しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

コチャルメルソウ (小哨吶草 )

2017-03-21 |  3月 の花たち

                              ↑ 2017/03/12 撮影…斑入りチャルメルソウ 

 2017/03/10 撮影

 2017/04/02 撮影

[ ユキノシタ科チャルメルソウ属の半常緑多年草 ]

ポット苗の名札には「斑入り哨吶草」と記してありましたが、
図鑑で調べますと、
花の姿から
「小哨吶草(こちゃるめるそう)」のように思われますので、
小哨吶草で記しました。
 
日本固有種。
本州~九州にかけて、
山地の渓流沿いや落葉広葉樹の林床など、湿地に自生します。
草丈は、20~30cm。
根茎が横に這うように伸び、地中に匍匐枝を出して繁殖します。
根生葉は長い柄を持ち、長さ2~5cmの広卵形で浅く5裂、基部が心形、
縁は浅く5裂し、不規則な鋸歯があり、互生します。
葉の両面に長毛と腺毛があります。
夏は少数の葉を残して休眠し、秋から再び葉を出します。
花期は、4~6月。
花茎には茎葉が無く、花柄とともに短腺毛が密生し、
上部に2~10個の花をまばらに付けます。
花弁は5枚、紅紫色~淡黄緑色で羽状に細く7~9裂し、
裂片が線形で3~4対あります。
雄しべは5本、花弁と対生してごく短く、花糸は花盤上につきます。
子房はがくに付着し、短い花柱は2個です。
果実は蒴果で、熟すとほぼ鐘状に裂開し、
細かい種子を出します。
名は、熟して裂開した果実の形を楽器のチャルメラに見立て、付いたそうです。

山野草展で初めてチャルメルソウに出会った時、
ユニークな花の姿が印象的でした。
個性的な花の拡大写真を、
つくづく眺めてしまいした。

 

 2017/03/06 撮影

 〃

 

 2017/03/10 撮影…昼

 〃…夕

 〃…夕・花

 

 2017/03/11 撮影

 

 2017/03/12 撮影

 〃

 〃

 

 2017/03/13撮影

 〃

 

 2017/03/14  撮影

 〃

 

 2017/03/17 撮影

 〃

  〃

 〃

 〃

 

 2017/03/18 撮影

 〃

 〃

 

 2017/04/02 撮影

 

<  2016 年  > 
 2016/04/08 撮影  2016/04/10 撮影

 

日本産のチャルメルソウ属…13種  
・マルバチャルメルソウ(丸葉哨吶草)。
・エゾノチャルメルソウ(蝦夷の哨吶草)。
・ヒメチャルメルソウ(姫哨吶草)。
・コチャルメル(小哨吶草)。
・モミジチャルメルソウ(紅葉哨吶草)。
・タキミチャルメルソウ(滝見哨吶草)。
・シコクチャルメルソウ(四国哨吶草)。
・ミカワチャルメルソウ(三河哨吶草)。
・チャルメルウ(哨吶草)。
・コシノチャルメルソウ(越の哨吶草)。
・オオチャルメルソウ(大哨吶草)。
・トサノチャルメルソウ(土佐の哨吶草)。
・ツクシチャルメルソウ(筑紫哨吶草)。
 *日本産の内、
   マルバチャルメルソウ(北アメリカにまで分布する)以外は日本固有種です。


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