年来て下さった沢山の方が広島でのライブを心待ちにしてくれ、大学時代の慶応ジャズ研の先輩Y氏がなんと34人もお客さんを集めてくれていたのに感激!Yさん、本当に有り難う!打ち上げで大好きなお好み焼きも食べれてまたまた大満足の一夜でした。

大阪堺市zero one & 京都磔磔

2006年05月30日 | 
 Deepな街、堺市での初ライブ。おーらいレコードの主催という事で、Samgha発売記念ライブです。Samghaというのは前にも書きましたが、僧侶の集う場所、仲間、という意味のヒンズー語。mingaに近いものがありますね。

 という事で宿も高臨時というお寺で、この僧侶がまたまたジャズ(しかもとてもDeepなフリージャズ好き和尚)好き。大変貴重なヨーロッパ盤のLPもたっくさん収集している面白い人です。生音が気持ちよいホールでちょっと静かめに演奏してみました!

 しかし、毎晩面白い人たちと飲み会をするので、体はもうくたくた。でも飲みたい・・・こんな調子で最後までもつかなあ。とやや心配しつつも、こうしてブログまで書いている私って・・・・。

 コスマス・カピッツァが「こんな楽しい演奏旅行は初めてだなあ。」しみじみ・・・。大阪から京都への道中、アイスクリームを食べつつ、モヒカン。京都に入るとまたまたテンションが一気にあがり「磔磔」でも絶好調。アップライトピアノの新澤健一郎もゴッ機嫌でした!「新澤君、アップライトの方がいいんじゃない?」ってコスマス、それって誉めてるのかな???

 銀閣寺に近い京都の宿も最高。一軒家で好き放題、格安物件です。登山好きのコスマスは明日の朝もはりきって早起きして山登りするそうです。どうぞご勝手に・・?さあ、明日(今日)は広島じゃけんのう。

小畑師匠独演会

2006年05月29日 | ライブとミュージシャンたち
 名古屋Lovely2日目、内田先生との再会。前歯がないけどお元気そうでなによりでした。やはり名古屋で河合さんと内田先生がいなくてはジャズは語れませんからね。

 毎回沢山のお客様に「感動した。こんな音楽初めて!」などと賞賛のお言葉を頂き、全員気分よくなって、打ち上げに突入。lovelyのオーナー、河合さんもいつもベロベロ状態だけど「さっちゃんの音楽は本当にいいね~。素晴らしいメンバーをいつも連れてくるし、選曲も最高だね~。」って大喜びしてくれるあの笑顔を見るだけでこちらも涙が出そうになる。若いころから育てて頂いたからお父さんって感じ。いつまでもお元気でいてくださいね。隣の富久の串あげ、そしてDona Leeのスパゲティも大満足でした。

 さて、打ち上げでは予定通り、長尾君が気を利かせて志ん生のお囃子が流れて・・・小畑師匠、すっくと立ち上がり私の扇子を持ちステージへ。「マイクがないよ~ん。」「はっ、只今!」またまた片付けておいたマイクを長尾君がセット。もう一度出囃子からやり直して、師匠は高座(って椅子だけど)へあがる。「エ~、職業ってのもいろいろありますが・・・」なんと、オリジナルの枕まで披露して「替り目」に。マイクにも心地よいリバーブがかかり、師匠も気持ち良さそうに最後まできっちりやりとおした。すごい!途中で外人のお客さんが入ってきて驚いていたけど、テテperは始まる前に「ハ~イ、ミナサン、コレカラストリーテーラーダヨ。」って呼び込みしておいた癖に始まったら「ボク、クラブニイクネ~。」ってそのまま逃げちゃった(笑)。それにしてもPit Innの楽屋で聞いたときよりまた腕が上がっていましたね。ありがとうございました。お陰で2日間とっても楽しいLovelyの演奏&宴会でした。

 

名古屋lovely 初日終了

2006年05月27日 | 
 今日(昨日)も沢山のご来場ありがとうございます。毎年感じるのですけど、lovelyのお客様は熱い!本当に気分よく演奏させて頂いて感謝!

 Lovelyとも長いおつきあい、まだ24、5歳の頃に突然やらせてもらえる事になり、まだお客様がぱらぱらしかいないのに、ちゃ~んとギャラまで頂いて・・・オーナーの川井さんとはその頃からのおつきあいですけど、ミュージシャンなら誰でも寄りたくなってしまう、素晴らしいお店なのです。なかなかないのよね、こんなお店が。だから私も毎年頑張っていろんな素晴らしいアーティストを連れてくるんですけど。

 なんとウィンチェスター・ニー・テテperは朝の8時に東京を出て、高速を使わずにやってきました。決して貧乏だから、ではありません(笑)、高速道路が嫌いだそうです。凄いなあ。あのエネルギーはどこから・・・25歳だから?

 一年に一度くらいしか会えない友人も来てくれてとっても嬉しいです。しかも今日はケイコ・リーvoさんや大口純一郎pまで聴いてくれていてびっくり。ケイコさんとは何度かラブリーで御会いしたりしてますが、気さくな方です。やはり歌手は人間も魅力的な人が多いですね。大口さんも大好きなピアノの巨匠。私の新曲「Exiles」がよかった、って嬉しいお言葉に恐縮。

 東京でもなかなかできない豪華メンバー。明日(今日)も全く違うメニューで挑みます。ぜひぜひお近くの方はお立ち寄りくださいね。小畑師匠の落語つき!?

最近の吹奏楽部って・・・

2006年05月25日 | 家族の日常
 遼介の誕生日を朝、すっかり忘れていた。しかも今日はサムタイムでまったく会えず、家にもどったらミッキーのマグカップとタオル・・・なんだろうと思ったら<先輩からもらった>というメモが・・・。やるじゃん。先輩ってお・ん・な??

 遼介にとって今、吹奏楽部は天国らしい。「母ちゃん、教室の窓から気持ちいい風が入ってきて、野球部やバスケ部がランニングしてるのを眺めながら練習するのって最高だね。」「あは、私も船の上からイルカの大群眺めながら練習して最高に幸せ~!って思った事があったな。親子だな。」って言ったら「そんな事、聞いちゃいないよ。」だって。母には冷たい・・・。

 それにしても、入部してまだ一ヶ月たたないのに、もうコンクールの課題曲を練習している。運動会の3曲はこなしてしまったらしい。次々に新曲を持ってきては私にちょいちょい、と習ってさくさくと曲をこなしていく息子よ、しっかり基礎練習とかしているのか?とちょっと不安になるが、ま、楽しく演奏していればそれはそれでいいか。

 同じ歳の姪っ子が隣の中学のブラバンに入部し、やはりサックスを希望したのだが、先週やっとアルトサックスになれたそうだ。一ヶ月も希望楽器を触らせてもらえなかったなんて。でもよかったね~ってお祝いに私の真っ赤なストラップとメトロノームをプレゼントしたのだけど、おととい会った時に「どう、ブラバンは?」と尋ねると「ぜんぜん面白くないの。毎日基礎練習ばっかりなんだもん。」

 そっか、姪っ子の中学はコンクールで毎回優勝するようなレベルだから、基礎練習もみっちりやらされるんだな。沢山お金使ってコーチも呼んでいるらしい。でもそれで音楽が楽しくなくなってしまうのは本末転倒。指導する方も大変だと思うけど、楽しく、しかもきっちりと・・・プロを目指す訳でもないのだから、中学生は楽しんで楽器に挑む、っていうのが本当はいいのじゃないかしら?

 自分の頃はどうだっただろう?コンクールバンドといっても優勝経験もなく、バリトンサックスもなかったようなブラバンだったから、好き勝手に私はソプラノサックス買って自分で譜面作ったりして、しかもオーボエ奏者が同じ学年にいたので今から考えるとめちゃめちゃな編成だったけど、それなりにハーモニーができていたのでコンクールで初めて優勝したり・・・。

 指導して下さった音楽の先生は大の歌好きだった。あの先生が音楽の楽しさを私たちにみっちり叩き込んでくれたんだと思う。基礎練習は自主的にはやっていたと思うけど、コーチが来て一ヶ月ロングトーンばかり、なんて事になっていたらきっと私には耐えられなかったかも。沢山のマーチやクラシックの曲を演奏し、あらゆる学校行事で演奏する機会を与えてもらえて人前で演奏する喜びも味わったおかげで今があるんだ。中学生のブラバン指導にあたる方々、そこんところをよ~く考えてくださいね。決して優勝する事が目的ではないと思いますよ~、音楽は勝ち負けではないんだから・・・と言いつつも所ジョージの「吹奏楽の旅」を観て感動している私って・・・?

 さ~て、いよいよ明日からツアーだ。体調も回復しつつなんとか頑張って来ます。旅先の報告をできるだけ書きますね。そして地方の方々、御会いできるのを楽しみにしてま~す。

 

[オズ・アマレロス]前田優子、復活の奇跡

2006年05月23日 | ライブとミュージシャンたち
 昨日は来月の吉祥寺ChaCha Houseでやる、ブラジルナイトの打ち合わせで前田優子さんが久々に我が家に来てくれました。彼女は八尋君が制作した[オズ・アマレロス]という素晴らしいCDでみごとな歌声を世間に知らしめた歌手です。永田利樹bもサポートメンバーとして随分CDの為のリハーサルを我が家でやったりしてました。その頃からのおつきあいですけど、ちゃんと一緒にmingaで演奏するのは初めてです!

 [オズ・アマレロス]CD発売記念ツアーを企画していたところで、前田さんは突然(ライブで歌っている最中)、頭の血管がキレてしまい即入院。一時は命も危ぶまれる状態だったのに、なんとか奇跡の復活をとげ、素晴らしい歌声を蘇らせた不死鳥のような人。復活後に御会いするのは初めて(でもmixiでいろいろ喋っていたので久々って感じもしなかったけど。)元気そうでなによりでした。関西のあねご、って感じでさばさばしていて頼りがいのある感じ。あんまりしっかりしているので、一つ年下だったけど、なんか同じ歳だと思っていましたが。お酒もめっちゃ強いわ。字を書く事にも苦労する程体のあちこちにまだ後遺症は残っているそうだけど、ポルトガル語は全く衰えず・・・人間って凄い!神様が歌い続ける為に奇跡を起こしたとしか考えられない。

 もともと私も大のブラジル好き(エリス・レジーナ大好き)なので、前田さんのブラジル生活の話を聞いているととても面白い。あちらでコンパニオンのアルバイトやったりしたそうだけど、エリスの歌も殆ど歌えるので、あれもやりたい、これもやりたい、という私のリクエストも次々と出て・・・このライブはシリーズ化したいと思いま~す。。ぜひ[オズ・アマレロス]も聴いてみてください。CDはここで買えます。

ただいま~&新譜完成!

2006年05月20日 | 音楽&CD
 名古屋からとんぼ返り。夜中の1時半からっていうのは、いつものclub (think tankのギグ)のライブよりはず~っとましな方ですが、結局終わりまでいなくてはならなかったのでホテルに戻ったのは朝5時くらい。こんな生活が続いたら絶対にお肌に良くないわ。

 初めてのKiller Bombトリオ。フリーインプロの極地でしたが、あっという間の一時間。楽しかった~。来ていた若者はどう受け止めたかはよくわかりませんが、HipHopとは名ばかりの、Free sessionですね。こんな楽しいライブに若者が間違えてやってきちゃって、好きになってくれたら嬉しいんだけどなあ。これからもこのトリオ、神出鬼没にゲリラライブやれそうです。コスマス・カピッツァperにも参加してもらおうかな。Kも全部歌わないでいいから、MPCやギターでさんざん遊んで、好きなときにラップをしたり、と新たな境地を開拓したようです。サックスの音も殆ど生音でできるのでThink Tankの時よりずっと楽でしたね。企画してくれたKすけ君たち、名古屋の若者に乾杯!来週はmingaで行きますからよろしくね。(ライブの写真は暗すぎてだめだったので、新譜のジャケット「Samgha/サンガ」の写真です。)

 名古屋から戻ったら往来レコードから新譜「samgha」が送られて来てました。さあ、これもって来週からどさ回り。この新譜、丸裸の演奏なので、少し恥ずかしいんですけど・・・ま、仕方ないか。前回の「beat beat jazz beat!」の時も自信なくって没にしようか、って思っていたのですが、出してみればなかなかの評判でした。自分の記録(CD)なんて、所詮恥ずかしい事の連続。こういうのが好き、って人もまあ、いるかも・・・。ジャケットの絵と中身の写真の出来はとにかく素晴らしいです、御安くしときますよ、だんな。

どうでもいいんですが・・・

2006年05月18日 | 家族の日常
 もう梅雨に入ってしまったのでしょうか?あ~、雨ってどうも好きになれない。ヤクルトが勝ち続けてくれているのだけが明るい兆し。

 どうでもいいですが、このサイト、最近のお気に入りです。サックス奏者だけが面白いのかも知れないけど・・・かなりマニアックで笑えます。ジャズサックス奏者の為の大辞典

 どうでもいいついでに、近所のマンションの写真を公開。山手通りの高松出口を出た左側。しかし、これって一体何でしょう?お買い物の途中に気づいて呆然としました。心臓に悪い、象ですね(汗)。

 じめじめとした嫌なお天気なので何か笑いがあれば・・・と、つまらない事をつらつらと書いてしまいました。失礼。

名古屋でHIP HOP!

2006年05月18日 | ライブとミュージシャンたち
 あさっては名古屋「パラダイスカフェ」という今池のお店でHIP HOPのお仕事です。K-bombと永田利樹bと3人でなにが怒るのやら・・・。ま、Free Improvisation の一つと思ってくださいませ。でも、音楽的にはやはりレゲエがルーツって感じですね。その昔、前回の話の続きですが、NYでストリートやってた頃、ジャー・リーバイという白人のレゲエバンドのお仕事で随分レゲエバンドやりましたけど・・・。(写真はNY、ワシントンスクエアのフリーコンサート『Against Racism! Concert』にて)

 しかし、K-bombってとっても面白い人間。Think Tank の中心的存在でもありますが、HipHop界でもかなり異色な存在で知る人ぞ知るっていう、めちゃくちゃで魅力溢れる人です。息子遼介も大ファン。というか、友達だと思い込んでる・・・(汗)。

 翌週からもう一度名古屋を皮切りにツアーですが、車も直ってきたので頑張りま~す。喘息は今イチですけど・・・。アルトはいい感じ。名古屋のHip Hopファン、集まれ~。
 パラダイスカフェ

ストリートの思い出

2006年05月17日 | 
 スターラップ新聞のNY物語でも書かせて頂きましたが、若かりし頃、NYでさんざんやりましたよ、ストリート。当時日本ではストリートなんて禁止されていて、今のような無法地帯ではなかったし、NYでもパーミット(許可証)が必要とされていましたが。さすがに初めて音を出すまではめっちゃくちゃ恥ずかしくって緊張感もあって・・・。今思えばとっても良い思い出です。

 昨日、読売に写真が出てたようですが、NYの地下鉄で荒稼ぎしていた時もNY読売が取材に来て・・・日本の読売に載ったときの写真がこれ。確か、コロンバスサークルのA列車の前だったので「A列車で行こう」なんかも演奏してあげて、みんな大喜びだったっけ。ホームレスが稼いだお金を全部入れてくれたり、50ドル入れてくれるおじさんがいたり、ソニークリスが通りかかって声かけてくれたり。やっぱりジャズって出会いなんだな、ってつくづく思ったもんです。

 日本でも最近はとっても多くなりましたが、まだまだストリートに対する反応が今イチですよね。お金を入れてあげる、っていう行為自体が恥ずかしいと思っているのでしょうけど、真っ先にいいな、って思ったらお金入れる外国人たちを見習っていきたいです。声をかけられるのもとってもミュージシャンにとって励みになります。ああ、もっと若かったら池袋の街角でじゃんじゃんストリートやってみたいなあ・・・。新宿歌舞伎町はお仕事だったのです、ちなみに。