minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

芸術の秋、ベベンコの秋。

2014年10月30日 | 家族の日常
いよいよ明日はTReSが全力サポートの「ベベンコビッチ meets TReS+」のライブです!皆様,ご予約はお済みでしょうか?




3日後に控える南米ツアーの準備もしないといけないのですが、明日の事で手一杯。いつもぎりぎりまでてんやわんや・・・。アルゼンチン大使館のアーティストビザがなかなかもらえず、悶々とした日々でしたが、2日前にようやく面接に来なさい、との御指令。

お洒落な街、麻布十番の有栖川公園の先、氷川神社の正面にアルゼンチン大使館。そうだ、ここに5年前、息子たちと留学ビザの申請に来てお参りしたっけ。

門番で手続きをしていると、「ようこそ!」と明るい声で女性がお迎えに。「今回はいろいろと手続きに時間がかかってしまってすみませんでしたね。私がYです。」なんと、電話口でやりとりしているとき、とても怖かった、Yさん?しかも「RYOSUKEさんはずいぶんご立派になられましたね。」

そう、彼女は5年前のRIOの留学の時にもお世話になっていた方だったようで、ちゃんとRIOの事を覚えていてくださっていたのだ。感激。「怖いおばさん」なんて想像してごめんなさ~い。

大使館の応接室に通され、緊張の面持ちで3人で待っていると「文化担当官がぜひ挨拶したい、と申しておりますので。」と大柄で知的な紳士(いかにもアルゼンチン男!)が秘書(通訳)を従えてやってきた。

彼は相当なジャズマニアで、アメリカと南米を繋げる役割を果たしているそう。流暢な英語で次々に質問される。
「私がブエノスアイレス国際ジャズフェスにアナタたちを追いかけて行きたいくらいです。ぜひ東京でのライブに聴きに来たいので、教えてください。」と言ってくださり、話もはずみ意気投合。ちょうど持ち合わせていたCDをプレゼントしたら大喜び。「帰って来たら連絡してくださいね。ランチでもご一緒しましょう!」

Y女史が再び登場。「ずいぶん、お話がはずんだようで、長引いてしまいましたね(苦笑)。さあ、これから面接をいたしますので領事館を連れてきます。」

えええ?あれが面接だとばかり思っていたのに。あのおじさん、なんだったの~~~。ということで、もう一度襟を正し、領事館が登場するのを待つ私たち。

やってきた領事館はさきほどの文化担当官よりも小さく、スペイン語しか話せない、終始笑顔でMr.ビーンにそっくり・・・。

とにかく、みんな私たちに好意的で、全員が「このたびはおめでとうございます!」と初のブエノスアイレスジャズフェスに参加することを大変喜んでくれていたのだ。ほっと胸をなでおろす・・・。「ビザはあさって発行できると思います。」やった~~!ぎりぎりセーフでした。


明日の江古田Buddyでのライブのリハーサルも着々と進んでおります。ベベンコビッチの新曲を3人で手分けしてアレンジしたので、それぞれの個性もでて楽しい作品になっています。コスマスもトラップドラムで嬉々としてご機嫌なリズムを叩いてくれていますので、どうぞ皆様お誘いあわせのうえ、五島の風を堪能しにいらしてください。

五島弁はかなり面白い!!!ライブレコーディングもありますので、盛り上げに来て下さいませ~。

「くちびるに歌を」という五島が舞台の映画も来年上映に向けて監督のトークも??世界遺産にも認定される予定の五島列島。来年にむけて、楽しい企画がもりだくさん。



私たち、真剣に遊んでます!(by 原田芳雄)



写真提供:RIO (大鹿村)












トニー・ガトリフ「ガスパール~君と過ごした季節」

2014年10月28日 | 映画、本、芝居関係
今日からベベンコビッチ週間。新曲ばかりを披露するので、家族3人で手分けをしてアレンジした。五島から関西ツアーを経て、東京入りしたベベンコ。我が家は今日から合宿所と化すのであります。家について早々にリハーサル。ご飯をはさんでまたリハーサル。気がつけば6時間もやってましたw。Buddyへの予約はもうおすみですか~?!



そして、明日はいよいよアルゼンチン大使館で面接の日。着々と準備もすすみ、さらに12/7(日)8時からブエノスアイレスの[BEBOP]というジャズクラブでのギグもとれたよ~、との報告。嬉しいです~。BebopをやらないTReSがそんな名前の店に出演していいのか~~(苦笑)。お近くの方はぜひいらしてください。music chargeは80ペソです。

さて、先週の金曜にトニー・ガトリフ監督の「ガスパール~君と過ごした季節」というDVDが発売になりました。本当のタイトルは「ガスパール&ロビンソン」ですが、ジプシー映画を撮り続けている素晴らしい監督です。この映画は初めて観たのですが、音楽がミシェル・ルグラン。めずらしく巨匠に音楽を一任しています。切なくも温かな、男の友情を描いた佳作。お恥ずかしいのですが、少しだけ中にコメントを載せております。よろしければご覧下さいませ。



大鹿村旅日記2 ~紅葉狩り編~

2014年10月26日 | 
来週から南米ツアー。其の前にこんなに素敵な日本を味わえた事を本当に感謝しています。

へんぴな場所だからこそ、大自然が美しいまま残っていて心暖かい人達が支えあって生きている。芳雄さんが惚れ込んでしまった、芸能の原点「大鹿歌舞伎」が300年も途絶えずに続いた村。ここに来れて本当に良かった・・・。

ライブ終了後に、宿泊先の「赤石荘」でディナー&宴会。ここのご主人は生まれも育ちも大鹿で、若い頃は東京へ出て行く!といって東京で就職していたそうですが、やはり、この村が恋しくなってもどって、この旅館を継いだそうな。もちろん、歌舞伎にも参加。「ここにいると面倒くさい事も多いのですが、お金がほとんどかからない。生きていく上で(自分にとって)何が必要なのか、東京に行ってみて初めてこの村の素晴らしさを再確認できました。」

南アルプスの山々を登ったり、娯楽の少ないこの村で歌舞伎の伝統芸能を伝えていく・・・。そして、なによりもここの旅館の食事と温泉が素晴らしいのです!


前菜は秋がたっぷり。


最後は鹿ステーキ!

ここには載せていませんが、このほかに川魚のお刺身、ニジマスの唐揚げ、イノシシ(ボタン)鍋、山菜づくし・・・・。もう食べきれません、というご馳走の数々。

さらに、翌朝6時に無料で観光案内をしてくださる、とのことでがんばって5時半起床。旅館からミニバスで山頂にあがり「パノラマ公園」でモーニングコーヒーをいただくという幸せ。残念ながら、雲が多かったのでご来光は観れなかったのですが、絶景をお楽しみください。









さらに、ここの温泉が気持ち良く、夜中は満天の星空を見ながら・・・さらに朝風呂、と3度も入ってしまったw。24時間入浴可能というのが有り難い。




ご機嫌宿をあとに、最後は「大鹿歌舞伎」の舞台、もちろん映画の撮影でも使われた「大碩(たいせき)神社」へ参拝。映画でみたよりも小さくてびっくり。一度、ここで行われる歌舞伎を見に来たいな~。









そして、ラストシーンや大雨の中で芳雄さんが奥さんを探しまわる印象的なシーンで活躍した橋。





大鹿村のすぐとなりにある、鹿塩(かしお)橋のたもとのおそばやさんで昼食。ここの手打ちそばも絶品。芳雄さんや蓮司さんたちも足しげく通ったそうです。






以上、大鹿村騒動記の観光案内でした~w。まだ観ていない方、ぜひご覧になってください。DVDには特典映像も沢山ついています。本当におすすめ~~~!!!素晴らしい日本、再発見の旅でした。ありがとう。














芳雄さん!! @大鹿村旅日記1

2014年10月26日 | 
前日までの雨が嘘のように、秋日和。行楽日和ということもあって、少し渋滞する東京から5時間かけて大鹿村へ。中央高速を降り、不安になるような細い山道をクネクネと行くと・・・大鹿村の役場が見えてきた。すぐ横には「交流センター」が。立派な建物!!やっと到着~~、素晴らしいお天気に恵まれました。芳雄さんありがとう。「日本で一番美しい村」と銘打つだけあって、本当に美しい山々に囲まれた集落。

「大鹿村」というだけあって、実は人口が約1000人に対して鹿が5000頭以上いるそうな。「多鹿村」にしたほうがいいという声もあるよう・・・w。









さっそく交流センターでセッティングを終えると、腹ごしらえ。映画の中で芳雄さんが経営していた「ディア・イーター」へ。「鹿(ディア)を食う人っていう意味だよ!」by 善さん(芳雄さんの役名)。鹿肉カレーが絶品。映画の為のセットだったこのお店をそのまま女将を務める由美子さんが引継いでいる。彼女は大鹿歌舞伎の中の看板女優でもあった。






デザートに「ポポ」というマンゴーのような、とても美味しい果物を頂いた。



プチ観光を終えたところで、いよいよライブ。街の人達が集まって、意外と若者たちが多かったけれど、芳雄さんが歌手であったことは殆どの人達は知らないそうで・・・。まずはライブの映像を2曲。そして、私たちが演奏をしたり、芳雄さんの思い出を語ってきました。

ひしひしと伝わってくるのは、この村の人達がいかに芳雄さんを愛しているか。

「みなさん、大鹿村騒動記のビデオって持っていらっしゃるんですか?」と聞くと「はい、一人3本づつくらいは持ってますよw。」と即答。流石です!!
ライブには可愛らしい子供たちも熱心に聴いてくれ、演奏後にはCDが沢山売れました。嬉しい~~~。

この芳雄メモリアルのイベント、翌日は阪本監督や女優の原田麻由(芳雄さんのお嬢さん)さんがかけつけ、上映会が行われる。毎年、この素晴らしい紅葉の時期にできる事を祈っています!

企画制作すべてにお世話になった一成くん、本当にありがとう!!スタッフの皆様、お疲れさまでした~。(紅葉狩り編へつづく)











芳雄さんの愛した村へ・・・

2014年10月24日 | 映画、本、芝居関係
原田芳雄さんの最後の作品となった映画、「大鹿村騒動記」。芳雄さんが、この村の「大鹿歌舞伎」に出会ったことで、惚れ込み、この村で何か映画を作れないか、と阪本順治監督に相談した。

おそらく、もうご自分が長くないことも覚悟の上だったと思う。NHKのお正月ドラマで吉田茂役で出演していた中で、大腸がんが見つかり、そのまま延期となり大手術。みごとに回復し、「原田芳雄復活ライブ」を目黒のブルースアレイで行った。ちょうどその1ヶ月前くらいに忌野キヨシローさんの訃報。このライブで芳雄さんは急遽「スローバラード」を熱唱したのだった。私たちが芳雄さんと演奏したライブも、これで最後となってしまった・・・。

未だに芳雄さんへの思いが強く、立ち直れていない友人たちを何人も知っている。私も其の中の一人だけれど、酷い人になると、芳雄さんの映像を観るのもつらい、と言い、未だに「大鹿村騒動記」を観れていない芳雄ファンも多くいるようだ。

私もつらさをこらえて、やはり映画館に一人で観に行った。大きめのハンカチを持って。

しかし、終ったあとに残ったものは、芳雄さんの笑顔。素晴らしい、本当に素晴らしい映画だった。最後までこんなに笑わせてくれるなんて、なんて素晴らしい役者なんだろう。この映画の脚本から監督を務めた阪本監督にも脱帽です。今回、大鹿村とのご縁ができ、行く事になって、改めて映画を見直してみたが、やはり、この映画は何度観ても素晴らしい。

さらに、メイキングがついていて、これがまた楽しいのだ。芳雄さんがどれだけ大鹿村を愛したか。大鹿村の人達との交流や、役者さん同士(本当に仲の良い友人たちだが)の交流、すべてがそのまま映し出されている。

「人間臭さが大鹿歌舞伎にはある。そのありのままが俺たちにも表現できればいいんだけれど。大鹿歌舞伎は役者の原点なんだよね。」

十分に伝わってきますよ、芳雄さん。最後にこんな素敵な映画を残して下さって本当にありがとうございます。

明日は、この「日本一美しい村」大鹿村で芳雄さんを愛してやまない同志たちが集って「原田芳雄プロジェクト2014」というイベントをやります。

芳雄さんのライブ(秘蔵)もちょっとだけ公開いたします。無料コンサートですので、どうぞお近くの方はお気軽に遊びにいらしてください。

演奏は 10月25日(土)大鹿村交流センター大ホール  17:00 ~ 18:00 / 18:30 ~ 19:10

芳雄さんにまつわるお話などもさせていただきます。


新宿Pit Inn<TReS壮行ライブ>

2014年10月23日 | ライブとミュージシャンたち
南米ツアー目前のTReSライブにお越し下さった皆様ありがとうございました~。

その前の新横浜エアジンではコスマス・カピッツァperをゲストに、今回の新宿ピットインでは伊藤志宏pをゲストに豪華に演奏できました。素晴らしいミュージシャンたちにも心から感謝です。

月曜の新横浜エアジンでは、オーナーがラーメン博物館ということもあって、山形のラーメンを食べてみんなで記念撮影。







奈良で出会った美少女イラストレーターのMariyaちゃんが来てくれてみんな大喜び。(男たちの嬉しそうな顔!)



写真提供:梅本実氏


昨日は冷たい雨の中、お越し下さったお客様には本当に感謝です。ボーカルのみゆきちゃんや角田隆太(ものんくる)くんにも会えて嬉しかったな~。

私たちとの息もぴったりあってきた、伊藤志宏の華麗なピアノに会場中がため息・・。いや~、楽しかったです。
ピットインの写真は友人のカメラマン、大隅孝之氏のものです。いつもありがとうございます!!










そういえば、昨日は「結婚25周年」の日でもありました。普段そんな事は気にした事なかったのですが、Face Bookでお知らせがきてお祝いメッセージを沢山いただき・・・恥ずかしいけど嬉しかったです。ありがとうございました。「割れ鍋に綴じ蓋」のポンコツ夫婦ではありますがこれからもどうぞよろしくお願いいたします。


by 梅本実氏















10月のライブ情報

2014年10月16日 | ライブとミュージシャンたち
ようやくブラジルのVISAがもらえた。しかし、アルゼンチンのアーティストVISAがまだ・・・(汗)。バタバタしておりますが、南米ツアーに出発のため、都内ライブはあと4カ所です。全てメンバーが違いますので、どれも面白いと思います。これを逃すとしばらく会えないのでぜひ~。

10/19(日/昼2時) 吉祥寺サムタイム 早坂紗知sax 永田利樹b 田中信正p 
★昼の部でこの組み合わせは初登場!なんて贅沢なランチタイム。


10/20(月)新横浜エアジン TReS + コスマス・カピッツァper 
★ラーメン博物館正面。ラーメン博物館の入場チケットプレゼント!先着5名様、私に「ブログ見た」と声かけてください。


10/22(水) 新宿Pit Inn 03-3354-2024 ~ TReS 南米ツアー壮行会&CD発売記念~ TReS +伊藤志宏p  
★脂の乗り切った志宏君のピアノが炸裂します。


10/31(金) 江古田Buddy ~ ベベンコビッチ meets TReS+1~  
★五島列島からベベンコビッチがやってくる。全て彼のオリジナルをTReS全員で手分けしてアレンジしました。当日はライブレコーディングも!気合いを入れて最後のライブ、がんばるぞ~~。今電話予約すると、五島うどんと映画「くちびるに歌を」の非売品グッズがもれなく貰えるそうです。イエ~イ!




芸術の秋、ライブに足をお運び下さいませ。ミュージシャン一同お待ちしております。





Theloniousという老舗jazz clubに。

2014年10月13日 | ライブとミュージシャンたち
ブエノスアイレスでのライブスケジュールが決まり出した。なかなかルーズなお国柄なので、何事もゆっくりと時間が進む。もうどうにでもなれ~という気持ちでいると「ジャズフェスティバルはメインステージに出演してもらうことになりました。」などと突然言ってくる。

今日も友人の高野ご夫妻から「アルゼンチンで一番のジャズの老舗「Thelonious での演奏が決まったよ! 」との嬉しい知らせが・・。

前回同様、高野ご夫妻の尽力の御陰でライブハウスも重い腰をあげてブッキングしてくれたようだ。本当にありがとうございます。


12/5(金/24:00~) M.C 80peso THELONIOUS Jazz Club


このお店[セロニアス]は日本で言えばPit innのような場所で、前回行った時に2回もPipi Piazzolla(ピアソラの孫でドラマー)のバンドを観に行った場所。Pipiはアルゼンチンを代表する超売れっ子、日本で言えば本田珠也といったところかな。ピアソラ家の後継者としても頑張っている魅力的なドラマー。

そして、もう一軒、11/29(土/24:00~) こちらも夜中だが、SANATA BAR というところでも演奏します。ここはトシキのタンゴベースの師匠、Pablo Motta氏が出演していたので、前回遊びに行った事がある。演奏後に投げ銭というスタイル。活気溢れる素敵なお店だった。

どちらのお店も週末は10時頃からのグループと夜中の12時頃(このあたりはとってもアバウトw)からの2バンドが出演するそうで、私たちは夜中のほうに出演します。ご近所の方はぜひ、お越し下さいませ。


写真は2012年の「SANATA BAR」にて。




五島列島の嵐

2014年10月13日 | 環境
またまた大型台風が来ているとニュースで騒いでいるけれど、今の所そんな気配がないなあ。どうか、被害がでませんように。

台風といえば、そんな中、先週の台風の日から一週間、沖縄(石垣島)に遊びに行っていたRIOは台風の影響で前日の飛行機が飛ばず、横浜BarBarBarに直行、ぎりぎりセーフで間に合ったのです。Mizuhoさんたちも北海道から前日入りしているというのに(怒)。ま、無事にすんでよかったですが。

満員御礼ありがとうございました。友人たちも来てくれて本当に嬉しかったで~す。感謝~~~。(写真提供は原田和男氏)



夏に五島列島でも大型台風が来たときに居合わせてしまい、五島のみんなから「明日のうちに、福岡へ渡ったほうがよい」とか「こんな台風は50年振り。そのときは屋根もふっとんだ。」などと脅かされ、最後には「東京の人たちの騒ぐ『台風』はこっちでは『そよ風』と喚ぶのよ。」という名言まで・・・!!!
でもあの時は、幸いにも五島に上陸せずに船だけが欠航したのでありました。でも、本当に九州、沖縄地方の台風はもの凄いんだろうな~。

先日の皆既月食の日も五島列島から素敵な写真が。満点の星空・・・ああ、すばらしき五島列島。



五島列島の教会群が「世界遺産」の候補になっているそうだ。しかも、来年2月には「くちびるに歌を」というこの夏撮影が行われた映画も公開する。アンジェラ・アキさんの歌とお話が原作だそう。新垣結衣主演。

この映画で方言指導をしていたのが、今度ご一緒する「ベベンコビッチ」。ベベンコビッチといっても、れっきとした日本人。ご本人が当初心配していたガッキーとの熱愛報道の噂すらなく映画は無事にクランクアップされたようですw。

彼は6年前まで公務員をやっていたのですが、突然、「やりたい事をやらねば!」と心機一転、歌手に。五島/福江弁で自分の身の周りの出来事を歌にして、彼のコンサートに来た人達は泣いたり笑ったり・・・そりゃもう大変なことにw。ただし、五島弁の歌詞はほとんど意味が解りません。でもなんだか涙がでちゃうんだな~。

私たちも今年の夏、五島で彼と共演し、嵐の中で4日間ほど生活を共にしたのでありますが、すっかりベベンコの魅力にはまってしまいましたw。

その後、彼の新曲を山ほど送っていただき、トレスでアレンジを分担し、次回の江古田Buddy(10/31)でお披露目いたします。五島の皆様、そして、もちろん東京の皆様にもぜひぜひ聴いてほしい!!!トレス+コスマス・カピッツァperの演奏も今年はこれが見納めで~す。ガッキーは来ないかな~w。

予約をした方には、もれなく「五島のうどん」と「くちびるに歌を」の映画グッズがもらえるそうなので、まだの方はぜひお早めにBuddyに電話予約してくださいね。当日は公開録音(レコーディング)も!みんなで盛り上げに来て下さいませ~~~。お待ちしてます。









「La Luna Roja」赤い月の由来

2014年10月08日 | 音楽&CD
今日は素晴らしい皆既月食。スーパームーンの光り輝く美しさにうっとりでした。さて、9/6に発売したTReSの新譜「La Luna Roja~アルゼンチンの赤い月」も好評発売中です(ちゃっかり宣伝)。

いろいろな方からの励ましのメッセージやら批評が届いて来ていて嬉しい限りです。限定500枚なので、南米ツアーに持って行ってしまったらほぼ完売になりそうな勢い。嬉しい事ですね~。まだの方は今のうちにゲットしてくださいませ。(HPより購入できます)

さて、悠雅彦さんの批評の中で「何故このタイトルだったのかをライナーに書いて欲しかった。」とありましたので、こちらに書いておこうと思います。

まず、2012年、私たちが初めてアルゼンチンに旅立った日は5月22日。日本中が朝から大騒ぎだった最大級の皆既月食の日でした。この日の昼から出発の私たちはそんな日本の騒ぎをあえて無視して眠りこけ、アルゼンチンに到着したときに「日本の皆既月食見たの?凄かったね~。」と言われても見ていないのでなんともはや、悔しい思いをしたのであります。



そして、さらに今回のCDを録音開始した日はブエノスアイレスで皆既月食が見られていて、Face Bookを開けるとアルゼンチンの友人たちがみんな写真をアップしたりして、またもや大騒ぎ。

この時「そうだ、これから録音するアルバムのタイトルは『赤い月』がいいな」と直感的に思った訳であります。たいした理由でなくてすみません。


今日の赤い月を眺めていると、2年前の興奮がまたまた蘇ってきます。大きな楽器と大きな荷物の旅は本当に前途多難。前回のカンタス航空はとても親切で関門をつぎつぎに突破していけたのですが、果たして今回の旅はどうなるのでしょうか・・・・。ドバイ経由のブラジル入りなので、なんともわかりません。

さらに、行く前からブラジルのVISAやアルゼンチンの就労ビザをとるのに奔走。「サザエさん」の私は何度も総領事館に通わなくてはならぬ失態を犯し、さらに帰りの山手線では逆走し、ぐるっと一回りして帰宅するというテイタラク。そういえば、先日、友人の病院にお見舞いに行ったときも降りる駅でおしゃべりに夢中になって降りられず、終点まで行ってしまい、折り返した電車に駆け込んだら、今度は急行で降りたい駅は素通り・・・という事があったばかりなのであります。もう、こんな性格いやだあああああ~~~(涙)。


閑話休題。このトレスの新譜から2曲もかけていただいて、アルゼンチンの話などをしているラジオ番組(J jazz net./Pit inn)が只今無料配信中です。どうぞお時間がございましたら御聞き下さい。今月一杯です。

J Jazz net (Pit inn)