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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「糺の森の手づくり市」。紅葉の木々の中で、見つけるお気に入りの品々

2016-12-07 | イベント

12月3.4日の両日、下鴨神社の糺の森で開催された今年最後の手づくり市。ご近所のミモロは、午後、トコトコお散歩がてら出かけました。
「あ、いろいろな色のテントがある~」紅葉の木々と同じように、色とりどりのテントが並んでいます。
 
まずは、本部で、出店者リストを手に入れます。
 
入口から次々にお店を覗くミモロ。
「あ、あれ、かわいい~」「こっちもなんか面白い」
日曜日で人出も多い中、リュックを背負ったミモロは、ほかの人に踏まれないように気を付けながらトコトコトコ。

森の中ほどには、ステージがあり、アーティストが次々に登場。ミモロもちょっと見学。
 

「これおいしそうだよ~」と立ち止まったのは、「広島レスカ」というレモンドリンクのお店。
「丸ごとのレモンだ~」
レモンを絞って、スカッシュやホットレモンなどの飲み物を作ってくれます。

「これもかわいい~」と遊ぶのは、「KOMOKとゆかいな仲間たち」という木工のお店。
 

そしてさらに進むと、「あ、ARATIさんだ~お久しぶり~」昨年のミモロの写真展にもコラボしてくださったキャンドルのお店です。「ミモロちゃん、元気だった~。もう1年たったんですね~」「うん、あの時はどうもありがとうございました」
  

さて、今回ミモロが一番長く滞在したお店が、飛騨高山から出店した「木童工房」というオーダー家具工房です。
   
「なんて素敵なお椅子なんだろ?」しっかりとした造り。本当に丁寧な仕事が施されています。
「座り心地すごくいいよ~」ととても気に入ったミモロです。
「ゆっくりいろいろ見てくださいね~」とおっしゃる関西さんご一家。お父様の関西春樹さんは、京都の出身の家具職人さんです。笑顔の素敵な奥様とお嬢さま。「なんか素敵な家族だね~」
「だから家具が、みんなすごく温かい感じ…」と思うミモロでした。

「ミモロちゃんっていうの?これピッタリじゃない…」と見せてくれたのは、木工のカップと自動車。
「珈琲いただきます」ブーブー
ミモロサイズのカップと小さな自動車で遊ぶミモロです。

「これなぁに?」「それはネコの形のボードですよ」と。まな板にも使えるボードです。
「手鏡もある~」自分の顔を映してみました。

「みんな素敵~欲しいなぁ~」とミモロ。でもおうちにもう、ミモロのお椅子あるでしょ。「うん・・・」とちょっと残念そう。

ミモロも憧れる飛騨の家具。

「あのね。12月10日に平安神宮の前での手づくり市にも出店する予定なんですよ」とお嬢さん。
「え?平安楽市ね・ミモロ、よく行くよ~、また見に行ってもいい?」と、また会えそう。
バイバイ~「またね~」と、岡崎公園での再会を約束してお別れするミモロです。


手づくり市は、もうすぐおしまい。ミモロは、糺の森の中を歩いて、家へと向かいます。
 
「まだ紅葉キレイ~来週までは見られそう…」

でも、もう冬はすぐそこに来ています。「なんか寂しい…」とポツリ。
 
  


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ミモロのおすすめ1000円ランチ。美味しい発酵食材の美腸ランチ。三条通の「近江高島 かもす家」

2016-12-05 | グルメ

近江高島の産品を販売するアンテナショップ「かもす家」。三条通のアーケードの中ごろにあります。
1階は、近江高島で作られた発酵食品や日本酒、お米などを販売したり、気軽に高島のお酒が楽しめるスタンディングバーになっています。

そして2階は、高島の食材を使ったランチが味わえるのです。
  お店は杉玉が目印

ここのランチは、甘酒で醸された豚肉や鶏肉や甘酒などを使ったドレッシングや、風味豊かな味噌など、乳酸菌もたっぷりで、消化を助け、腸を整える「美腸美人ランチ」なのです。

2階は、とてもゆったりとしたスペース。

「わ~豪華~」とミモロ。実は、ここはかつてロレックスのショップだったところで。2階は、そのまま利用しているのだそう。
かつて高級時計が並んでいたショーケースには、今、高島の伝統工芸品などが並んでいます。
 

三条通が見下ろせる窓辺。
「ホントにゆったりしていいスペース。ここでランチいただけるんだ~」

「いらっしゃいませ~」とミモロを迎えてくださったのは、店長の笹室さんと、調理を担当する矢野さん。

「今日は、高島の味、存分に楽しんでいってくださいね~」と。

ランチは2種類。まずは、日替わりの「かもすプレートランチ」をお願いします。
「わ~いっぱい…」とミモロの前に大きなプレートが。
ここには、特製の味噌ソースでいただく、甘酒で発酵させたかもす豚ロース、レバーのテリーヌと乳酸キャベツ、甘酒でかもしたサケ、そして水菜とカボチャのサラダは、柿と甘酒のドレッシングでいただきます。

これに、近江高島産のお米で炊いたご飯と味噌汁、デザートが付きます。
「わ~こんなにいろいろあって1000円なんて、すごくお得・・・体にいいものばっかりだもの~」と、ミモロ。
「すごく美味しいよ~」とパクパクいただきます。
「わ~もう食べちゃった~。あの~もうひとつのお品にも興味あるんですけど~」と。え?また食べるの?

2種類のランチのもうひとつは、「甘酒の畑ちゃん味噌丼」です。
「あの~畑ちゃんってなんですか?」とミモロ。
「それは、高島の畑地区で作られた味噌をつかったものなんです」と笹室店長。

「それもお願いします~」とミモロ。
「これも美味しそう~」と、よだれが…。

ご飯の上には、ヒジキの煮付け、小松菜、にんじんを湯がいたもの。そして畑ちゃん味噌で味付けされた豚バラ肉がたっぷりと。トップには、温泉卵ものっています。

「これらの食材は、腸を整える、鉄分もたっぷりですから、美人になるんですよ~」と、高島の食材をいろいろ工夫して美味しい料理に仕上げる矢野さん。
「美人になるの?」というと、ミモロは、猛烈な勢いで食べ始めました。
「うわ~畑ちゃん味噌で味付けされた豚肉美味しい~」と。ミモロは、最初、それぞれのパートを食べていましたが、後半は、ビビンバのようにみんな混ぜていただきました。

「このお丼にも、お味噌汁とデザートがついてるんだよ」

1000円で、こんなに体にいい食材がたっぷり摂れるなんて、すごくお得。

「そう、1000円は、お得でしょ。このランチに使われる食材や調味料などは、下の売店で買うことができるんです。ですから、まぁ、ここで実際に味わっていただければと思っての価格なんですよ」と笹室店長。

「ミモロちゃん、今日は、取材に来てくれたから、これプレゼント・・・飲んでみてください」と頂いたのは、アドベリー味の「美腸美人」という米酢でつくった乳酸菌ドリンクです。

「ちょっと酸っぱい…でもスッキリするお味・・・体が蘇る感じするよね~」とミモロ。

「ミモロちゃん、発酵食品を食べると、お通じがよくなって、トイレに行きたくなるかも…」と矢野さん。
腸の働きを整える発酵食品、体の老廃物の排出にも効果があるそう。
「だから肌艶がよくなって、美人になるんだ~。あの~毛艶もよくなりますか?」とミモロ。「はい、きっと・・・」

「ホント、近江高島の発酵食品って、美味しんだね~」と、感激。

ランチを終えて、1階にもどるミモロ。
「あのね~ランチ、2種類も食べちゃっったの~」と、バーカウンターの方に。
「そんなに食べたの?」「うん、だって美味しかったんだもの~」と。

「いままで取材にいらした記者さんで、ミモロちゃんほどしっかり食べた人(ネコ)いませんでした」と、笹室店長。
「え?そうなんですか・・・」と、ちょっと恥ずかしそうにするミモロ。「だって、美味しかったんだもの…」
「あんなに食べてもらってうれしいですよ~」と作ってくださった矢野さん。

発酵食品の宝庫と言われる近江高島。長い歴史に培われた食材は、人々の健康的な暮らしを守ってきたもの。

実は、あまり発酵食品が得意でなかったミモロですが、ここのものは、どれも美味しくいただけました。
「本当に、丁寧に作られた美味しい品だけを、選んでいますから、一度、ぜひ食べてみてください」と。

「また、食べに来ま~す。なんか元気になっちゃった~」と、ポッコリ膨れたお腹をさすりながら、三条通のアーケードを抜けて、東山まで歩くミモロでした。



*「近江高島 かもす家」の詳しい情報はホームページで


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三条通アーケードに10月にオープン。「近江高島 かもす家」。体をキレイにする発酵食品が豊富

2016-12-04 | グルメ

今年10月に、三条通のアーケードにオープンした、滋賀県の近江高島の食材を揃えたアンテナショップ「近江高島 かもす家」。
 「入ってみよう~」 
ある日、ミモロは、お店の中を覗くことに・・・。

「わ~いろんなものが並んでる~」


ここは、琵琶湖の北西に位置する高島市の商工会が運営するお店。
豊かな自然に恵まれた高島は、昔から発酵食品が人々の暮らしの中に深く溶け込んでいます。
琵琶湖の水で育つ米の産地であり、鮎、もろこ、鮒などの湖の魚も豊富です。

それらの自然の恵みを、いっそう美味しく、また健康を保つものとして、発酵の技術が進みました。
そんな高島の味を、存分に楽しめるのが、ここ「近江高島 かもす家」なのです。

「かもす」とは、醸すという言葉から付けられたもの。「なるほど発酵食品がいっぱいってことね~」

 
「ここに来れば、高島の味、気軽に味わえるんだ~」とミモロ。そう、京都にいながら高島の味が手に入るのはうれしいこと。

「すごい、鮒ずしがこんなにいろいろある~」
 
名物の鮒ずし・・・有名な発酵食品のひとつ。「でも、ちょっと癖があるんだよね~」と、その匂いなどから苦手という人も。
特別に試食させてもらったミモロ。「あれ?匂いがないよ~」
日本酒やワインが進みそうな、なんとも豊かな味わいが…。「こんなの初めて食べた~」と、今までの鮒ずしのイメージを一掃するおいしさ。

ここに並ぶ品々は、高島で作られたものばかり。
 
「いろんなものがあるんだ~」とミモロは、店の棚をひとつずつ見て行きます。

「ゆっくり見てくださいね~」とお店の方々。


店の奥には、日本酒コーナーが。
 
高島には、お酒の蔵元が多く、そこの自慢の品が並んでいます。


「カウンターがある~」とミモロ。「はい、ここで日本酒も飲めるんですよ。おつまみもいろいろあります」と。
「ホントいろいろある~」
かもし鶏レバー、かもし焼きサバ、かもし薄切り蒸し豚など各380円。かもし鶏や豚のパテなどもあります。
「ここで、ちょっと日本酒飲みながら、高島の味楽しむのっていいかも~」とミモロ。
外国人観光客も、気軽に日本の味を楽しんでいます。

「ソフトドリンクもいろいろある~」
「ラムネだって~」

発酵食品の代表選手のみそや酢などの調味料も種類豊富に。



「あ、これ美味しそう~」とミモロがじっと見つめるのは、カレーのレトルトパック。
 

「もしかして、お腹空いてるんですか?」とスタッフの方。「はい、まだお昼食べてないの~グ~」とミモロのお腹が音を。
「2階で、ランチ食べられるんですよ~」と。「え~ランチ?食べたい~」とミモロ。

そこで2階に上がります。「わ~どんなランチかな?」

*「かもす家」京都市中京区三条通寺町東入石橋町14の2 075-255-8787 11:00~21:00 水曜休み


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「宝泉院」。大原の山を借景に広がる庭。樹齢700年の五葉の松。凛とした空気が漂う「大原陵」

2016-12-03 | 寺社仏閣

大原の「魚山 大原寺 勝林院」の隣りにある「宝泉院」は、住職の坊として現在に至ります。
「ここも、拝観しよう~」とミモロは、お友達と別れ、ひとり向かいました。
 
門から中に入って、「わ~」というと足を止めました。
ミモロの目の前にあるのは、傘のような形をした松です。

これは「五葉の松」という樹齢700年を超えた大きな松。
「すごいね~ここに700年も生きてるの?」大きな松は、ここ大原の歴史を静かに見守りつづけているのです。

受付までの石畳の脇にも、さりげなく庭が。
「鯉もいる~お水も流れている~」

建物の玄関には、梵字が一文字。「あれ、『ア』の文字かな?」
以前、梵字のことを習ったことがあるミモロ。文字に興味を抱きます。

受付で800円を納めます。「ここでもお抹茶とお菓子でるんだ~」と中へ。
「わ~やっぱりお庭素敵~」
 

客殿に面したお庭は、「額縁庭園」と呼ばれ、柱の間から眺めるもの。

それを眺めながら、お茶とお菓子を頂戴します。


なんとも静かな時間・・・「ここで、こんな時間が、待っていたなんて~」と、お庭を眺めながらしみじみ思うミモロです。

「昔は、ここで、声明がいつも響いていたのかな~」と、声明の聖地、大原の魅力をかみしめます。

「これなんだろ?」と縁に差し込まれたように立つ竹を覗きます。
「なんにも見えないよ~」ミモロ、それは水琴窟。耳を当ててごらんなさい…
「あ、ホント、なんか音が聞こえる…。水が落ちるみたいな音だよ~」と竹に耳を当てて、じっと音を聞いています。


祀られた仏様にも参拝し、建物のまわりの廊下を進みます。
頂いたお寺のパンフレットを見ると…「血天井だって…なんだろ、ちょっと怖い…」と。

係の方に「あの~血天井ってなんですか?」と伺うと、ミモロを伴い、再びお庭の前の廊下へ。
「ここの天井よく見てください…」と細い竹で、天井のシミをさします。
「なんのシミ?」と目を凝らすミモロ。

「ここがわかりやすいかな?」と示された先には、足跡が…。
「あ、ホント、足跡が見える…」

この「血天井」は、慶長5年、関ケ原の戦いの前に、豊臣方の大軍と戦い、伏見城で自刃した徳川方の鳥居元忠以下、数百名の人たちの霊を弔うために、ここに祀られているのです。
「あのシミって、血の跡なんだ~ブルブル」裸足で血の上を歩いたのでしょうか、5本の指も見えます。

「こっちは、お顔ですね~。横にたおれたでしょうか、ここが鼻・・・」と。「う~そうなんだ~」
「この天井にルミノール検査すると、もっといろいろ浮き上がるのかな~」とミモロ。
最近のサスペンスドラマなどの影響でしょう。確かに、もしルミノール検査をすれば、目に見えないいろいろなものが浮かび上がり、また血液のDNA検査などをすれば、自刃した武将たちの年齢などもわかるかもしれません。

でも、ここでは、無念な思いを抱きながら命を落とした武将たちの霊を弔うことが目的。
「そうだよね~」といいながら、天井に向かい、手を合わせるミモロです。

「宝泉院」」の拝観を終えたミモロは、かつて「実光院」があり、大正期に整備された「大原陵」へ。
 
さすが天皇の御陵は、どこも整然としています。
「大原陵」は、後鳥羽天皇と順徳天皇という父と子の御陵です。

さすがほとんど落ち葉がない白砂。「よほどお掃除してるんだ~」と感心しきり。
 ここも山が迫る場所、当然、多くの落ち葉があってもいいところです。
「さすが宮内庁・・・」そばには、管理事務所があり、そこの職員の方が、清められているのでしょう。
白砂の上に描かれた文様も、シンプルで本当に美しいもの。「日本の美を感じる~」とミモロ。

さて、後鳥羽天皇は、平安時代から鎌倉時代に在位した第82代の天皇。壇ノ浦で入水した第81代の安徳天皇の異母弟に当たります。
安徳天皇の母、建礼門院は、大原の寂光院で一門の霊を弔い、やはり大原の里に御陵があります。

「このころの時代ってすごく複雑なんだよね~」とミモロ

後鳥羽天皇と順徳天皇は、ともに鎌倉幕府討幕を目指す「承久の乱」で流罪になり、隠岐と佐渡に流され、生きて、都に戻ることなく、その地で崩御されます。

18年間、隠岐で過ごし崩御された、その後、京都の大原に遺骨の一部が大原にあった法華寺に納められ、それから3年後、佐渡に流された息子、順徳天皇も、かの地で崩御。やはり遺骨が、父の眠る大原に弔われます。
「え~やっと親子一緒になれたんだ~」日本海の海続きの島で過ごしたお二人。さぞや都に帰りたかったことでしょう。

「大原陵」が整備されたのは、明治になってから。「そのとき、実光院が移転させられたんだ~」とミモロ。

「う~それで、やっと御陵で落ち着かれたのかもね~」と、悲劇のお二人を思います。

大原は、都からかなり離れた山里。「大原陵」は、市内に点在する天皇御陵の中でも、ひときわ離れた場所にあります。
長い間、そこにひっそりと祀られていたのです。

さぁ、ミモロ、そろそろ帰りますよ~
「は~い、お腹空いた~」とミモロ。
冷えてきた体を「きつねうどん」で温めます。
「わ~大きなオアゲ~。甘キツネだよ~」と、京都の名物の「きつねうどん」は、オアゲを甘く煮たもの。ミモロの好物のひとつ。

冬が迫る京都…山里では、漬物づくりが盛んに…。
 

*「宝泉院」の詳しい情報はホームページで






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京都、大原にある天台宗の「魚山 大原寺 実光院」へ。秋から春に咲く「不断桜」の可憐な姿

2016-12-02 | 寺社仏閣

京都の洛北、大原に来ているミモロ。「魚山大原寺 勝林院」の本堂のまわりの落ち葉を掃き集める美化活動に参加した後、みんなとお別れして、すぐそばにある「実光院」を訪ねることに。
  
ここは、「勝林院」の僧坊のひとつ。かつては、「勝林院」の西には、多くの僧坊があったのです。
応永年間(1394~1428)に復興され、もとは、後鳥羽天皇、順徳天皇の大原陵のある場所にあったそうですが、大原陵の整備にともない、大正時代に現在の場所に移転したのだとか。明治時代になって、普賢院と理覚院に住む人がなくなり、それを統合する形で、旧普賢院の敷地に移転したのです。

敷地内は、大正期に建てられた客殿を中心に、南と西に庭が開けています。

ミモロは、先ほど一緒に美化活動に参加したお友達と一緒に、拝観することに。

まずは、受付で700円を納めます。「お抹茶とお菓子が付いてるんだって~」と、ちょうど喉が渇いていたミモロは、ひと休みできると客殿に進みます。

「わ~素敵なお庭がある~」
このお庭は、江戸時代後期の作庭。そばを流れる川から水を引いた心字池を中心にした池泉回遊式のお庭は、旧普賢院のお庭です。

「大原も時代と共に、その形が変わってるんだ~」と思うミモロです。
まずは、お庭を眺めながら、お茶とお菓子をいただきます。
「お先に~」
緋毛氈の上で、くつろぐミモロたち。

ふと上を見ると、欄間には、「三十六歌仙」の絵が…。江戸中期に狩野派の絵師が描いたもの。


「あ、木琴・・・違う・・・石でできてる」
天台宗の法要儀式に行われる仏教声楽の「魚山声明」に使われる楽器です。「1つ音階がずれています、どれかわかりますか?」と書かれた表示が添えられています。さっそくミモロは、音階に耳を澄ませます。「あ、わかったこの音・・・」周囲に響く軽やかな音・・・。

「これも楽器だ~」
小さな鐘が下がった楽器も声明で使われるもの。

「声明って、なんか心が洗われる感じするよね~」と。大原は、まさに声明を研鑽する僧侶が集まり、僧坊を構えた場所なのです。
「きっとその時代は、この辺りには、いつも声明が聞こえていたかもね~」と想像します。
山深い大原の里。町中では感じられない、澄んだ気にあふれているようです。

お茶をいただいたミモロたちは、お庭を歩くことに。
客殿の南側には、大原のひなびた景色が広がります。「わ~こんな景色が眺められるんだ~」
 「柿がなってる…なんか絵になる景色だね~」

庭をトコトコ歩くミモロ。
「あ、アケビ~」 
棚に実るのはアケビ・・・「パッションフルーツみたい…」

他にも、めずらしいお花がさりげなく咲いています。花に詳しいお友達がお花の名前を教えてくれましたが、しばらくすると「忘れちゃった~」とミモロ。どうも花より団子のよう。お友達によると、とても珍しいお花なのだそう。
 

さて、珍しいといえば、お庭には、なんと今も桜の花が咲いています。「え~こんな時期に咲くの~」と不思議そう。
 
この桜は、「不断桜」(ふだんさくら)という初秋から春にかけて花を咲かせる、珍しい桜です。
「絶え間なく桜から不断さくらっていうんだ~」と、花が少ない時期に可憐に咲く花を見つめます。
冬は、この桜の花に雪が積もることも…。「頑張ってる桜なんだね~」春、ほかの桜が咲き始めると、葉を茂らせはじめるのだそう。「みんなが寂しくないように、冬に咲く桜を神様が作ってくれたのかな~」と思うミモロです。

苔が美しい石段・・・「大原って、『三千院』が有名だけど、こういう静かなお寺もいいね~」


敷地内の一角には、茶室が。「理覚庵」という昭和50年に建てられたもので、建材のほとんどが、実光院の山林から切り出されたもの。
  

躙り口のそばには、鉈(なた)がつけられています。「なんでここに~」と不思議がるミモロ。

この鉈は、法然上人が、「勝林院」本堂で、行った大原問答に負けた場合、相手を討とうと、法然に帰依した蒲生直実が用意したもの。しかし法然に諭され、その鉈を近くの川に捨てたと伝えられています。その話にちなんだ茶室の趣向なのでした。

「なんかこの時期、お花見ができて感激・・・」

ぜひ、大原を訪れたら「三千院」だけでなく、ちょっと足を延ばして、ほかの僧坊へ。

*「実光院」の詳しい情報はホームページで
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