minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

精進あるのみ。@池袋バレルハウス

2017年05月18日 | ライブとミュージシャンたち
昨日は池袋Barrel House、満員御礼、本当にありがとうございました。

世にも珍しい組み合わせ(『W夫婦善哉ライブ』by T氏)だったのでみなさま、楽しみにしてくださったようです。ジャズ通の常連の方達はもちろんですが、北海道の友人たちが苫小牧から、そして室蘭からも来てくれたり、今は亡きギターの津村さんの奥様でボーカリストの典子さんも来てくれてたり・・・と嬉しい再会もいっぱいでした。

実は美由貴ちゃんとは師匠が土岐さん、ということで弟子対決でもありました。彼女のサックスの太い音色はyoutubeで聞いて知っていましたが、ビーバップをきちんとこなし、本当にしっかりしたリズムと音程で、さすが音大出身だけあります。もう私など足元にも及びません(泣)。

「さち、なめてかかったらボコボコにされるぞ。」と1ヶ月前くらいに美由貴ちゃんたちのライブを見てきたトシキに言われました。はい、もちろんなめてはいませんでしたが・・・。

そんなこんなで毎日のように1km泳ぎ、息子のいないおかげで練習室を自由に使えるので、夜はたっぷりと基礎とビーバップを練習したつもりでしたが・・・やはり付け焼き刃では太刀打ちできません。とほほ。




1セット目は守谷美由貴as&本田珠也drご夫妻の選曲。

ジャズの王道、エリントンの曲。エリントンとは思えない、セロニアスモンクが描いたような曲でとても面白い曲だったな〜。さらに、珠也が持ってきたギタリストの曲も明るくて楽しい曲。ロリンズが好んで演奏していたようだけどわかるな。

3曲目のバラッドは今回4人が唯一知っていた曲「Ellen David」by C. Haden。ベースのトシキをfeat.してくれるという心遣いが感じられました。感謝。

ラストの曲は美由貴嬢のオリジナル「Tuck Box」これが7拍子のご機嫌なナンバー。とってもいい曲なので、もっともっと練習してうまく演奏したかったなあ。。。としきりに反省。リベンジしたいヨ〜〜。




2セット目はこちらの選曲でしたが、226でも演奏したことのある曲がほとんど。ラストの「Nimba」by 永田利樹だけ難曲でした。

リハーサルの前日にメールでやりとりして「Nimbaの音源と譜面を送ってほしい」と珠也くんに頼まれ、リハーサルから「超難しい!」とブツブツ言いながらも格好いいドラミングで圧倒されたのですが、本番でも美由貴ちゃんは難しいリフを軽々と吹きこなし、素晴らしい演奏を披露してくれました。さすがです。

本当はこの曲だけは「やめようよ、って言おう」と珠也くんが美由貴ちゃんに相談したらしいのですが、「リハーサルでやってみてダメそうだったらそういえば?」というポジティブな彼女の意見のおかげで、とりあえず演奏してくれたそうな。(演奏後の裏話)

いやはや、お世話になりました。でもやってみてよかったなあ。結果オーライ。

こうやって、初めての人たちと自分の知らない曲に挑戦させてもらい、演奏することは音楽家にとってとても重要なことなのであります。

ジャムセッションは大の苦手でなるべく避けている私ですが(汗)、こういうプロセスを経てライブに挑むようなセッションなら大歓迎。

今回は珠也くんが企画してくれて実現しました。本当に2人の若きアーティストたちに感謝いたします。

いつも美味しいお酒と料理を提供してくれるバレルハウスのそんちゃんにも感謝です!

ありがとうございました〜〜〜!!また練習に戻ります。精進あるのみダ〜〜〜。


minga3@中野Sweet Rain

2017年05月06日 | ライブとミュージシャンたち
爽やかな5月。

中野Sweet Rain、名だたるアーティストたちが出演する場所で名前だけは知ってましたが、本当にアットホームな雰囲気と店主(勅使河原さん)のジャズに対する愛情がものすごく伝わる良きお店でした。



志宏くんも長いツアーから戻ったところで脂が乗り切ってましたね〜。RIOがいないこの3人というのは初めてでしたが、来月の東北ツアーに向けていろんな実験をさせていただきました。

お越しくださったみなさま、本当にありがとうございました。またこのお店で秋頃にやらせていただく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。


そして、8日(月)は吉祥寺サムタイムで夜、素晴らしいメンバーでお待ちしておりま〜す。

出演:早坂紗知、 田中信正p 永田利樹bass 渡辺庸介per




写真提供/まつきち

GWはロマ(ジプシー)映画を。

2017年05月03日 | 環境
この頃、本を読むのがつらくなってきたな〜、なんでかな〜と思っていたら、やはり老眼のせいでした(汗)。

友人から頂いたハードカバー、フィリップ・マーロウを読んでいたら「遠藤周作」ってでてきて・・・おかしいな?と思ってよく見たら「遠隔操作」。ああ、やはり老眼鏡を買わねばならないのか・・・。

テレビのニュース番組で「抹茶アイス」って聞こえてきたから「???」と思わず画面を見たら病院に車が突っ込んだニュースで「待合室」って言っていたのだ。安藤●子アナウンサーの発音が悪いのか、私の耳が悪いのか・・・。とほほ。

さて、5月1日は映画の日ということで、「サクロモンテの丘」@渋谷アップリンク、さらに本日は「トトとふたりの姉」@東中野ポレポレ座、どちらもロマを扱ったドキュメンタリー映画を観に行ったのであります。

「サクロモンテの丘」ではロマ(ジプシー)の人たちの生活、歴史を目の当たりにし、圧倒的な踊りとリズムにすっかり魅了されっぱなし。男性の踊り手をあんなにたくさん見る機会もなかったなあ。昔の華やかなジプシー全盛時代、サクロモンテの丘に洞窟の中に住んでいたロマたち。大洪水で洞窟などが崩れ、サクロモンテを追い出されてしまった悲しい歴史。今は白人、日本人が居住する別荘地になってしまった・・・・。彼らの育った子供の頃の話などを振り返りつつ、踊りと音楽が淡々と流れていく。

「トトとふたりの姉」ではロマの現在をありのままに写したもの。貧困、犯罪の中で子供達が必死に生きていく姿をよくあんなカメラに収められたな、とつくづく関心するほどの映像に驚きと深いため息が・・・。

ドキュメンタリー映画好きの私としては2本ともとても興味深く、心に残る映画でした。

さて、明日は自分のトリオのツアーから戻ったばかりでノリノリの伊藤志宏pくんと永田利樹bassと3人で中野Sweet Rainです。

まったく初めてのお店なので、応援に駆けつけてくださると嬉しいです。

お待ちしておりま〜す。