minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

熱の花?

2007年01月31日 | 家族の日常
 少しづつ、リハビリ。昨日は外へ買い物へ出てみる。自転車に乗って池袋の駅まで行く道はいつも通る道なのに、全てのものが新鮮。あ~、生きてるってこういう事なのね。と小さな幸福感。

 でも、駅の地下のパン屋でフランスパンを1本買うだけで、体はぐったり。パンを乗せたトレイが重く感じる。やはり本調子ではないんだな。お風呂に入り、マキさんに習ったとおり、最後に水を浴びるのを忘れずに出たのでもう湯冷めはないはずだけど、体力がこんなにも落ちている自分に愕然とする。

 そういえば、去年の秋頃からいつも通っていたプールに行っていない。なんだかんだと忙しさにかまけてさぼっていたつけが今になって出て来たんだわ。一日も早く元気になって、プールに行って泳ごう。

 とここまで書いてあまりにだるいので、やはり病院へ行く事にした(今頃か!)。こんな事ならこの前の土曜の朝、行っとくんだった・・・(涙)。さっそく体温計を借りて測る。30秒でチチチ・・・お~、これだこれ。しかも36,3度の平熱。熱はないのになんでこんなにだるさが抜けないのか、先生に聞こうとマスクをはずすと...「あ、ヘルペスができてるよ。」

 そうなのだ。月曜あたりから鼻の下と顎のあたりに赤いできものがぷつぷつ。これって熱の花ってやつだろう、と思っていた。「直接の原因は熱のせいかもしれないね。とにかく、高い薬だけどきちんと飲むように。」と言われ4日分の錠剤で5000円も払うはめに。とほほ。今月は稼ぎがない上に踏んだり蹴ったり・・・。感染するので、すっかり完治するまでプールにも行けなくなってしまった。



 

いらいら。

2007年01月29日 | 家族の日常
 皆様、大変ご心配をおかけしました。この場を借りて、お見舞いのメッセージのお礼をさせて頂きます。ようやく熱も下がり、家の仕事などができる状態までこぎつけました。でもサックス吹くより、茶碗洗って洗濯物して掃除する方が遥かに大変。外に出る体力はまだないので、買い物は旦那にやってもらっておりますが。主婦って大仕事なんだなと改めてわかりました(苦笑)。

 先週、息子がスキー教室へ行く為に体温計が必要になったので近所のドンキ・ホーテでおばあちゃんと買い物に行ったついでに買って来た。あんなもの、1000円も出せば買えるだろうと思っていたら思いのほか高かったのでびっくりしたようだ。「一番これでも安い奴を買ったんだよ。」といって見せてくれたのが、1500円の体温計。

 体温計なんて本当に意味あるのだろうか?私は熱が出たってなるべく体温計は使わない。だって使ってみても良くなる訳ではないし、ああ、こんなに高いんだ~っと返ってへこみ熱がまた上がる気がするからだ。でも学校で毎朝測定しろ、と言われたら仕方ない。

 そして、この前の熱の時だ。ちょっと寒気がするな、と思ってせっかく買ってきたのだから使ってみようか、と思って体温計を腕にさす。3分たっても・・・5分たってようやく「チチチ・・・」と終了の合図。これって時間かかりすぎない?しかも36,3度。おかしいなあ、どう考えても熱っぽいのだけど。ま、熱がないならもう少し頑張っちゃおう・・・これがいけなかった。おかげでその夜中からうんうん唸りながら高熱と闘う事に・・・。

 翌日の夜、もう一度測ると「38.9度」になった。このとき、15分かかった。そして・・・27日のライブの当日、出かける前にもう一度測ってみれば、と言われ脇にさす。20分たってもうん、ともすんとも言わない。何これ?ちゃんと動いてんの?と脇に挟んである体温計を覗くと少しづつだが上がっているのだ。信じられない。もうあと10分で出かけなくてはいけない、というのに、まだ測定できないなんて。結局25分我慢し「29.5度」までいったところで堪えきれず体温計を放り出し、着替えをすませて出発。一体何度まで上がったんだろう。未だに謎だが、こんな使えない体温計ってあるのだろうか?

 やはりオムロンとかテルモとか有名どころの体温計でないとダメなんだなあ。そんな『だめだめ体温計』を姪っ子が今度はスキー教室があるので貸して、と持って行った・・・。

 

ギネスに挑戦?

2007年01月28日 | ライブとミュージシャンたち
 いやあ、参った。3日前から湯冷めして高熱が出て、数少ないライブの前日に寝込む。普段なら背中にホカロンをぺたぺたやっただけで汗がでてくれるのに、今回の熱は一向に汗がでない。

 うんうん、うなって寝ていたら母親が突然訪ねてきた。「明日、ライブで会えるのに何しにきた?」「ああ、明日だったわね。ライブ。そっか~。」といいつつ、利樹が遼介の為に作ったカレーを2杯も平らげて帰って行った。帰りがけに「何かして欲しいことはない?」「じゃあ、背中にホカロンを貼ってくれる?」「いいよ。」袋から取り出したホカロンを私の背中にぎゅうぎゅう押し当てて帰って行った。よくみたら、テープになったところをはがさず、くっつきもしないホカロンを背中に置いていっただけだった・・・。

 マキさんとの大事なライブなのに...。本番のリハーサルぎりぎりまで寝ていたけど、熱は39.5度。こうなったら高熱のまま気持ち良く?演奏させて頂く。こんな事って初めて。大抵は仕事の当日になると熱も下がって元気になるパターンだったのに。果たしてサックスの音は出るのだろうか?

 人間って火事場の馬鹿力があるんだな。リハーサルをやっているうちに痺れていた手足、唇が治っていく。少し汗も出て来た。ただ、サックスを吹くときにピアノがつらい。お腹のコントロールがうまくいかないのだ。大きな音を出すのは簡単なんだけど、小さな音を出そうとすると、スカッっと音にならなかったり、途切れてしまったり・・・。

 マキさんに言われて、即効性のある薬を買って飲む。すると母親も心配してくれていたのか、早く到着し「これ、絶対に即効性があるから使いなさい。」と自分が医者からもらっている座薬を私に渡そうとする。ライブ前に座薬はやだよぉ!とお断り申し上げる。一体何考えているんだか。

 リハーサルが終了したので、近くの喫茶店に行こうとすると続々とお客さんたちがやってきた。母の知り合いがいる。「さっちゃん、熱大丈夫?」え~、何で知っているんだ?ネットより早いぞ、恐るべし母のネットワーク。

 ライブは無事に終了。マキさんは「熱が少しあったほうがいい感じなんじゃない?」とっても楽しかったわ~、って言ってもらえて本当に良かったです。途中で倒れるかと思いつつも最後まで頑張りました。それもみなさんのお陰です。しゃきっとしなくっちゃ。(こうしてブログ書く元気が少し出て来た...。)

写真提供:津田けいざぶろう

 

お宝映像ばんざ~い!

2007年01月24日 | 音楽&CD
 久しぶりにyou Tube を観たら、またまた凄いものをめっけ。Pascoal とElis がモントルーのライブで一緒にジョイントしている映像。これはElisのモントルーライブにもおまけで入っているので音だけは死ぬ程聴いていたのだが、映像もあったなんて!!

 あ~、一曲だけなんて・・・もっと観たい。この続きは???イパネマの娘とか、いろいろとやっているのにな。このときのエリスのライブ映像もあればいいなあ。と思っていたらありました、ありました。前田嬢から貸して頂いたライブ@モントルーと同じステージですが、その映像の中にはこの曲は入っていなかったので大変貴重です(Upa!Neguinho)。ありがとう、youTube。

 それにしても凄い時代だと思う。ジャニスやジミ・ヘンドリクスまで映像で観られるなんて・・・昔は映画館でも行かなくては無理だったのに。家で座っているだけで何でも観れてしまうんだから・・・。ま、死んだ人たちに限るけど。生きているミュージシャンたちはやはり生で観た方がいいに決まっている。

 突然話は変るが、昨日はマキさんとリハーサル@自宅。4時頃からたっぷり4時間ほど練習した。おでんを作って朝からおいしいフランスパンとか買い物に行って、布団を干す(当然、御泊まり予想)。結構働いたな。もちろん、全てアフターアワーズの為???

 そうです、念願の麻雀大会。リハーサル終了と同時に待機していたB.HのマスターSちゃんを呼び寄せる。Sちゃんは家から自転車で10分の距離。「ついでに美味しいフランスパンがあるのでチーズとワインが欲しいな。」と注文する。

 Sちゃんがおいしいチリワイン3本とチーズを3種類もお土産に持って来てくれたのでおでんをつまみに豪華な?サイドディッシュ付麻雀大会へ突入。Sちゃんはあまり睡眠をとってないから体が持つか心配だ~、といいながらネット麻雀で鍛えた腕を披露したくてうずうずなのだ(私と一緒)。

 やはりマキさんの麻雀は噂通り「固くて強い」麻雀でした。昔は雀荘で南正人さんたちと打っていたというだけあってなかなか手強い。ワインを軽く空けながら一番平然としているのがマキさんだった。

 で、トップは当然マキさん。可哀想に寝不足の上にワインでベロベロ状態のS君はあんなにはりきっていたのに意識が朦朧としていたのか、全員にご祝儀の如くじゃんじゃん振り込んで・・・。結果、Sちゃんの一人負け。「ワインとチーズをあんなに買って持って来たのに・・・(涙)。」

 Sちゃんの背中があまりに淋しそうだったので、泡盛3種飲み較べセットをお土産に持って帰ってもらいました。「同情なんかいらね~よ。けっ!」と悪態つきながらもしっかり泡盛をリュックに詰めてたSちゃん、これに懲りずにまたカモ~ン。
 
Pascoal e Elis

Elis live @ モントルー


大掃除のあとは・・・

2007年01月22日 | 家族の日常
 大掃除をする度に熱を出す体質の私。昔は大晦日に自分一人で台所の壁をごしごしとこすって2時間、あんまり誰も気がつかないようなところを一所懸命にやって・・・正月は熱を出す、の繰り返しだった。要領が悪い上に体力がないのだからどうしようもない。

 我が家では年末の大掃除が留守でできなかったので、昨日行う事になった。利樹が「やるぞ!」と言ったら逆らえない。殆ど拭き掃除などは彼がやるのだが、ゴミとそうでないものの種分けは私が担当(って殆どが私のものだから)。

 4時間かけて出たゴミは燃えるゴミ8袋、燃えないゴミ3袋。ひえ~~~!こんなにいらないものが溜まっていた。特に思い切って捨てたのはPCのフロッピ。昔のPCは捨ててしまったので今更こんなにあっても開けようがない。PCのプリンタも使えるのに1台処分・・・(涙)。もったいないなあ。PCってどんどん進化していくから、使えないものがどんどん出て来てその度に泣く泣く捨てる事に。しかも粗大ゴミだ。その度になんとかならないのか(怒)と思う。

 もうひとつやっかいだったのが、DVDビデオテープ。これは小さいけど、毎回の自分たちのライブを録画しているものなので膨大な量。1度見たらほとんどがお蔵入りするのだが、捨てる事もできず...使い回して撮った事もあったが、ものによって、途中で途切れたり音にノイズが入ったりするので2度使うのはやめよう、という事になった。テープはダンポール一杯に。それでも、あ、またでてきちゃった、あ、ここにも・・・とうんざりする程ある。これだって、今使っているビデオが壊れて買い替えたりしたら、CDRのようなものになったりして、観れなくなってしまうのだろうか・・・。本当に統一してほしいよお。便利になるのはいいけれど、どんどん使えなくなるものが増えていくのは勘弁してほしい。

 などとぶつぶつ言ってたら、台所でがしゃ~~~ん。何?何?利樹が私が大事にしていたティーポットを割った・・・。大きな板を洗おうとして、ぶつかったようだ。そう、私の大事にしているものに限って割れて行くんだよなあ。100円ショップで買った茶碗とかは絶対割れないのに。旅から帰るといつも大事なお皿とか茶碗が消えているのだ。もう少し注意して洗ってくれ、といいたいが、やってくれるだけましだから文句も言えない。

 こうして私のストレスは溜まり、熱がしだいに上がっていく・・・。

 綺麗になった机を見て、利樹は「う~ん、気持ちいいなあ。」と大満足。確かに気持ちいいけど・・・あの大事なポットはもうどこにも売ってないんだよう、と心で思いつつ、熱が出てしんどい体を休めるため、ベッドに入って静かに眠る事にした。

 



遅生まれと早生まれについての考察

2007年01月18日 | 家族の日常
 レッスン中に背中がぞくぞく・・・やばいな、と思ってすでに背中にホッカイロを1枚貼っていたのだがそれでもぞくぞく、頭がガンガン・・・。こういう日は台所のかたずけもほっぽらかして早く寝るしかない。

 竹村先生からもらった例の秘薬を飲み、さらに背中にもう一枚ホッカイロを貼りつけ、胸にも貼って睡眠。途中で汗が出てお水もらって飲む。翌朝はすっきり・・・。ホッカイロよありがとう。私の強~い味方です(あれ、どっかで聞いたような・・)。

 1日中ゆっくりとベッドで過ごせれば、それはそれで最高ですけどやる事はどんどん溜まるし、飯、飯~というガキもいるし、ゴミは溜まり洗濯ものも溜まっていく・・・のでうかうか寝てもいられません。この頃、掃除は利樹が結構やってくれるので大変感謝してますが(苦笑)。

 昨日見たスポーツニュースで面白い検証やってました。スポーツ界では圧倒的に「遅生まれ」が多いそうな。そういえばミュージシャンは早生まれが多いなあ。なんでか、っていうと幼稚園、小学校の低学年までは遅生まれが圧倒的に体力的な面で早生まれより有利。かけっこ、鉄棒、1年の体の成長の差はかなりなもの。当然、早生まれの子供は遅生まれの子供よりもいろんな事ができないので劣等感を持っていくらしい。

 そうだ、そうだ、私の体育が苦手なのもそのせいだったんだ~~~!と単純に納得していたら、桑田投手が司会で「僕は4月1日生まれの早生まれ。でも、中一のときから高校生相手にピッチャーやってましたからね。」だって。そっか、天才は違うよな。劣等感を持ってしまうか、持たないでのびのびやるか、そこが一番大事な事なんだな。親が『●●ちゃんは野球うまいのに、あんたはどうして・・・。』なんてつい、よその子供と比較してしまうからいけないんだ(と自分に言ってる)。

 肝心な事は親なり教師たちが、子供を比較して劣等感を持たせるような教育をしないということなんだ(私の場合はもう遅いけど・・・)。そういえば、ミュージシャンって劣等感を持った人が多い。そういう人のほうが返って凄かったりするから、劣等感を持つ事も一概にはダメとも言えないが・・・・(ってどっちなんだ~~~?)。

 「おれ、けんちゃんにサッカーずっと4-0とか3ー0で負けてたんだけど、昨日7-0で楽勝だったよ。やっぱ成長したんだな。」タイムリーな話題が出たのですかさず
 「あ~、やっぱり。けんちゃんまだ体が小さいもんね~。」
 「は~?何言ってんの?TVゲームの話だぜ。けっ。」
 

地震雲と新年会

2007年01月16日 | 家族の日常
 空を見上げたら・・・これって地震雲でしょうか?

 大変だ~。と一人で騒いでいたら利樹が「あんまり信じない方がいいんじゃない。」って・・・でも今朝方、地震があったしね。大きな災害に繋がらないよう祈るばかりで何にも地震対策をしていないけど。ちょっと不安。

 昨日は我が家で某大物歌手とリハーサル。そのあと、もつ鍋になってちょっとした新年会、というか泡盛飲み較べ会?結構ベロベロになってしまって、食後のリハーサルはとりやめ。来週もう一度、仕切り直し(麻雀大会付)になりましたw。これって、リハーサルがメイン?それとも・・・?どっちにしても楽しいからいいか。

 我が家で毎年恒例だったミュージシャン新年会もここ数年やっていない。昔はみんなで持ち寄って、私はおでんやちらし寿司なんか作ってワイワイガヤガヤとやっていたもんだった。ピアノの黒ちゃんは煮物が得意なの、って持ってきてくれたり、ボーカルのさがさんもボボチャチャなどアジア系のお料理を作ってくれたな。みんな料理が得意なんで驚いた。アーティストは、おいしいものを食べ歩いていて、作る能力にも長けているのね。

 しかも遅れてやってきたギターの鬼怒君、我が家に入るやいなやベロベロ状態の私たちをみてあきれて一言。「何じゃこりゃ。誰一人もミュージシャンのオーラが出てないじゃん。」

 その一言で火がついた。みんな、いきなり我が家にある楽器、パーカッションなどを手にし、演奏を開始。パネちゃんは荒井由美を完コピで弾きまくる。すご~い!と感動する私と歌いまくるさがさん。さらにさがさんは利樹のポケットトランペットまで吹き出す。なんて贅沢なひととき・・・でもあの~ちょっと、真夜中なんで、という忠告は誰も聞いちゃいない。本当のミュージシャンの力を見せつけてやる!と意地になった彼らを誰も止められません。静まり返った商店街中にドンチャカ音楽が響き渡っておりました(苦笑)。火付け役のキド君は笑って静かにご飯食べてたっけ・・・!

 ついに階下からの苦情で、そのままみんなでオーディオルームに移動して宴会は朝まで続いたのでした。こんな新年会、毎年続けたら身がもたんな。でもまたいつかやりたい・・・。

 

偉人たちの死

2007年01月15日 | 映画、本、芝居関係
 「おれ、セカンドになったよ。」地域の少年野球チームに小学2年から入っていて、いつも外野とかファーストだった息子。初めて重要なポジションに選ばれてやはり嬉しそうだ。身長も私を超え(170cmくらい)、体力も父親を超すようになってきた今日この頃。ほんの少し、逞しく感じます(親ばか)。めったに写真を撮らせない息子が髪の毛カットに行った時だけ撮らせてくれるので昨日、たっくさん撮影しました~(本当に親ばか)。勝手に載せたら怒られるかなあ?と思いつつもアップしている私(汗)。

 話は変るが、荻窪サンジャックで3月に予定されていたピアノとのデュオシリーズ。私は新澤君とやる予定だったが、突然、ライブをやめろとの大家さんの一声で今後のライブ予定がすべてキャンセルになったそうです。ああ、残念(涙)。ピアノとのデュオ、一度やってみたかったのだけど・・・。1月に2本予定されていた「What the Dickens!」という店でのアフリカンイベントも知らないうちにキャンセルになってしまったし、どうも今年はさい先が悪い。こんな事ってめったにないのだけど。5月の釜山も不安になってきたな・・・。

 と書いたところで、はたと気がついた。船に乗っていたせいで毎年恒例の初詣をしてないのだ~。いつもなら、親戚たちと年越しに除夜の鐘をつきにお寺に行き、そのまま近所の神社にもはしごしてお参りするのに。だから今日は買い物途中で通りがかった御嶽神社に慌ててお参りをしてきました。そしたら急に仕事が3本も・・・!やっぱり何事も礼儀とかお参りとかをきちんとやらねばいけないんだな・・・でも賽銭50円ってケチかしら(汗)?

 神頼みもきかない、ブレッカーの早過ぎる死。「ローランドカーク」の自伝を読んだあと、すぐに「チャーリー・パーカー伝記」を読んだら、彼ら(偉人)の話も強力だったなあ。どちらもインタビュー中心の似た形式の本だったが、パーカーの方が断然読み物として優れてました。片岡義男恐るべし。

 それにしても素晴らしいサックス吹きほど早死にするのだろうか。ブレッカーも賛否両論あったけど、やはりもの凄いサックス奏者でした。白血病で亡くなったといえば、思い出すのはThomas Chapin。彼も素晴らしいアルト奏者だった。ジョン・ゾーンよりも日本で知られていないのは絶対おかしいと思うけど・・・。亡くなったのは10年以上前だけど、亡くなってすぐに「Double Rainbow」というアルバムで彼に捧げた曲を演奏したっけ。愛しのトマス、一度競演したかったよ~(涙)。

 日本のジャズファンはどれだけトマスの事、知っているのだろうか・・・。ね、ちーちゃん、本にしない?





まほうの薬?保済丸

2007年01月14日 | 家族の日常
 ホッカイロを背中に貼って寝ると凝りもほぐれ、風邪気味の体が一気に楽になる、というのを鍼の竹村先生から教わって以来、常にホッカイロを持ち歩いている。

 そしてまた、新たに「保済丸」という漢方薬に出会った。ポーチャイピルと読むようだ。たばこより一回りちいさな箱を開けると、さらに細長い直方体の箱が10個入っている。そのかわいいおじさん付の小箱をあけるとさらにとうめいカプセルの中に仁丹くらいの赤い粒がぎっしり詰まっている(なんだかロシアの土産/マトリョーシカみたいだな)。

 「船酔い・二日酔い・風邪・下痢・腹痛・便秘」にもの凄く効くから船旅に持って行きなさい。と大量のホッカイロと一緒に旅行グッズとして竹村先生が下さったもの。なにしろ、天下の黒澤明監督の奥様が愛用されて「香港のお土産には保済丸を買ってきて!」と毎回頼まれるそうだ。

 半信半疑で船に乗った第一日目、気持ち悪くなって飲んでみた。でも揺れて気分が悪くなったあとだったからあまり効果はみられず、結局吐いてしまった。このちっちゃいプラスティックの入れ物の中に数十個の赤い粒。一気に飲み干す。においもきつくないし、苦くないのでとても飲みやすいが、本当に効くのか・・・?白ヒゲ中国おじさんの顔も心なしか不安げ。

 「本日の航海は低気圧で○時くらいから揺れる事が予想されます・・・」と朝から揺れ具合やお天気などを船長がお客様に船内放送するのだが、それを聞いてからお薬を飲んでみた。おお、元気も食欲もわいてきたぞ。飲むタイミングさえ間違えなければその日一日快適な船旅を過ごせる事がわかった。

 今までは船に常備されている「トラベルミン」を飲んでいたのだが、これを飲むと頭がぼーっとして(それがいい、と何錠も一度に飲むミュージシャンもいたがw)演奏するのに非常によくない状態になる。集中力もなくなって「譜面なんてどうでもいいや。」というなげやりな状態になってしまうので困るのだ。だからケミカルは嫌いですw(きっぱり)。

 今回はこの薬で頭も気分もすっきり、ちゃんとダンスバンドのお仕事ができたし、毎晩泡盛45度を飲んでも熟睡できたなんて嘘のよう。風邪もひかず元気で帰ってこれたのもこのポーチャイピルのお陰です。もし入手できれば香港から取り寄せたいのだが、インターネットで調べてもちゃんとでてこない。誰か香港に行く人がいたら、買ってきてくださ~い(図々しい?)。

 同じ名前の類似品はインターネットでも買えるようだけど、このおじさんのついた可愛いデザインのやつでないと効果はないようなのでご注意くださいね。

 「先生、あのお薬よく効きました。」「そうでしょう。私なんて、お酒を飲みに行く前にあれを飲んで行くからつい飲み過ぎちゃって・・・あはははは。」私も本末転倒にならないように気をつけようっと。

 追伸:マイケル・ブレッカーとアリス・コルトレーンが天国に召されたそうです。ご冥福をお祈りします。

 保済丸 ポーチャイピル

あ、タンポが・・・!

2007年01月13日 | ライブとミュージシャンたち
 サックス吹きじゃないと、びっくりされるかも知れませんが、「タンポ」というのはサックスのキーの裏側に貼り付いている丸い合皮とメタリックの・・・ああ、上手く説明できないけど、要するに部品のこと。

 今日はピットインで藤井郷子オーケストラ。日本で唯一のバーリトゥードオーケストラ(何でもありという意味)。いつもながらみんな酔っぱらい状態であの難解な拍子と音符の羅列を演奏するのだから、本番は当然のようにぐだぐだ、ぐしゃぐしゃですが(苦笑)。

 隣でアルトの泉君も鼻に2本ティーンホイッスルをさし、口でサンバホイッスルを鳴らし・・・私があきれて見ていたら(もちろん本番中)「あ、さちさんもこれ吹いていいっすよ。」と鼻から一本をとって私に差し出す。「嫌よ(怒)。」と睨む。泉君はつまらなそうに「そうですかあ。ゲロゲロ~」と今度は人のソロの最中だろうが一向に構わない様子でホーミーの失敗したような奇声を発し出す(どんなバンドだ?)。本当にクレイジー(藤井郷子さんはメンバー紹介で「あほのサックス吹きです。」と一言で形容していたけど)。

 泉「俺って、林栄一さんに似てる(サックスが)と思ってるんだけど、人に言っても『???』って顔するんですよ~。」       
 紗知「うん、1/1000ほどだけど、似ている音を出すよね。」
 泉「ふふふ。紗知さんはわかってくれるんだなあ。」
 紗知「・・・・。」

 なんだかんだ言っても私は泉君のアルトの音が大好き。泣くような、うなるような、誰にも真似できないような音を出す。どんな楽器かと見るとボロボロのクランポンを使っている。

 「俺、セルマーのアルト吹きたいんですよ~。でもお金ないし。このアルト、中古で7万だったんです。修理に8万かかったけど。ぼろぼろで、楽器屋にはこんな楽器、修理もできないので買い替えた方がいい。って言われちゃって・・・。修理に出すと嫌な顔されて『触りたくない』みたいに言われるし、掃除をしてくれって頼んだら断られました。」「どろどろって汚いものが一杯出て来そうだもんね~。わかるよ、楽器屋の気持ち。」「そ、そんな~(涙)。」

 という会話を2日前のリハーサルでしたばかり。かく言う私も、昨日新年のご挨拶がてら楽器屋に行き、サックスを見てもらったら「紗知さんのソプラノサックス、上の方にゴミが詰まっていて・・・掃除しておきましたよ。」と言われてしまった。人の事をとやかく言えたもんじゃない(汗)。

 1セット目ラストの曲で泉君のソロになった。いきなり立ち上がり、ギョオ~!と吹き出すと霧のように唾がびゅんびゅんと飛び散る。慌てて下に置いたコップに蓋をし、あ~、耳栓も持って来るんだったなあ、と思っていたらソロをとっていた泉君が「あ、タンポ・・・。楽器が壊れたア~。」

 それでもなんとかソロを終えた泉君、椅子から立ち上がり客席に降りて行く。応急処置用にカウンターでごはんつぶをもらってステージにもどってきた(この間、もちろん演奏続行中w)。ニカッと笑ってごはんつぶを取れたタンポの接着面にぬりたくり、あまったごはんつぶはズボンのふくらはぎのところにこすりつけ、修理完了(汚)。「お~、よかった、よかった。」と喜んでサックスを試し吹きしている(もちろん、この時もまだラストの曲の最中、って一体どんなオーケストラだ?!)。

 「大変だったね~。明日には楽器屋に持って行ったほうがいいよ。」
 「いやあ、これで1週間くらいは持つでしょう。」

 あんたね~、落ちたタンポも、よく見たら真っ黒けのガッチガチだったじゃん。タンポの寿命もとっくに終わっちゃってるよ。しかもごはんつぶでくっつけておいて何日も持つ訳ないじゃない!と私が怒っても仕方ないので何も言わなかったけど・・・。泉邦宏が綺麗なセルマーを吹いたら一体どんな音がするんだろう?

 恐るべきクレイジーアルト奏者に乾杯 w。

泉邦宏のホームページ