minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

キーストンクラブで音納め

2018年12月31日 | ライブとミュージシャンたち
今年も本当にお世話になりました。

振り返れば、大事な方々が旅立ってしまった寂しい年でもありましたが、私はまだまだ元気でがんばらねば。

といいつつも、手と足にできた原因不明の乾癬(もしかすると掌蹠膿疱症?)らしきもので痛みとかゆみが交互にやってきて本当に困りものです。

前日までサックス吹くのもつらかたのですが、昨日のキーストンクラブでは不思議なくらい痛みが収まっていました。

そして2ヶ月ぶりくらいの大儀見元ちゃん。相変わらずキレキレで大きなリズムに緊張感いっぱいで挑ませていただきました。



石田くんとは3回目ですが、変拍子の難しい曲も一度くらいのリハーサルでしたが、本当に素晴らしい熱演を披露してくれました。



忙しい中、お越しくださった皆様に本当に感謝いたします。







TReSは来年もはりきって前進あるのみ。

お正月あけからレコーディングには入ります。楽しみだなあ。


みなさまも良いお年をお迎えください。

今夜10時くらいから年越しライブを池袋Barrel Houseで永田利樹bassとDUOで演奏させてもらいにいきま〜す。

写真提供/まつきち

TReSのPVが完成しました!

2018年12月13日 | ライブとミュージシャンたち
TReS


10月末に加茂水族館(山形県鶴岡市)で撮影を行ったPVがようやく完成いたしました。

3分に収めるのはとっても難しかったのですが(全員のオリジナルを入れたかったので)、アルゼンチンの映画監督の友人Laloが頑張ってくれました。たった3分の動画のために5時間も撮影!!しかもこの水族館を使ってPV撮影したのは今回が初めてだそうです。加茂水族館のご協力なしには作れない素敵な映像となりました。



行きと帰りに高速道路で虹をみて感動したのを思い出します。



鶴岡のみなさま、ありがとうございました。

この場をお借りしてお礼を申し上げます。




野崎の灯火・・・

2018年12月07日 | 家族の日常
大阪大東市の野崎観音。毎年真夏に関西ツアーの際には必ずお世話になっていた素晴らしいお寺(慈眼寺)です。

浄瑠璃の中の「野崎詣り」で有名なこの観音様の前で初めて演奏させていただいたのは何年前だったのだろう。もう遥か昔のことになります。

初めてここの奥様(まこちゃん)とお会いしたとき、確かヤヒロトモヒロperとトシキのトリオで演奏させていただいたと思うのですが、

「お寺は昔から文化を発信する場所だったんだから、好きなことやってちょうだい。」

素晴らしいお言葉に勇気をいただき、以来、何度もお世話に・・・。

まこちゃんはこの野崎観音の跡取り娘。
旅行も大好き、音楽も大好き。世界中旅行していた元気で可愛いおばあちゃん。本当にみんなから愛されていました。

阪神大震災後には震災で焼け出された古い古いピアノを預かってご本堂に保管。私たちが演奏に使用するときだけ引っ張り出して、調律師の方も呼んで毎回演奏するのを喜んでくださったまこちゃん。

また東北大震災の時は入場無料でお客様から集めた寄付をそっくりそのまま東北へ義援金として送っていらっしゃいました。

周囲からは「いつまで音楽家たちを呼んでご本堂で演奏させるのだ」という避難もあったそうですが、

「私は負けまへん。何を言われたかて芸術は大切なもの。ずっとこういうコンサートを続けます。」

ときっぱりお客様たちの前で言い放ってくださったこともありました。



本当に本当に正義感にあふれ、ユーモアに溢れた素敵な方でした。

毎年、関西ツアーの初日は毎回ここの宿坊に前乗りさせていただき、大儀見元ちゃんとトレスの合宿が恒例となっていただけに・・・残念で仕方ありません。

突然の訃報で、未だに信じがたいのですが・・・・たくさんの思い出をありがとうございます。

まこちゃんの愛した音楽を大切にこれからも私たちは演奏し続けていきます。

極楽浄土から観音様と一緒に見守ってください。

そして私たちの心の中でまこちゃんはずっとずっと生き続けていくでしょう。

まこちゃん、どうぞ安らかに・・・・。

本当にありがとうございました。ここで出会えた人たちにも感謝いたします。

これからも野崎の灯火と共にご縁が続きますように。合掌。






ありがと「Lester」よろしく「KAWAI」!!

2018年12月04日 | 家族の日常
我が家にあるアップライトピアノはトシキが幼少の頃から妹たちのレッスンのために購入された「Lester」というピアノ。

私自身も小学1年になるときに買ってもらったピアノがありました。それも聞いたことのないメーカーでしたが、1台しかピアノは置けませんから、実家に置きっぱなしに。後にどこかへ………

私たちの小学生時代は高度経済成長の時代で、ピアノがいきなり一般家庭で売れ出し、ピアノの製作が追いつかないほどだったそう。それでYAMAHA、KAWAI 以外に小さなピアノ会社が乱立して50社ほどあったそうです。Lesterもそのひとつ。



こちら側の調律やメンテナンスのいい加減さを棚にあげてすみませんが、この頃の会社はいい加減な製作でそのままどんどん売ってしまった・・・。。我が家のピアノもネジを止めている板自体が強度がないシロモノだったようです。

10年以上ぶりに来てくださったTさん。この方を黒田京子(ピアニスト)さんに紹介していただき、昔2年連続で来ていただいたのですが、それからほっぽりっぱなしになってしまって(汗)。3年くらい前にやはり限界になって調律したい、と思ったときにTさんが体調を壊し入院されたのでした。(ソレハ『イイワケ』ダケド・・・)

ということで久しぶりに来てくださった辻さんはこのボロボロのピアノを見て・・・

「あの、これを直すのは後ろの板を交換しなくてはならないので不可能に近いのです。そんな労力とお金があったらピアノ買ったほうがいいんですが。ちょうど私のお客様で『ピアノを処分したいので、どなたかもらってくださる方があれば。』という方がいるんですよ。」

なんと嬉しい!ラッキーでした。

ということで、とんとん拍子に話は進んでいきましたが、運送業社の方が下見に来た時、「このベランダの手すりは大変危険です。今度までに補強をお願いいたします。」

え〜〜〜、そんなこと言ったって一週間もないのに(予算もないのに)どうすればいいの?・・・そうか、自分たちで手すりを支えます(きっぱり)。

そして本日。

3時くらいの予定が遅れて5時に。もちろん辻さんも来てくださっています。

我が家のせま〜〜い路地にピアノ専用運送社のトラックがやってきました。あれ?下見の時は「当日は2人でやります。」と言っていたのに3人いるぞ。

そうです、我が家は3階。クレーンで釣り上げて部屋に入れ込む。グラグラのベランダの手すりも心配。困難を予想して3人で来てくださったんですね。ありがとうございます。

まずはレスターを大きなカバーでくるんで紐をまきつけ2人で担ぎます。その間にもう一人はクレーン車の位置を手元のコントローラーで(凄い!)操作して3階の位置取り。お見事!!



手すりをしっかと掴んで支えます。辻さんと利樹と私の3人で・・・・・なんとか成功。

こうやってLesterを出して、今度はKawaiをクレーンで釣り上げて再び恐怖のベランダへ。必死に抑える・・・これまた大丈夫でした。ヨカッタ〜。





そこから先の運送業車の技もすばらしく、チームワークもばっちり。本当にプロの技を見せていただきました。パチパチパチ!!!

かっこいい職人たちをお見送りして、今度はようやく辻調律師の出番です。



「このピアノは私がKAWAI楽器に務めて調律師をやっていたときからのお客様。毎年欠かさず調律させてもらっていました。でも今年の10月にお電話したら『さすがに誰も弾かなくなって10年なので、手放す決心をしたので、どなたか欲しい方いらっしゃれば。』と。ちょうどよかったですね。」

本当にラッキーとしか言いようがありません。神様、ありがとう!Tさんありがとうございました。

というわけで、ピアノの響きに驚きながら、嬉しさのあまり昔弾いていた譜面を引っ張り出してみちゃいましたw。まったく弾けなくなってましたが。トホホ。

でも、これからはたくさん弾いてちゃんとメンテもして大事にするのでヨロシクお願いします。