「いつ拝見しても、見事な包丁さばきだね~」とミモロが見惚れるのは、式包丁の奉納です。
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5月13日、京都「得浄明院」には、多くの人が集い、式包丁「庖勝一條流」の三代目お家元、富田さんの技を拝見しました。
イチハツの花で知られる「得浄明院」は、「知恩院」の参道から、少し北に入った場所にある尼寺で、明治27年(1894)に信州善光寺の京都別院として建立されました。通常は非公開ですが、イチハツが咲く5月には、特別公開が行われます。
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「もうイチハツのお花は終わっちゃった…」今年は開花が早く、この時期には、すでに葉っぱだけに…
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すでに特別公開の期間は終了していますが、この日は、境内にある芸事の神様「白天龍王」への奉納のため、公開されました。
本堂に上がり、式包丁を拝見します。
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式包丁は、平安時代から伝わる宮中の儀式のひとつで、古式ゆかしい装束をまとった庖丁師が、食材に一切手を触れず、包丁と金属の箸で食材を切り分け、吉祥をあらわす景色に盛り付ける儀式です。
おごそかな雰囲気の中で行われる儀式…見る人たちも、身が引き締まる思いを…
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この日は、まず鯛が、清められたまな板の上に…
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それを包丁と箸で切ってゆきます。
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「すごいんだよね~」と、以前にも見たことがあるミモロは、これから見られる技を凄さをすでに承知…それを楽しみにしています。まるで舞うように、包丁と箸を動かす姿は、とても雅なもの。
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しばらくして「ほら~!」とミモロは小さな声で…
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そう、大きな鯛は、三枚におろされ、頭を持ち上げると骨の部分が現れました。
「手を触れずに、魚三枚におろすのって凄いよね~」と。さらに凄いのは、切られた身の部分を、次々に刻んでゆきます。
そして、それらを、ひとつ残さず、盆の上に盛り付けると…
「あ、寿の文字になってる…」
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続いて、同じく「庖勝一條流」の小笹さん(旅館「三木半」の料理長)が、大きな豆腐を切り分けます。
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そして、盆の上に描かれたのは、「龍王」の文字。
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式包丁の技を見るたびに感激するのは、その美しい所作と共に、食材を文字を描くために切り分けること。つまり、文字の画数とそれぞれの線の長さなどを把握していないとできません。
事前に、切り分ける本数と長さを設計図のように紙に書いて、それをしっかり頭に入れるそう。もちろん切る食材には、一切の線は描かれていません。すべて頭の中に…
「すごいよね~」と、いつも関心するミモロなのでした。
無事に奉納を終えたお二人の顔には、笑顔が…「ミモロちゃん、また来てくれてたんだ~」と。
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あの技ができるのは、お二人が凄腕の料理人であるからなのです。「そうだよね~普通の人はとてもできないよね~」と。
ミモロと一緒に本堂で、式包丁の奉納をご覧になっていらしたのは、ご住職である伏見誓寛さま。
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「御前様…お久しぶりです~」とミモロはご挨拶。「得浄明院」は、尼門跡寺院で、伏見さまは、伏見宮家の御血筋でいらっししゃいます。
以前、岡崎でミモロが写真展を開催したときにも、お運びくださいました。
「ミモロちゃん、お変わりなく…」と、優しいお声を掛けてくださり、「はい…」と緊張しながら答えるミモロです。
公開の時だけ体験できる「戒壇めぐり」をして、お庭を拝見。
「また、伺います~」と、お寺の方にご挨拶をして、お寺を後に…
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実は、この日、関東からミモロファンのお二人が京都にいらっしゃっていたので、ミモロは、ここで待ち合わせ。
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「ミモロちゃん、とても素敵なお寺で、素晴らしい伝統の技を見せて頂けて、嬉しいです」と。
それからミモロは、お二人といっしょにランチへ。向かったのは、白川沿いにある「京とみ」へ。
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カウンター席に座ると、そこに現れたのは、お家元の富田さん。
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そう「京とみ」のご店主なのです。「もう着替えちゃったんだ~」とその早変わりにビックリ。
天丼とにゅう麵と天ぷらセットをお願いしたミモロ達。
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「天ぷらも美味しい!だし巻き卵もすごく美味しい!」と、ミモロのお友達たちは大感激。
「あの時のミモロちゃん、面白かったね」とか、いつもブログを見てくださるお二人。いろんなお話をして、楽しいひとときを過ごしました。
*「京とみ」京都市東山区石泉院町393-3 ☎075-752-8668 昼11:00~14:30LO 夜17:30~19:30LO 月曜・第2火曜休み
「ミモロちゃん、ホントに会えてうれしかった~」とお友達。「またね~」と手を振ってお別れします。
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京都は、新緑を楽しめる素敵な季節です。今週末も、各所で祭りが復活します。当分、忙しくあちこち歩きまわるミモロです。
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