しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

薄荷の花 ( はっかのはな ) <季> 初秋

2019-09-21 |  秋の草木 の 俳句

◉ めぐさ・おおあららぎ

肩痛き浴衣の糊や花薄荷 ・・・・・ 森澄雄 [餘白]
白山や薄荷の花のはたと暮れ ・・・・・ 花谷和子 [俳句四季]
少し不幸にて薄荷の花咲けり ・・・・・ 遠山陽子 [弦楽]

初秋になると、
優しい淡紫色の唇形の花を密集して付け、
全草に香気を持っています。
郷愁に近いものを感じさせて、
涼しげな香りが爽やかです。
ハーブの一つで、薄荷油を採るために栽培されています。
茎や葉からとった薄荷油は、香料・清涼剤・薬・菓子などに用いられます。
安政年間に岡山県や広島県で栽培が始まり、
明治初期にかけて主産地が山形県に移ったあと、
北海道で栽培が始まり、盛んに生産されていました。
戦前は世界に輸出されましたが、
今日では合成メントールに押されて生産量が減り、細々と栽培されています。
外来種に対して、こちらを日本薄荷と呼びます。
西洋薄荷をペパーミントと言い、オランダ薄荷をスペアミントといいます。

  [ シソ科ハッカ属の多年草 ]

花薄荷草引く庭に香り満ち ・・・・・ みなみ 

ハッカ (薄荷)
日本では、
北海道~九州にかけて、
原野のやや湿った土地や小川の縁などに自生します。
草丈は、20~60cm。
長い地下茎を四方に伸ばして繁殖します。
茎は、四角形で直立し、上部で分枝します。
茎や葉・ガクには軟毛が生えています。
葉は、柄を持ち、長楕円形で長さ2~8cm、幅1~2.5cm、
先が尖リ、縁には鋸歯があって、対生します。
表面の軟毛はまばらで、裏面には小さい油点があります。
花期は、8~10月。
茎の葉腋に淡紫色の小さな唇形花を多数輪状に付けます。
花冠は長さ4~5mmで4裂し、上唇の先は浅く2裂します。
雄しべは4本、雌しべは1本です。
ガクは5裂し、裂片の先は尖ります。
全草に強い芳香があり、香料植物として栽培されています。
茎・葉からとった薄荷油は、香料・清涼剤・薬・菓子などに用いられます。
安政年間に岡山県や広島県で栽培が始まり、
明治初期にかけて主産地が山形県に移ったあと、
北海道で栽培が始まり、盛んに生産されていました。
戦前は世界に輸出されましたが、
今日では合成メントールに押されて生産量が減り、細々と栽培されています。
名は、漢名の薄荷が転訛。西洋薄荷をペパーミントと言います。
別名 : メグサ(目草)・ニホンハッカ(日本薄荷)・ワシュハッカ(和種薄荷)

  


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