goo blog サービス終了のお知らせ 

しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

朝顔 ( あさがお ) <季>初秋

2011-08-08 |  秋の草木 の 俳句

◉ 牽牛花( けんぎゅうか )・西洋朝顔( せいようあさがお )

朝顔に我は飯くふ男かな ・・・・・ 芭蕉
朝がほや一輪深き淵のいろ・・・・・ 蕪村
朝顔や濁り初めたる市の色 ・・・・・ 杉田久女

毎朝咲き変わりながら、
晩夏から秋にかけて長く咲き継ぎます。
明け方に開き午前中にしぼむ
短い命のはかなさが、
清涼な花として日本人に好まれたと思われます。
万葉集に詠まれている朝顔は
アサガオでなくキキョウと言う説があります。
旧暦の七夕の頃に最も美しく咲くので
牽牛花の別名もあります。
*朝顔市は7月6~8日に
東京入谷の鬼子母神境内で開かれるので、
夏の季語です。

  [ ヒルガオ科ファルビティス属の園芸種の蔓性一年草、熱帯アジア・ネパール高原原産 ]

あさがほや高めに結ぶおさげ髪 ・・・・・ みなみ

アサガオ (朝顔)
奈良時代の末に、
薬用として中国から渡来したと言われています。
蔓性の非耐寒性です。
草丈は、蔓の長さで3m以上。
茎は左巻きで、他の物にからみついて伸び、
細毛があります。
葉や柄にも細毛がありざらつきます。
葉は、長い柄を持ち、広卵形・心臓形などで通常深く3裂し、互生します。
花期は、7~10月。
葉腋に花柄を出し、
漏斗状の花を1~3個付けます。
径10~15㎝、大きいものは径23㎝にもなり、
花色は白・赤・紫・青など多様で、絞りや覆輪などもあります。
雄しべは5本、雌しべは1本です。
がくは深く5裂し、裂片は細長く尖ります。
果実は、さく果で球形、3室あり各室に種子が2個ずつ入っています。
乾燥させた種子を
生薬の牽牛子(けんごし)として利尿・下剤に用います。
開花時刻は早く朝4時ごろに咲き始め、
自家受粉をして日中には萎んでしまいます。
江戸時代に入ると観賞用に栽培され始め、
朝顔ブームが起こり
多数の園芸品種が作られました。
園芸的には大輪アサガオ・変化アサガオを特別に分け、
変化アサガオには
葉型の変化したもの (丸葉・トンボ葉・くわ形葉・糸柳葉など)や斑入葉など、
花型の変化した変わり咲きのもの(いかり咲き・獅子咲き・キキョウ咲き・采咲き・
台咲きなど)などがあり、
現在は一部の愛好家によって園芸品種が保たれています。
一方鉢に植えてあんどん仕立てにしたり、
支柱を立てて日よけを作ったり、垣根に絡ませたりして、
最も普通に栽培されています。
また理科の教材にも使われます。
名は、朝咲く花の意とも朝の容花(かおばな)の意とも
言われています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水引の花 ( みずひきのはな ) <季> 初秋

2011-08-03 |  秋の草木 の 俳句

◉ 水引草 (みずひきそう)・水引・銀水引 (ぎんみずひき)・御所水引 (ごしょみずひき)・金水引 (きんみずひき)・毛蓼 (けたで)

木もれ日は移りやすけれ水引草 ・・・・・ 渡辺水巴
さかりとて寂かに照るや水引草 ・・・・・ 渡辺水巴
水引や人かかれ行く滝の怪我 ・・・・・ 前田普羅 

細長い花穂を伸ばし、
ごく小さな赤い花を点々と付けます。
木漏れ日の差す澄んだ水辺になにげなく咲く姿や
風に吹かれている繊細な様子は趣があります。

  [ タデ科イヌタデ属の多年草 ]

小流れに添ふ水引に添うてゆく ・・・・・ みなみ

数年前の9月中頃、
鎌倉の栄勝寺に彼岸花を見に行ったとき、
思いもよらず境内のそこかしこに
水引の花が咲いていました。
嬉しい驚きでした。
見ごろの彼岸花と水引の花の取り合わせに、
尼寺らしい優しさとたおやかさを感じました。

ミズヒキ (水引)
日本では、
各地の山野の林や藪の縁などに自生します。
草丈は、40~80cm。
地下茎は短くやや太く、硬い茎は直立してまばらに分枝します。
葉は、短い柄をもち、長さ5~15㎝の広楕円形~倒卵形で、先は尖り、基部はくさび形、
質はやや薄く、両面に毛がまばらに生え、互生します。
中央付近にしばしば黒い八の字形の斑紋の入ったものもあります。
花期は、8~10月。
茎の先から細長い20~40㎝の細い総状花序を出し、
紅色の小さな花をまばらに横向きに付けます。
花被片は深く4裂し、上側の3個は紅く、したがわの1個は白色です。
雄しべは5個です。
果実は、瘦果で卵球状で、出存萼に包まれています。
花被片が全部白花のものはギンミズヒキ(銀水引)、
紅白の混ざるものはゴショミズヒキ(御所水引)と呼ばれます。
金色の花のものはキンミズヒキ(金水引)と呼ばれていますが、
これはタデ科とは別種のバラ科です。
名は、その姿が祝い事の進物などに用いる紅白の水引に似ているところから
付いたと言われます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

女郎花 ( おみなえし ) <季> 初秋

2011-07-30 |  秋の草木 の 俳句

◉ おみなめし・粟花 (あわばな)

猪の露折かけて女郎花 ・・・・・ 蕪村
女郎花の中に休らふ峠かな ・・・・・ 高浜虚子
夕冷えの切石に置くをみなへし ・・・・・ 日野草城

女郎花月とは旧7月のことで、
その頃に咲き始めます。
秋草の代表として愛され、
万葉集・古今集や
枕草子・ 源氏物語・紫式部日記などにも
載っています。
秋の七草の一つに数えられています。

  [ オミナエシ科オミナエシ属の多年草 ]

しみじみと光射すなり女郎花 ・・・・・ みなみ

オミナエシ (女郎花)
日本では、

北海道~九州の日当たりの良い山地に
自生します。
草丈は、60から~100cm。
やや大きい横に這った根茎があり、
茎はまっすぐに立ち上部で枝分かれします。
葉は羽状で裂片は細くとがり、
柄のない又は柄の短い葉が茎に数枚対生に付きます。
一番下の一対の羽片は小さくて托葉のようにみえます。
花期は、8~10月。
茎先の集散花序は
下の枝がやや長く平らな形になります。
黄色の小花を多数密に付け、
花冠は径2~4㎜位で5裂します。
果実は小さく、うちわ状の包(ほう)はありません。
全草を生薬の敗醤(はいしょう)として消炎剤などに使います。
秋の七草の一つです。
名は、白花の毛の多いオトコエシに対して、
やさしく女(おみな)のように見えることから
付いたと言われます。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桔梗 ( ききょう ) <季> 初秋

2011-07-28 |  秋の草木 の 俳句

◉ きちこう

きちかうも見ゆる花屋が持仏堂 ・・・・・ 蕪村
きりきりしやんとしてさく桔梗かな ・・・・・ 一茶
仏性は白き桔梗にこそあらめ ・・・・・ 夏目漱石

秋の七草のひとつです。
万葉集に詠まれている「朝顔の花」は「桔梗」のことと言われますが、
「昼顔」あるいは「木槿(むくげ)」のこと、
とする説もあります。
古名としては、
丘に生えるので「おかととき」、
蟻が根を食べ根元に穴を開けるので
穴を火口に見立てて「ありのひふき」
などとも言われていたそうです。
漢名で「きちこう」と言い、
転訛して「キキョウ」になったと言われます。
白色の花のことを特に「白桔梗」といいます。
古くから衣装の秋の色目や家紋などにも使われ、
襖や蒔絵などにも描かれています。
室町時代になると
生け花や茶花として使われるようになりました。

  [ キキョウ科キキョウ属の多年草 ]

以前、7月半ば頃に鎌倉の瑞泉寺を訪ねた時、
ちょうど見ごろな桔梗の花と出会いました。
庭石とのうつりもよく
楚々とした趣を添えていました。

桔梗や身だしなみよき母の老い ・・・・・ みなみ

日本では、
全国の日当たりの良い山地の草原や林縁に自生します。
草丈は、50~100cm。
地下には太い主根があり、
茎は直立して上部が分岐します。
葉は柄がなく長卵形で先がとがり、鋸歯があります。
花期は、7~9月頃。
茎の先に柄のある花径4~5cmの花を数個付けます。
花冠は青紫色の幅の広い鐘形で5裂します。
果実は果(さくか)で、その上端が星形に裂けます。
古くから栽培されて園芸品種も多く、
白花・白に紫青色の斑入りの花・二重咲きなどの変種や
矮性種・高性種( 切花用種 )などがあります。
茶花や切り花として広く用いられ、
秋の七草の一つに数えられています。
根はキキョウサポニンを含み、
生薬の桔梗根として去痰・鎮咳薬などに使われます。
食料としても使用され、
食べ方としては
若芽や茎の先などを湯がいて水にさらし、
根はそのままでは有毒なので
割ってしばらく水にさらしてから用いる、
などの記述があります。
名は、漢名で「きちこう」と言い、
転訛して「キキョウ」になったと言われます。
・ 絶滅危惧種 ・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

竜胆 ( りんどう ) <季> 仲秋

2010-10-31 |  秋の草木 の 俳句

◉ 笹竜胆 (ささりんどう)・竜胆草 (たつのいぐさ)・瘧草 (えやみぐさ)・蔓竜胆 (つるりんどう)・蝦夷竜胆 (えぞりんどう)・御山竜胆 (おやまりんどう)・朝熊竜胆 (あさまりんどう)・深山竜胆 (みやまりんどう)・筑紫竜胆 (つくしりんどう)

竜胆の花かたぶきて殊勝さよ ・・・・・ 路通
好晴や壺に開いて濃竜胆 ・・・・・ 杉田久女
雨ためて竜胆花を覆へす・・・・・ 前田普羅

秋冷の頃、
山野に咲く青紫色の花は、
色も深く冴えてひと際目立ちます。
日が当たると開き、曇天では閉じています。
素朴な中に姿勢を正した趣があり、
季節を感じさせます。
古来から日本人に愛され、
和歌や俳句に詠まれています。
『万葉集』に
「道の辺の尾花がしたの思ひ草 今さらさらに何をか思はむ」と
大伴家持が詠んでいます。
思い草は、竜胆・南蛮煙管・露草・女郎花などの古名とも言われます。
『古今集』には
「わがやどの花ふみしだくとりうたん 野はなければやここにしもくる」と紀友則。
とりうたんは鳥打たんで、「りうたんの花」が詠み込まれています。
『拾遺愚草員外』にも
「りうたんの花の色こそさきそむれ なべての秋はあさぢふのすゑ」と
藤原定家が詠んでいます。
『枕草子』では
「りんだうは枝ざしなどもむつかしけれど、
 こと花どものみな霜枯れたるに、
 いとはなやかなる色あひにてさし出でたるいとをかし」と
清少納言が美しさと物哀しさを称えています。
秋の襲(かさね)の色目になっていて、
表は蘇芳色・裏は青色です。
葉や花をかたどった多くの種類の紋章も見られます。
また長野県・熊本県の県花にもなっています。

  [ リンドウ科リンドウ属の多年草 ]
   広義には、リンドウ属・ツルリンドウなどの総称です。 

在りし日の母お茶花に濃りんだう ・・・・・ みなみ

リンドウ (竜胆)
本州~九州にかけて、
丘や山地の日当たりの良い草地に自生します。
草丈は、20~100cm。
葉は、柄が無く、披針形で基部がやや丸く、
縁に細かい突起があつてざらつき、対生します。
花期は、9~11月。
茎頂や上部の葉腋に、青紫色、稀に白色の花を1個から数個、
上向きに付けます
釣鐘状で花筒が長く、
先が5裂して裂片の間に副裂片があり、外側に反り返ります。
日が当たると開き、日が翳ると閉じます。
園芸品種の改良が盛んで、
庭植え・鉢物または切花用としての栽培もされます。
根茎を乾燥し、生薬の竜胆(りゅうたん)として、
健胃薬に用います。
葉の形が笹に似ているので笹竜胆(ささりんどう)とも呼ばれ、
源氏の家紋の一つとして知られています。
名は、苦味の強い根を竜の胆(きも)にたとえ、
漢名の竜胆を「りうたむ」と発音し、転化して「りんどう」になったそうです。
別名 ; エヤミグサ(疫病草・瘧草)・ くたに・ササリンドウ(笹竜胆)  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

杜鵑草 ( ほととぎす ) <季> 仲秋

2010-10-27 |  秋の草木 の 俳句

◉ 油点草 (ゆてんそう)

渓の湯の石段せまし油点草 ・・・・・ 田中冬二 [行人]
この山の時鳥草活け手桶古る ・・・・・ 野沢節子
紫の斑の賑しや杜鵑草 ・・・・・ 轡田進 

ホトトギス属は、
東アジアを中心に20種ほど分布し、
日本には10種ほどが自生しているとのことです。
その中の杜鵑草(ほととぎす)は、
山地の道沿いや崖・渓谷など見られ、
秋、白色に濃紫色の斑点の散在する花を
上向きに開きます。
花にある紫の細かい斑点が
鳥のホトトギスの胸下の模様に似ているので
名が付いたそうです。
また葉に油のしみのような斑点があるところから
油点草とも呼ばれます。
鳥のホトトギスとまぎらわしいので
植物のホトトギスには草をつけます。
その他、多くの変化に富んだ種類があり、
黄色・白色・紫色・紅紫色などの花を咲かせます。
渋い味わいが好まれ茶花に使われます。
庭に植えられているものの多くが
台湾原産のタイワンホトトギスだそうです。

  [ ユリ科ホトトギス属の多年草 ]

白光の白杜鵑草満つ寂か ・・・・・ みなみ

ホトトギス ( 杜鵑草 )
北海道西南部、本州関東地方以西~九州にかけて、
山地の木陰の湿った岩場や林縁などに自生します。
草丈は、40~80cm。
地下茎を垂直に伸ばし、節から根を出します。
茎はふつう垂直か斜めに伸びますが、崖地などでは垂れ下がります。
茎の毛は上向きに密生します。
葉は長さ6~11㎝の長楕円形で、基部が茎を抱き、
両面に軟毛があって、2列に互生します。
花期は、8~10月。
花柄にも毛が密にあり、
葉腋に有毛な小花柄を持ち、
径約2.5㎝の漏斗状鐘形の花を2~3個ずつ上向きに付けます。
花被片は6枚、白地で内面に紅紫色の斑点が多数付き、
基部に黄斑が付きます。外片は3個で基部が丸くふくれています。
雄しべは6個で、上半分は開いて、先端にT字状に葯が付き、雌しべはその上に被さります。
花柱は三つに分かれ、先が2裂します。
果実は、さく果で線状長楕円形の山稜形です。
初冬に地上部の茎や葉などが枯れ、地中の根や地下茎が残ります。
休眠状態で冬を越して、翌年再び葉が出ます。
ホトトギス属には変化に富んだ多くの種類があり、
また色々な園芸品種が観賞用に栽培されています。
渋い味わいが好まれ茶花に使われます。
名は、花の紫の斑点を鳥のホトトギスの胸毛の模様に見立てて
付いたそうです。
葉に油のしみのような斑点があるところから
油点草とも呼ばれます。

2010/10/14 撮影…シロホトトギス

2011/10/24 撮影…ホトトギス

2011/09/09 撮影…タイワンホトトギス

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コスモス ( こすもす ) <季> 仲秋

2010-10-09 |  秋の草木 の 俳句

◉ 秋桜 (あきざく )・大春車菊(おおはるしゃぎく)

コスモスの花あそびをる虚空かな ・・・・・ 高浜虚子
コスモスの風ある日かな咲き殖ゆる ・・・・・ 杉田久女
コスモスの家また浮ぶ雨の中 ・・・・・ 松本たかし

世界中で鑑賞用に栽培されています。
日本には明治時代に渡来したといわれ、
短期間で各地に広がりました。
日本人に好まれ、すっかり溶け込んで
秋の代表的な花の一つとなり、
広く親しまれています。
強健な草なので
しばしば野生化しています。

  [ キク科コスモス属の一年草、メキシコ原産 ]

コスモスへ押してあづける車椅子 ・・・・・ みなみ

コスモス
草丈は、1~2m。
直立した茎はよく分岐し、
葉は2回羽状複葉で裂片が線状、
柄があって対生します。
花期は、8~10月。
茎の先に大きな頭状花を付けます。
花径6cm位、
舌状花は白・桃・濃紅・桃と濃紅の蛇の目
の4色があります。
基本的には短日植物(日が短くなると花を付ける植物)ですが、
品種改良が進み、
夏前に開花する早生(わせ)系の品種が多く出回っています。
風に揺れる花の姿に
可憐な風情があります。
  
2010/10/09 撮影…つぼみ
2010/10/09 撮影

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木犀 ( もくせい ) <秋> 仲秋

2010-10-05 |  秋の草木 の 俳句

◉ 金木犀 (きんもくせい)・銀木犀 (ぎんもくせい)

木犀の昼はさめたる香炉かな ・・・・・ 嵐 雪
木犀の香に染む雨の鴉かな ・・・・・ 泉 鏡花
木犀の香にあけたての障子かな ・・・・ 高浜虚子

金木犀の香りで
花が咲き出したことを知ります。
江戸時代に渡来したと言われ、
庭や公園などに植えられています。
葉腋に良い香りの小花を蜜に付けます。
雌雄異株で
日本にあるものは雄木ばかりなので
結実しません。
橙黄色の花の咲く金木犀、
白色の花の咲く銀木犀、
薄黄色の花の咲く薄黄木犀
などがあります。
薄黄木犀は2期咲きの性質があり、
四季咲き木犀とも言われ、
雌木・雄木ともあるので
実がつきます。
幹の皮が犀の皮と似ているところから
名が付いたそうです。
金木犀の花で作った金木犀酒やお茶は香りも良く、
疲労回復・健胃・安眠 などによいと言われています。

  [ モクセイ科の常緑小高木、中国原産 ]

すつぽりと木犀の香のただ中に ・・・・・ みなみ

昨日(10/04)の朝は、
まだ花の色が白っぽいのに香りが漂っていました。
夕方には、少し薄めですが金色に色付いてきました。
今朝は美しい金色で、
良い香りが部屋の中まで漂ってきます。
庭の苔の上に零れ落ち、
散り敷いた金色の花は
とても美しいと思います。

キンモクセイ (金木犀)


2010/10/05 撮影…キンモクセイ
2010/10/10 撮影…ウスギモクセイ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石榴 ( ざくろ ) <季> 仲秋

2010-09-20 |  秋の草木 の 俳句

◉ 柘榴 (ざくろ)・実柘榴 (みざくろ)

柘榴くふ女かしこうほどきけり ・・・・・ 大 祗
石榴赤しふるさとびとの心はも ・・・・・ 高浜虚子
柘榴割る鍵屋が辻の古き碑に ・・・・・ 長谷川かな女

シルクロードを伝わって
平安時代に渡来したと言われます。
独特の風情があり、
庭木や盆栽などにして珍重されてきました。
果実は大きく、
熟すと橙赤色になって果皮が割れ、
深紅の外種皮がのぞきます。
果肉は多汁で甘く酸味があり、
生で食べたりまたは果実酒などにします。
果汁はグレナディンシロップに利用されます。
仏が鬼子母(きしも)を諭し
「人の子を食べようとする時には、かわりにこれを食べよ」
と石榴の実を与えたという説話は
広く知られています。
* 石榴の花 (仲夏)

  [ ザクロ科ザクロ属の落葉高木、ペルシア・インド原産 ]

石榴の実愚痴を言ふてもはじまらぬ ・・・・・ みなみ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

荻の声 ( おぎのこえ ) <季> 初秋

2010-09-10 |  秋の草木 の 俳句

◉ 荻の風 (おぎのかぜ)・荻吹く (おぎふく)・ささら荻

荻吹くや燃ゆる浅間の荒れ残り ・・・・・ 太 祗
荻吹くや提灯人を待つ久し ・・・・・ 高浜虚子
風の音や汐に流るる荻の声 ・・・・・ 幸田露伴

「荻の声」は秋の初風が荻の葉に吹いて立てる音を言います。
荻はススキ属で芒(すすき)に似ていますが
株立ちにならず、
長く伸びた地下茎の節々から
茎を1本ずつ出して大きな群落を作ります。
その茎から線形の葉が出て
茎頂に淡紫色の花穂を付け、
やがて銀白色の毛をなびかせます。
葉は柔らかく芒のように手を切ることはありません。
荻は昔から秋を知らせる草として、
細い葉の風にそよぐ音が
和歌や俳句に詠まれています。
* 荻 (三秋)
  
  [ イネ科ススキ属の多年草 ]

一徹の男と暮らす荻の風 ・・・・・ みなみ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

藪枯らし ( やぶからし ) <季> 初秋

2010-09-08 |  秋の草木 の 俳句

                           ↑ ヤブカラシの花
◉ 貧乏蔓 (びんぼうかずら)


学荒ぶヒマラヤシーダへ藪からし ・・・・・ 中村草田男 [銀河依然]
月の出て蔓先潤ふ藪からし ・・・・・ 岸田稚魚 [負け犬]
青虫の肥えて露吸ふやぶからし ・・・・・ 稲葉松影女 (雲母)

繁殖力が強く
至るところに生え、
巻き鬚を絡ませて木などを登り
覆ってしまいます。
茎や葉には独特のにおいがあり、
抜いてもなかなか根絶できない
厄介なものです。

  [ ブドウ科ヤブガラシ属の蔓性多年草 ]

藪からし北へ北へと雲とびて ・・・・・ みなみ

ヤブガラシ (藪枯らし )
日本では、
各地の平地や丘などの藪や生垣などに
見られます。
長く伸びた地下茎の
ところどころから出た芽が
蔓性の茎となって成長します。
草丈は、2~4m。
巻きひげは葉に対生して付き、2分します。
葉は柄をもち、
鳥足状複葉で5個の小葉に分かれ、互生します。
花期は、6~8月。
葉腋から出た上が平らな散状の集散花序に
淡緑色の小花を多数つけます。
短い柄のある花径5㎜位の4花弁です。
花弁が落ちると
白い雌蕊と淡朱色の花盤が残ります。
果実は液果です。
夏から秋の間の全草を天日に干し、
生薬の烏瀲苺(うれんぼ)として
利尿・鎮痛・神経痛・解毒・虫刺されなどに用います。
葉になる前の芽先の軟らかいところを
塩を入れた湯でゆで、
何度も水をかえアクを抜き、
含め煮や三杯酢にして食べるそうです。
名は、繁茂して藪さえも枯らしてしまうことから
付いたそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野葡萄 ( のぶどう ) <季> 初秋

2010-07-10 |  秋の草木 の 俳句

◉ 蛇葡萄 ( へびぶどう )

野ぶだうや筧朽ちたる崖の下 ・・・・・ 寺田寅彦
野葡萄や樹海を抉る道一すぢ ・・・・・ 富安風生 (晩涼)

野葡萄のむらさきあはき思ひかな ・・・・・ 島谷征良 [鵬程]

山野に自生し、
巻鬚で他の植物に絡まりながら伸び、
夏、淡黄色の5弁小花を多数付けます。
秋になると、
球状の小さな実を集めて付けますが、房状にはなりません。
やがて色の変化や形の不揃い・ゆがみなど生じますが、
白・紫・碧などとりどりの色が混交し美しく目立ちます。
崖・石垣や木の枝などから垂れている姿を見かけます。
実は食べられません。

  [ ブドウ科ノブドウ属の落葉蔓性低木 ]

野ぶだうの道ゆるやかに曲がりたる ・・・・・ みなみ

ノブドウ (野葡萄) 
日本では、
北海道~沖縄の、
おもに日当たりの良い山野の藪や草原などに自生します。
樹高は、3~5m。
茎は長く成長し、大きいものは直径4cmほどにもなり、
節があって、皮は茶色です。
葉は、長めの柄を持ち、心臓形で3~5裂し、
深裂のものと浅裂するものがあり、
互生します。
巻きひげは葉と対生して、二股に分かれ各節毎に出ます。
花期は、7~8月。
集散花序に淡黄緑色5弁の小花を多数付けます。
雄しべは5本、雌しべは1本です。
果期は、10~11月。
球形の液果を結び、
やがて熟すと光沢のある白緑・紫・青などとりどりに色付きます。
普通はタマバエやトガリバ類の幼虫が寄生して虫こぶ(*)が出来、
色の変化や形の不揃い・ゆがみなどが生じます。
実は食用にはなりません。
茎葉・根茎を日干しにして乾燥したものを、
生薬の茎葉は蛇葡萄(じゃほとう)、根は蛇葡萄根(じゃほとうこん)として、
関節痛などに用います。
名は、野に生え、葉がブドウに似ているから付いたそうです。
別名;ザトウエビ(座頭蝦)・ヘビブドウ(蛇葡萄)

2010/10/27 撮影

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

柿 ( かき ) <季> 晩秋

2010-06-01 |  秋の草木 の 俳句

◉ 渋柿 (しぶがき)・樽柿 (たるがき)・串柿 (くしがき)・ころ柿 (ころがき)・吊し柿 (つるしがき)・干柿 (ほしがき)・甘干 (あまぼし)・柿干す(かきほす)

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 ・・・・・ 正岡子規
よろよろと棹がのぼりて柿挟む ・・・・・ 高浜虚子
髪よせて柿むき競ふ燈下かな ・・・・・ 杉田久女 

澄んだ秋空の下、
鈴なりの赤い実や軒先の吊るし柿は、
豊かな日本の秋を彩ります。
親しみのある風景は多くの人に愛され、
詩歌・俳句に詠まれるなどしています。
野生の柿の実は古く原始時代から利用されていたと思われますが、
栽培はされていませんでした。
奈良時代から果樹として栽培されるようになり、
鎌倉時代には
甘柿と渋柿に大別されていたとのことです。
江戸時代に入ると
産地や品種名が明らかになり、
明治になって優良品種が各地に普及し、
名の知られた多数の品種が栽培されるようになりました。
甘柿は生食用に、
渋柿は醂柿(さわしがき)・干し柿に、
そのほか菓子原料として用いられます。
また若い果実から渋を採り、
木や紙・麻などに塗って、防水・防腐用とします。
柿の渋で染めた柿衣(かきそ)という赤茶色の衣服は、
江戸時代に酒屋の奉公人の仕着せに用いられました。
* 柿若葉 (初夏)・柿の花 (仲夏)・青柿 (晩夏)・柿紅葉 (晩秋)・熟柿 (晩秋)・木守 (三冬)・柿落葉 (初冬)
* 渋取 (仲秋)・新渋 (仲秋)・干柿 (晩秋)・柿羊羹 (晩秋)
  
  [ カキノキ科カキノキ属の落葉高木、日本・中国・朝鮮半島原産 ]

柿むくや早口ことば言ひ合ひて ・・・・・ みなみ


2010/10/25 撮影…渋柿


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする