しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

敷松葉 ( しきまつば ) <季> 初冬

2011-11-24 |  冬の草木・その他 の 俳句

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庭石の裾のしめりや敷松葉 ・・・・・ 高浜虚子 [虚子全集]
北向の庭にさす日や敷松葉 ・・・・・ 永井荷風 [荷風句集]

腰窓の障子灯る敷松葉 ・・・・・ 富安風生 [十三夜]

冬の庭園に枯れた松葉を敷くことです。 
苔が霜でいたむのを守るために敷くのですが、
常盤木の緑と敷松葉の茶色との対比で
庭に雅趣を添えるということもあります。
庭の一部を区切って敷いたり、
一面に敷いたりします。
茶道では、
炉開き(陰暦10月初旬の亥の日)とともに露地に松葉を敷き、
正月から少しずつ拾い取り、
炉塞ぎ(陰暦3月晦日)には全部を取り去ります。

敷松葉敷く指先の昏れゆきぬ ・・・・・ みなみ


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