minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

春の足音

2012年03月30日 | ライブとミュージシャンたち
今日はいよいよ野球も開幕!!春の嵐が吹き荒れていますが、あと一息ですね。

昨日は池袋Apple Jumpにお越し下さった皆様、本当に有り難うございました。地元ということもあって、Rioの高校時代の友人たちが大勢で来てくれたり、懐かしい友人たちにも会えて・・・ライブをやっているとこういう人たちに出会える事が音楽のパワーになるのだな、とつくづく思います。これからも学割がありますから、若者たちよ、じゃんじゃん来て下さい。

特にRioは回を重ねる度に成長している。毎回ソロをとると私の方が胃が痛くなったりしていたのだが(苦笑)、今回は新しい私のオリジナルにもバリトンパートを作って参加してもらったり、ピアソラのLiberTangoもmingaバージョンでどんどん完成度が増して来て・・・・親ばかだけど、本当にびっくりw。息子の成長に負けないように自分も精進していかねば!と多少の焦り。

テナーのNさんに言われた一言「俺たちミュージシャンは練習が仕事。ライブは遊びなんだよ。」この言葉を励みに練習に勤しんでいる。私も!!ライブで遊べるくらい楽しめなくちゃ。その為には日々の努力の積み重ねが大切なんだよね~。


そして、明日、明後日と北海道の歌姫MIZUHOちゃんのCD発売記念ライブのお手伝いです。minga4でサポートするのは今回初。NY録音で、プロデュース&アレンジは全てトランぺッターのタイガー大御所、じゃなかった、タイガー大越さん。彼のアレンジが強力に難しくて、ヒーヒー言いながらも頑張っております。借りて来た猫にならないよう、楽しんでサポートいたします。mingaサウンドも出せるといいな。どうぞご期待ください。

という事で、明日は横浜BarBarBar,翌日は六本木Alfieです。エイプリルフールですが、本当に演奏します(苦笑)。MIZUHOさんの素晴らしいボーカルを堪能しにぜひお越し下さいませ。


MIZUHOさんのボーカルはこちらで視聴できます。

明日は池袋Apple Jumpです!

2012年03月28日 | ライブとミュージシャンたち
少しづつ春めいて来た。近所の桜もぽつぽつ咲き始めている。Twitterで尊敬する某サックス奏者が「コーヒーと音楽って性質がとても似ていて、人の心を動かし、導いていくよね。」ってつぶやきがあったけど、意味不明・・・春ですねw。

コーヒーとプールが気持ちいい今日この頃ですが、明日は久しぶりのminga4+1@池袋Apple Jumpだ。いつも生音が響き渡るこの空間で心地よく演奏させてもらってます。明日も楽しみ。

卒業式を終えてすっかりミュージシャンの生活になってしまったRioも参加いたします。学生割引(MCが1500円!)もありますのでぜひお気軽にお越し下さいませ。お待ちしておりま~す。

RioもTwitterを始めたようなので、よろしければ親子ともどもフォロー宜しくお願いします。 @BsxRio

明日の夜は銀座で会いましょう!

2012年03月22日 | ライブとミュージシャンたち
銀座が様変わりしている様子。ユニクロやg.u.、ZARAといった庶民にとっては嬉しい店舗が続々オープン。高級ブランド店ばかりのイメージがだんだん薄れて来たのね。そんな中、銀座Blue Eyesも高いチャージはとらず、良心的な値段で食事も美味しいし、生音が聴ける嬉しいジャズのお店。

久しぶりのminga3です。どうぞお出かけ下さいまし。お待ちしておりま~す!でもアサイージュースにはご注意ください。春はもうそこまで!!そしてCD完成もあと少しです!







「デブたち」& [ DearMr.Optimist ]

2012年03月18日 | ライブとミュージシャンたち
早く暖かくなってくれ~~~~!!と春が待ち遠しい今日この頃・・・。昨日はどしゃ降り雨の中、セルバンテス文化センターにスペイン映画「デブたち/Gordos」を観に行ってきた。2009年のスペイン映画。スペイン語の学校が主催する月に4回(毎週土曜)の無料映画。もちろん字幕つき。

いやはや、すっかり堪能いたしました。役者たちが太ったり痩せたり、妊婦まででてきて・・・映画を撮る過程なども想像しながら、ぐいぐいと惹き付けられた魅力的な映画だった。最初からいきなり裸のシーンになったりしてびっくりしたけど、複雑に交差していく人間模様がどんどんと展開していき・・・・。来週の土曜もあと1回ありますのでよかったら観に行って下さい。


そして・・・ようやく226の第2弾、こちらも完成。



これも美潮ちゃんの曲で、私がちょっとジャズのビックバンド風にアレンジした「Dear Mr.Optimist」です。お楽しみください~~~!

「窓」226Liveより

2012年03月15日 | ライブとミュージシャンたち


小川美潮さんのボーカルによる「窓」@Buddy(226Live)をyoutubeにアップいたしました!

大好きな歌です。美潮ちゃんののびやかな歌声をご堪能ください。ゲストに参加していただき本当に感謝!!楽しかったな~。

もう一曲そのうちにアップしたいと思ってますのでお楽しみに!


そして引き続きこちらもよろしくです!




お待たせしました!「La Maravilla」

2012年03月11日 | 音楽&CD


今日は忘れもしない、大震災から1年目ということで沢山の方々が様々な場所で黙祷を捧げていた。テレビをつけてもTwitterでも・・・。あの日以来、世界が変わった・・・。振り返るだけではなく、これからどうやってこの後始末をつけていけばよいのか。深く深く考えさせられる一日だった。

Pit innでも沢田譲治さん率いるNo Nukes Jazz Orch。どんな事になるのか・・・素晴らしいメンバーだったのでRioと出かけて行った。竹内直さんの摩訶不思議変態サックス(これは超褒め言葉)も目の当たりにしたRioは感動していたようだ。

1セット目はストリングスカルテットを交えて現代音楽風の曲ばかり。丁々発止と渡り合うようなジャズのプレイは見られなかった。Pit innで演奏するよりもどちらかと言えば草月ホールとかで聴きたい感じだったけど、ほぼ満員のお客様が真剣に聴いていた。原発反対を音楽で表現するという意気込みのよう。とにかく懐かしい人たちと会えたし、こちらもやる気がでてきた。沢山のエネルギーを頂いた。感謝。

ということで、今日は特別な日でもあるのでがんばって新譜「La Maravilla」からちょっとだけお披露目です。このCDも「生きててよかった~!」って元気になるような作品です。ぜひぜひ発売(5/12)をお楽しみに!!

このCDを聴いて座っていられるのは大仏だけだ!!!!!by田中啓文

La Maravilla (N011) 3000円 (税抜き価格)
配給元 Bomba Record
4/29 (日)CD発売記念Live @ 下北沢 Com.Cafe.音倉
出演:minga/早坂紗知、高橋香織vln、Rio bsax、永田利樹b、コスマス・カピッツァper、大儀見元per




新たな門出。

2012年03月08日 | 環境
今朝は息子の高校の卒業式。しっかし寒かったな~、体育館。せっかくお洒落して行ったのに一度もコートを脱ぐ事もできずじまい。これなら寝間着着てっても同じだった。く~~。

年末以降はほとんど学校へ行っていなかった息子も早起きして身繕い。いよいよ最後の日だからね。素晴らしい高校生活をおくれて、本当にこの学校には感謝しているようだ。もちろん、私も。



広い体育館の中でガタガタ震えつつ待っていると、「3年生の入場です。」とアナウンス。色とりどりの衣装やスーツ、髪の毛も金髪,茶髪、赤、特に女子は和服、袴、キャバクラ、ゴスロリ、メイドまで・・・。楽しすぎるぜ。自由すぎる都立高校だけど、みんな優秀で良い子たちばかりだから先生方も何も言わないのねw。

380人ほどの在校生なので一々卒業証書を授与しないのか。もう自分の頃のことをすっかり忘れていたが、そんなもんだったかな~。一人一人の名前を喚んでその場で立ち上がる。校長先生の言葉、来賓の祝辞とあってそのまま終了。小学生とかだと出し物があったり、「お母さん,お父さんありがとう!」みたいな歌を歌って泣かせるところだが、高校となるとあっさりだわw。

集合写真もないの~?となんとなく息子たちの教室に行ってみると・・・担任の女教師が「どうぞこれから卒業証書を一人づつに渡しますので、教室内でご覧下さい。」

え~~?そんなのいいの?と思いつつもクラスの後ろに陣取る。父兄が10人ほど。息子のクラスは意外と派手な子は少なかったけれど(苦笑)、一人づつ証書をもらって一言。「このクラスになれて1年間楽しかった!」と殆どが同意見。実に楽しそうな仲間たち・・授業参観なんて一度も行かなかったけど最後にこういうのが見れてラッキーだった。

226に来て下さった校長先生や音楽の先生たち、PTAの方たちとも少しだけご挨拶をして学校を後にした。明日からいよいよ学生じゃなくなるのだ。でも良い仲間たちはこれからも大切にね。友人は一生の宝物です。卒業おめでとう。



7月のmingaツアーは・・・

2012年03月06日 | 環境
一雨ごとに少しづつだが暖かくなってきた。春はあとちょっと・・・。6月のブエノスアイレス滞在先もほぼ決まり、7月のmingaツアーもほぼ確定したので、少し早いですがここにアップしておこう。ツアー関係者様には本日、このフライヤーを発送しました(業務連絡)。

大きなイベントが立て続けに終わってしまって、脱力感というか空虚感・・・。そして親しい友人たちが入院したり、手術をしたりという知らせが来てますますめげてしまう。自分が元気なのだから彼らの分まで頑張らなくちゃいけないのに、何やってんだろ・・・なんて自暴自棄。そう言う時に限って、何気ない一言に傷ついてしまう弱い人間。ああ、情けない。さあ、気を入れ直して明日からがんばろう。

<Maravilla発売記念ツアー>
ツアーメンバー minga4/早坂紗知、吉田桂一p、永田利樹b、コスマス・カピッツァper
★名古屋Jazz inn Lovelyのみレコーディングメンバー

7/13(金)山梨県甲府/桜座 055-233-2031
    
7/14(土)愛知県幡豆郡/インテルサット0563-35-0972

7/15(日)大阪府/ブックカフェ・ワイルドバンチ06-4800-4900

7/17(火)山口県徳山/シーホース0834-26-0700

7/18(水)広島県/Juke 092-249-1930

7/20(金)京都市祇園/ロシア料理キエフ075-525-0860

7/21,22(土、日)愛知県名古屋市/Jazz inn Lovely052-951-6085

7/23(月)岡崎未定

7/24(火)箱根強羅マーミーキッチン 0460-82-4719















ホルストとエンヤレコードデビューの話

2012年03月03日 | 音楽&CD
226の朝、ホルスト・ウェーバーの訃報が入った。昨年末より体調不良で調べたところ、肝臓がんが大きくなりすぎていて医者の手の施し様がなかったらしい・・・。私はDUGの中平さんからの留守番電話で知ったのだった。

ホルストと言えば、エンヤレコードの社長。山下洋輔さんを世界に知らしめた凄腕プロデューサーでもある。昨日頂いた洋輔氏の本にも出て来て初めてわかったけれど、もともと中平さんの紹介だったようだ。日本に来ていた彼は洋服のデザイナー。洋輔氏のライブを見て気に入って意気投合したそうな。そのあたりは洋輔さんの本をお読み下さい。

私が初めてドイツのギターリスト/ハンス・ライヒエルに喚ばれてヨーロッパツアーを行う事になったとき、真っ先に相談したのが山下洋輔さん。「さっちゃん、ドイツに行くならぜひホルストに会いなさい。」とその場でささっと英文でホルスト宛の手紙をしたためて下さった。今のようにメールなんてラクチンなものがない時代。

日本でお会いしたのが初めてだったのかドイツでお会いしたのが初めてだったか、今となってはそのあたり、記憶が定かではないのだが、一つだけ鮮明に記憶している事がある。

高瀬アキトリオの打ち上げを新宿のちりんぼうで行い、師匠の土岐英史とホルストを囲んでワイワイ飲んだ。外は雪がちらほら・・・。さあ、帰ろうと私は車に乗ろうとした瞬間、エンジンがかからない・・・汗。

その頃乗っていたのは「スバル360cc」というちっこい軽自動車で、これがよくバッテリーがあがる車だった。「押しがけのさっちゃん」と言われるほど、いつも誰かに助けてもらってやっとこ走る車だった。雪の日、雨の日は特にエンジンがかかりにくく、坂道を利用して自分でドアを押しながら転がり出すと飛び乗って・・・なんて一人坂道発進という芸当までできるくらいになっていた。

その時は師匠を送る、というので師匠、ホルストが別れの挨拶をしつつ,,,,あ、またバッテリーあがってる、と言うとしぶしぶ、体の大きなホルストが後ろから押してくれて、なんとかエンジンがかかったのだった。ホルスト、ありがと~!そんな懐かしい思い出。

西ドイツツアーの際「Ost West Jazz Festival」という街ぐるみのお祭りがあり、世界中のミュージシャンたちが集まるイベントに喚んで頂いた。その1年前にバンド偵察にやってきたホルストとオーガナイザーのドイツ人2人。とにかく大きな体で、一緒にぺーぱーむーんへ連れて行ったら、店にある全てのビールを空にしてしまった、という逸話も残している。どんだけ飲むねん!!

「Ost West Jazz Festival」は4年に1度の大きなJazz祭で、この時ホテルにはマクラフリン、ナナバスコンセロス,,,,etc....蒼々たるメンバーが介し、興奮したのを覚えている。私はその中でもニュールンベルグのマイスタージンガーホールのメイン会場で演奏する機会をいただいた。マイスタージンガーホールの中には会場が3つあって、同時に3カ所でコンサートが行われる。会場にいるお客様はどこに行ってもいいので、1,2曲聴いて面白くなければ、他の会場にささっと移動する事ができる。ミュージシャンにとってはこわ~~~いシステム。

幸い私たちStir Up!には1000人ほどのお客様が超満員。となりの小ホールで行われていた「ナナ&ティリロック」のパーカッションDUOのほうに行かずに留まって聴いてくださり、ホルストが日本から私が持って来たCDを100枚会場で販売してくれていたのだが、演奏直後に100枚はあっという間に完売。これによってホルストは「お前のCDをエンヤから出すぞ!」と約束してくれたのだった。

翌年、約束通り、山下さんと私の226のライブ音源をCDにしてエンヤから世界発売となった。このときジャケットは「フジヤマとゲイシャはどうか?」と冗談なのか本気なのかわからないが言われて慌ててお断りしたのを思い出す。とりあえず私の顔写真でいこう、とホルストが言ってくれたのでほっとした。裏面は中平さんがOstWestの時、楽屋で撮った写真も入っている。



このCD、私の手元にいつのまにかなくなっていたので、何年か前に中古をネットで見つけて買い戻した。すると、こともあろうに私のサインが・・・・汗。おいおい、サイン入りを売り飛ばすなよ~~~(怒)!!

このあともミュンヘンでホルスト主催のコンサートがあって、用意してくれた宿がタコ部屋状態。我がバンドメンバーのYとKが相部屋になって・・・険悪なムードになりそうになった事があった。しかもCDを持ってくるのを忘れて、ドイツ人に「CD欲しいけどないの?」と言われホルストを見ると・・・横を向いてしらんぷり。お前、それでもCD会社の社長なのか~~~!と突っ込んだり。(もう当時はエンヤレコードを娘に任せてしまい、自分は大好きな釣りをするだけの好々爺のようになっていた)

一度だけ、ホルストのお宅に泊まらせてもらった事がある。ツアーも終わって、私たちはNYへ移動する、その前に3日オフがあったのでイタリア、ベニスに遊びに行く計画の途中で立ち寄らせていただいた。上の写真はそのときのもの。ホルストも私も若かった・・・。

ホルストは夜中にもかかわらず私たちを迎え入れ、白米を炊いてくれ、大根サラダを作ってくれた。「中平さんから教えてもらったんだよ。」って・・・。ベッドも畳でできている日本風のベッドに私たちを寝かせてくれたっけ。本当に優しい人だった・・・。

天国からどうか見守っていてくださいね・・・合掌。

即興ラプソディ 山下洋輔著

2012年03月02日 | 映画、本、芝居関係
山下洋輔さんが日経新聞に執筆なさった「私の履歴書」が「即興ラプソディ」という本になって、今日私のもとに送られて来た。

まだ最初の部分だけだけど、洋輔さんの文章の面白さでグイグイと読んでしまう。終戦の年、226に生まれた洋輔さん。幼少時代の事から詳しく書かれていて面白い。

私自身ももともと「ピアニストを笑え」を大学時代に読んで、フリージャズというものを知った。そのあと演奏が聴いてみたい!と憧れ続け・・・いつのまにか藤陵君のトラで山下洋輔パンジャオーケストラに参加させて頂く事になった。

同じ226生まれとわかって、226の立ち上げライブのチラシにコメントを頂いた。「一番過激なのはやっぱり女じゃね~か?!」という内容の素晴らしいコメントだった。

ヨーロッパ遠征が決まるとすぐに山下さんは「ホルストに会いなさい」と新宿ピットインの上の喫茶店でさっとホルスト宛の手紙を書いてくださった。

ホルストの訃報も山下さんからもすぐにベトナムから連絡が入ったけれど、さぞがっかりなさった事だろう。(ホルストの話は次回もっと書きます。)

とにかく、この中に私との226コンサートの事を書いて下さったようなので(最終回らしい)楽しみに読み進めてみようと思う。山下さんのご本には何度か登場させていただいているので大変光栄であります。

横浜伊勢佐木町あたりで山下さんの車をパーキングにいれるところをお手伝いしていた私はミニスカート履いていたので●●と間違えられて・・・「お早うございま~す。」と蝶ネクタイでお掃除しているおじさんに挨拶され、よく見れば「大奥」と書かれたソープランドだった、という話とか(汗)。

ま、とにかく来年の226はまた宜しくお願いしま~す。