
◉ 残る花 (のこるはな)・名残の花 (なごりのはな)・残る桜 (のこるさくら)・残桜 (ざんおう)
幾山を越えし残んの山桜 ・・・・・ 山口青邨 [寒竹風松]
残桜や見捨てたまひし御用邸 ・・・・・ 松本たかし [松本たかし句集]
いつせいに残花といへどふぶきけり ・・・・・ 黒田杏子 [花下草上]
花期はおそくない花が、
盛りを過ぎた晩春の頃に、まだ散らずに
枝に残っている桜の花を言います。
なにかなつかしい寂しげな風情を感じさせます。
この時期、玉川上水や野火止用水の雑木林は、
若葉へと移り行く瑞々しさを漂わせている木々や
咲き残っている桜の花など、
流れに沿ってどこまでも歩いて行きたくなります。