晴天に恵まれているGW…。昨年は、岡崎で「ネコのミモロの京都案内写真展~大好きなクラフト作家さんといっしょ~」と開催したミモロ。今年は、ちょっとお休みして、久しぶりにのんびりしたGWを過ごします。
「まだ、お引越しした下鴨エリアのことよくわかんないから~」と、連日、家の近所のお散歩へ。
遷宮を済ませた「下鴨神社」への参拝の後、ミモロは、高野川沿いを歩きます。

高野川は、比叡山、大原方向からの流れが、下鴨神社の南側で、鴨川と合流します。その川沿いは、春は、桜が上流まで続き、それは美しい眺め…。今は、ツツジの花が、川沿いを彩っています。
川沿いを歩いていたミモロ…「向こう岸にわたりたいなぁ~」と…でも、近くに橋はありません。
「あ、飛び石がある!」川には、亀の形をした飛び石が、向こう岸へと続きます。

鴨川、高野川には、橋のほかに、川を渡るために、飛び石が置かれた場所が数か所あるんです。
一番有名なのが、2つの川が合流する出町柳のそばにあるチドリと亀の飛び石、また荒神口の亀と四角の石の飛び石も、以前、ミモロは、渡ったことがあります。
「わ~ここにもあるんだ~」。高野川の飛び石は、北大路通りそばのショッピングモールのそばにありました。

「ここの石の間隔、なんかほかより広い…それに流れも急な気がする…」と、ジャンプが得意なネコながら、ちょっと緊張しているよう。

呼吸を整え、ジャンプ…。「え~い!」亀の首のところに無事着地。

さて、京都の鴨川・高野川に置かれたこの飛び石。その歴史は、30年近くになります。
もともと、これは、河川の安定を図る目的に設けられた帯工という横断構造物。水位が低い場所では、人が渡れ、橋の役割も担います。
なんでも京都府の土木技術職員さんが、「河川環境整備」と、周囲の景色などとも馴染むものを考えて作り出したものだとか。
歴史的に何度も、氾濫したこれらの河川、その護岸工事は、周囲の風景を損なうなど、かつては批判も受けたことが。でも、この飛び石は、日本庭園の池の飛び石を連想させるとともに、対岸への交通手段という利便性を備えたことから、人々に受け入れられたのだとか。
今や、京都を代表する景色のひとつになっています。
「へぇ~川の景観のためだけじゃないんだ~。川の流れを整えたりするお役目も担ってるんだ~」と飛び石の亀を見る目にも尊敬がこもります。

飛び石で一番上流にあるのは、鴨川の北山大橋のそば。そして最下流にあるのは、二条大橋のそばの飛び石です。
台風や大雨になると、亀もチドリも川の水に飲みこまれ、その姿を見ることができないことも。
川の水量を測る、ひとつの目安にもなる飛び石なのです。
もちろん、水量が増え、流れが急になると渡ることはできません。
でも、ふつう、この飛び石は、近隣住民のお散歩コースで、犬などもジャンプしてわたっています。
川の半ばに立てる飛び石。そこからの眺めは、橋の上からとはちょっと違い、いっそう臨場感が…。
京都に来たら、ぜひ、一度、どこかの飛び石を渡ってみては…?
子ども心に戻る体験…「楽しいんだから~」とミモロもおすすめ。
「今度、もっと上流の飛び石に挑戦したい~」と、お散歩の楽しみが増えたよう。

「川の中のコンクリートブロックも、亀やチドリって、京都らしいよね~。なんか遊び心があって~」とミモロ。
「どこかにサメの飛び石ないかなぁ~、因幡の白ウサギごっこできるのに~」と。それ、京都じゃなくて出雲なんじゃない?
五月晴れのGW.京都の川沿いには爽やかな風が吹き抜けます。

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