minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

新宿ピピンパ物語

2008年11月27日 | 家族の日常
新宿のホテル街で鍼をびしびし打たれ、新宿職安通り「韓国市場」で前から欲しかったビビンパ鍋をとうとうゲットし、I楽器店でソプラノを修理していたので受け取りに行った。ぴっかぴかに埃まで掃除してもらい、なんだか新しい恋人に出会った感じ。

さて、ビビンパ鍋は1個735円。このくらいの値段になるのを待っていたのだ。本当は100円ショップで見つかればよかったんだけど流石になかった。鍋売り場で「わ~、私韓国でこの器を重たいのに3つも買って来たのよ~。」と嘆いているおばさんが。そうなのよ、私もよほど韓国で買おうかと悩んだけど買わないでよかったわ~、とにんまり。

ついでにナムルとキムチも買い込んで、夕飯は石焼ビピンパと牛テールスープを作った。おこげにして、最後は息子の提案でテールスープを流し込むと・・・それは美味しいカルビクッパになった。この器でひつまぶしを作っても美味しいだろうな。これからどんどん創作料理を作っていきたいので、お薦め料理があればぜひ教えてくださ~~い。

夕食後にまたまた新宿へ出かけた。新宿駅を出ててくてくとピットインへ向かって歩いていると
「あの、すいません、貴方のお顔がとても華ひらいているようなので声かけさせていただきました。」
「はあ(なんじゃそれ)?」
「ご長女さんですか?」
「はい。」
「旦那様はご長男ですか?」
なんとなく聞かれていることが的を得ていたので、少し受答えをしてしまう。
「いろいろとご苦労がおありでしょう?」
「いえ、ぜんぜん。」
「何かお悩みの事があれば、どうぞこちらまで。北千住で手相をやっているものです。」
「あ、ありがとう。でも興味ありませんので。(北千住って・・・)。」

ずいぶんと一緒に着いて歩いて来たのでよっぽど「ピットインに貴方も一緒に行きません?」って誘おうかと思ったがやめた。
彼女は宣伝用のハガキチラシを一枚渡して去って行った。花開いた顔ってどんなんじゃ?昔、30万の掃除機を買わされた時も販売員に「顔にこの人は絶対買ってくれるな!って書いてありました。」って言われた。「私はカモです」って書いてあるのか?!

それはともかく、ピットインで新ちゃんのプロデュースしているフィンランド人との混合バンドを堪能し、自分も頑張らねば!と思いながら駅に向かって歩いているとアルタの横でギンギンのジャズが聴こえてきた。これがめちゃめちゃ上手い。2曲ほど彼らの演奏も堪能して、普段どこでやっているのか、などと声をかけさせてもらう。みんな爽やかで元気な若者たちだった。

世の中、テクニックのあるミュージシャンだらけになってきた。若者恐るべし。こちとら、今あるテクニックを落とさないようにするだけで精一杯なのに・・・(涙)。だからこそ、個性的なミュージシャン達も貴重になっている。テクニックがあって、ハートにぐぐぐっとくる、そんなミュージシャンにやはり憧れます。そんな敬愛するサックス奏者、デビッド・マレイが明日Pit Innにやってくる!






主婦の戯言

2008年11月25日 | 家族の日常
お久しぶりで~す。皆様、お元気ですか?私は主婦モード全開の3連休。

息子と高校説明会に行ったり、昨日の雨の中では通販で買ったレインシューズを初めて履いてテクテクとお買い物に出たり、楽器屋にサックス修理に行ったり、カオスパッドと向かい合ったり、らじばんだり・・・(iuko先生、この使い方でよろしいでしょうか)。

10月から突然変わったゴミ集配システム。今までは燃えないゴミという日が木曜にあったのに、何の前ぶれもなくなくなってしまい、壁に貼ってあるチラシを見ると、燃えるゴミの仲間にプラスチックが入っている!!!今までの苦労はなんだったの?息子にも「だめよ~、ちゃんと分別しなくちゃ」とガミガミ言っていた私って・・・。説明くらいあっても良いのではないのか?豊島区よ!あったまきた~!と思いながら最近ではポイポイとゴミ箱にペットボトルなどを入れる。この何とも言えぬ罪悪感・・・。瓶,缶なども一応分けてみたが、試しに一緒にゴミの日に出しておいたら綺麗に持って行ってくれた。楽ちんになったからいいんですけど・・・。

もう一つ不思議な事は、今月に入ってやたらに迷惑メールが減った事。どうなっているのかなあ?私のところだけかしらん?今までは訳のわからない女性の名前や海外からのメールが山ほど来ていたというのに。これも嬉しい事の一つなのだが、なんとなく朝メールをあけてどどどっと削除をする作業が日課になっていた私には気が抜けたような寂寥感が漂う。本当はお友達少ないのね、的な・・・。

石油も値下がりしたんだし「いつになったらこのトイレットペーパー、もとの値段に戻るの?」と普段いきつけの薬屋で聞いたら「いやあ、不思議なんですが、また値上がりしてるんですよ。」だって。ふざけんな~!と店員の兄ちゃんに怒っても仕方ないので渋々帰って来たが。主婦は泣き寝入りか?麻生さん、どうなってんのよ?





泣いて笑ってまた泣いて・・・

2008年11月21日 | 映画、本、芝居関係
有楽町で大阪から来た友人と待ち合わせして「ヤング@ハート」を観て来た。

じじばばがみんな可愛い。歌っているときの真剣さとおとぼけさが重なって、大丈夫かな~って心配をよそに本番できっちり感動させる歌を歌い上げる。どこにそんなパワーが潜んでいるのだろうか。倒れても集中治療室で歌い続けるおじいさんや、酸素ボンベを抱えながらバラッドを歌い上げる低音の魅力の持ち主のおじいさん・・・一人一人がとても愛おしくなる、心もほんわかする映画だった。

シネカノンという映画館も初めてだったけど、この映画のせいなのか、映画館の中も高齢者が多く、隣に座っていた老夫婦がゲラゲラ笑っているのも素敵だった。こんなバンドが日本にも出現して欲しい。いや、これからはきっと増えてくるに違いない。歌っていいな。音楽ってやっぱり最高!


ドキュメント映画が面白い!

2008年11月19日 | 映画、本、芝居関係
息子の期末試験が始まった。いつも試験から戻って「どうだった?」と聞くと「う~~~ん、微妙。」って答える事が多かったのに今日は「うん、まあまあかな。」ちょっと手応えがあったようだ。期末試験はあと1日だ、がんばれ~。

暢気な母は爽やかな秋晴れのもと、チャリンコで買い物へ。東武デパートへ行ったので映画の前売チケットをついでに購入。このところ、観たい映画が沢山あって困ってしまう。しかも、昨日偶然観たNHKBSの海外ドキュメンタリー「クワイヤーボーイズ(2回目)」がとても面白かった。これも5回連続ものらしいので、さっそくビデオに録画予約。

さらに明日は、知人に教えて頂いた「ヤング@ハート」を観に行く。イギリスのじじばばがロックンロールを歌うドキュメント。もうひとつ観たい映画は「未来を写した子供達」。こちらはインドの売春窟に生まれ育った子供達のドキュメント。もともとのタイトルは「売春窟に生まれて」。凄いタイトルだなあ。ドキュメントてんこもりの芸術の秋なのであります!
ヤング@ハート
未来を写した子供達

名物マスターはレベル300?

2008年11月17日 | 
「さっちゃん、もう起きてたの?早起きだね~。」

万歳三唱で見送られ、早朝、モーニングを食べてホテルのチェックアウト(10時)に間に合うように荷造りをしていたら電話がかかってきた。

そ、その声は・・・。すっかり昨日仲良しになったMonksのマスターだな。しかもご機嫌なご様子。

「マスター、もしかして今まで飲んでた?」
「うん、そうですよ~。」

慌ててロビーへ駆けつけるとほろ酔い気分?のマスターがにこにこ笑顔で・・・(上記写真)。自販機でさらに缶チューハイ買っている。

「迎え酒ですか?」
「違うよ。ず~~~っと昨日から飲み続けているだけだから。」
「あ、そうですね・・・(汗)。」
「さっちゃんも飲む?買ってあげるよ。」
「じゃあ、「午後の紅茶」を。午前中だけど。」
「ぎゃははははは~(おやじギャグに敏感)。でもビールじゃないのオ?」
「飲みませんよ~。あ、ちょっと待って。荷造りしたらすぐまたロビーに降りてきますんで。」

慌てて部屋に引き返し、パッキングしてから再びロビーへ。前の晩、Sさんから「ここのマスターは酔っぱらうと凄いんだよ。今はレベル3くらいかな。朝までつき合うとレベル10になって大変なんだからw。」と教えられていたけど、そんな素敵なマスターに・・・

「マスター、今、レベル10?」
「いやいや、レベル300ですよ~。ぎゃははは。」

最初に会った時は優しそうなもの静かな人、って感じだったけどお酒が入るとやっぱりジャズ屋のマスターだ。この豹変ぶりは何なの?面白すぎます。しかも朝まで見送りに来てくれたマスターなんて(しかもベロベロ)初めてだあああ。

その後もフリージャズ界について熱く熱く語りだし・・・もう止まりません状態。三々五々チェックアウトを終え、ロビーに集合したメンバーたちも開いた口が塞がらず・・・。

「時間あるんだったら、朝飯にラーメンの美味しい所へ行かない?」

ラーメンかあ。おいしそうだけど、朝からってどうなのよ・・・(汗)。と考えていたら

「あ、まだ10時半。11時半じゃないと開いてないんだったあああ。」

名残惜しいですが、本当にお別れです。マスター、深酒で体壊さないでくださいね。また来ます!!!

しかし、仙台といい、郡山といい、フリーが好きなお店が意外と多いんだな。仙台の素敵なママと郡山の素敵なマスター。収穫大の紅葉の旅、終了~。ああ、淋しい。




ばんざ~~~い!@モンクス

2008年11月17日 | 
東北ツアー最後の夜。

雨はすっかりあがり、霧につつまれた郡山の夜はとてもエキゾチック。「ここはロンドンで~~す!」と酔っぱらってお茶目なマスターが叫ぶ。そして帰りにはお店の前で「ばんざ~い、ばんざ~い」と万歳三唱で見送ってくれ、無事mingaの旅も終了。

「どうして『モンクス』って言うんですか?」マスターに尋ねると
「モンクが2人だからですw。」
「????」

セロニアスともう一人はマスター。もともと僧侶になろうとしていたそうな。それで謎が解けた。

会場には若者が大勢詰め掛け、よくよく聞けば日大郡山のジャズ研のメンバーたち。彼らもここでしょっちゅう演奏させてもらっているらしい。アフターアワーズでノリノリのマスターにけしかけられてドラムをセットし直し彼らの演奏が始まった。

いやあ、素晴らしい演奏でびっくり!!私のジャズ研時代なんて、恥ずかしくって人に聴かせられたもんではなかったけど、彼らは人前できちんと自分たちの演奏ができている。恐るべし、日大郡山。今や人気のベーシスト、西嶋さんもここのジャズ研出身だった。

なんといっても嬉しかったのは、私の大学時代の先輩で一緒に演奏していたドラマーSさんが大勢の仲間を連れて会いに来てくれていた事だ。
「このお店は近所だし、僕も時々演奏させてもらっているんだよ。」
「じゃあ、Sさんも得意のスティーブ・ガットで叩いてくださ~~い。」とお願いすると・・・
新ちゃんがすっくと立ち上がり「じゃあ、Sさん、Duoでやりましょう!」



新澤君がリチャード・ティーばりに弾き出していきなり「Take the A train」が始まった。Sさん、昔のまんまだ~~~!スティーブガットになりきってるw。ああ、懐かしい。大学時代を思い出して思わず涙がでそうになった私(30年も前だけどw)。蘇る青春時代。

普通は自分たちのステージが終わって、他人の演奏を聴く事はとても苦痛な事が多いのだけど、今日だけは全く違った。ジャズ研の若者たちの熱い演奏とSさんの登場で本当に楽しい一時を過ごせました。どうもありがとう!!!!第2の西嶋さんを目指して、みんな頑張ってね~~~!郡山ばんざ~~~~い。東北ばんざ~い。素敵な出会いをありがとう。


仙台2days 終了

2008年11月16日 | 
紅葉の美しい勾当台公園の入り口に「ハトにえさをやらないでください。」という大きな立て札があった。その奥で静かにおじさんが「ハトのえさ」を売っていた。う~~~ン。

昨日は急遽、地元のミュージシャン達を押しのけてトリオで演奏する事になった(スイマセン!)。オーネット、カーク、アイラー、コルトレーンの曲を立続けに。仙台に住む旧友がサックスを持って遊びに来てくれて盛上がる。いやあ、よかったあ!やはり暇でぶらぶらしているだけじゃもったいないもん。ミュージシャンは演奏してなんぼのもんじゃ。

「最初から2daysにしておけばよかったわね。2日もさっちゃんたちの演奏が聴けて楽しかったわ。」

ママともすっかり仲よくなれて仙台の住人のような気分。カーボのある古い迷路のような建物もようやく全貌が見えてきたw。ご機嫌なホテルの従業員もとても親切で、マッサージチェア付の部屋に変えてくれたりして有り難かった。「ライブラリーホテル東2番町」最高です!ライブラリーというのに、ビジネスの本が多くて読みたい本が見つからなかったけどw。仙台ありがと~~~!!!!!そしてこれから郡山へ向かいます。

角田中止、緊急告知!

2008年11月15日 | 
いやあ、大変な事になりました。こんな事があるんだなあ。

角田市天神小劇場でのライブが消防署からのクレームでお客様を入れられなくなったという理由で(もっと早くから解っていたようだが)ドタキャン。角田の皆様、大変申し訳ありませんでした!!!

そして牛タンを堪能した私達一行は再びご機嫌ホテルに引き返し、連泊扱いにしてもらい、今晩はカーボでフリーセッションになりました。新ちゃんは緊急な用事ができて急遽東京へとんぼ帰り。明日また合流する事になったので、今晩の演奏はトリオです。よかったら仙台の人たちは遊びに来て下さい。フリーで~~~~す。でもチャージはフリーではありませ~~~~~ん(2000円)。こんなハプニングはめったにないね。それにしても利久の牛タン定食1200円、美味しかったです。こうなったら仙台を謳歌しようっと。

明日は明日の・・・

2008年11月15日 | 
またまた熱い仙台のお客様に迎えられ、つば被り状態ライブ、無事終了。ここのママが素敵な方で、今回のツアーも彼女が助けて下さったので実現したのであります(名前もさっちゃん!)本当に感謝。東北も恐るべし。

アップライトピアノだったが、もの凄く狭い空間で生音をみんなでセーブしあう気持ちの良さ。ノーマイクで全然オッケー。昨日とは違ったアルト主体の選曲、ソプラノの調子が悪いために急遽アンコールもアルトでキンバラに変更。ああ、旅の前に楽器屋に行っておくんだったなあ・・・(涙)。カーボのママは「さっちゃんにはもっともっとフリージャズをやって欲しいのよね!」このところ、みんなが私にフリーをやれやれ、って言ってくれる。有り難い事だけど、私にとってはフリーもブラジルもラテンもスィングもみんなみんな一緒なのです。今、一番面白いと思う音楽を演奏するだけ。いつも自由(フリー)なんだけどナw。

昨年韓国のEBSとチョアンドゥアントに来てくれたという、韓国留学生が来てくれていて・・・。演奏後にサインをお願いします!ってCDを差し出した指が震えていた。うううう、なんて可愛いんだろう!!!!「カナビスの輪でやっていた韓国の伝統的なリズム、解りましたか?」と尋ねると「はい、僕たちは小学校の時に音楽の時間に習います。」そうだったのか。必修課程なのね。あのリズムは。「また、仙台に来てください。」って韓国の青年に言われちゃった。カムサハムニダ~。
韓国から来た青年と

明日は角田市。ただひとつだけ心配な事は・・・角田の主催者と先週から連絡がつかず、明日のホテルがどこなのかが全く解ってないことだ。ひえええええ、こんな事もあるんだなあ(って長い人生の中で生まれてはじめてだけど)。とにかく無事にコンサートが行えますように・・・(汗)。明日は明日の風が吹く、ってなんだか寅次郎になった気分。牛タン食ってゆっくり考えるべ。