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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」などを務めたライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。

8月24日まで「堀川新文化ビルヂング」で、昭和の京都を撮影した「水野克比古写真展」開催中。

2025-08-18 | イベント

「すごく心に残る写真ばかりだよ~昭和の京都って、こんなだったんだ~」とミモロ。

貴重な昭和の記録ともいえる京都の暮らしのひとこまが撮影された写真集「ファインダー越しの京都」。写真家水野克比古先生が若き日にカメラを抱え、歩き目にした人々の姿がそこに映し出されています。

この写真集の出版を記念し、堀川通にある「堀川新文化ビルヂング」の2階展示スペースで写真展が、8月16日~24日に開催されています

その設営のお手伝いをしたミモロ。この日、17日は、水野克比古先生のミニトーク&サイン会イベントが行われ、さっそくミモロも出かけました。

16時に始まるトークイベント。すでに会場には、多くの人の姿が…。

「わ~やっぱり人が多いね~」と、京都を代表する写真家である水野克比古先生の人気が伺えます。

「先生、こんにちは~お話伺うの楽しみに来ました!」と、まずはご挨拶。

「ミモロちゃん、いらっしゃい~、設営もお手伝いしてくれたんだって~ありがとね~」と、お礼を言われ、「え~そんなネコの手ですから~」と照れるミモロ。

「お話楽しみにしてま~す」というと、一番前の席にいち早く座りました。まさにかぶりつき…。

そんなミモロを見た人たちも次々に席に…。会場内に用意された椅子は、みるみる埋まっていき、立っている人も…

16時になり、いよいよトークイベントがスタート。進行役は、この写真集を出版した「大垣書店」編集者の平野さん。先生とも長いお付き合いをなさっている方です。

平野さんの質問に答える形で進んだトークイベント。そこには、若き日の水野克比古先生の好奇心あふれるお話が聞く人を、その時代へと誘います。

克比古先生が、初めてカメラを持ったのは、昭和27年の小学6年生の時。1センチ四方のフィルムだったと。すっかりカメラの面白さにハマった先生は、中学2年の時、6センチ四方のフィルム(ブローニ)のカメラを買ってもらいます。当時、2万円という高価な品。そのカメラを携え、京都のアチコチを歩き回り、そこで目にした景色をカメラに納めます。今回、写真集には、その当時から、昭和64年ごろまでの写真が選ばれています。

「当時は、まだカメラに人が慣れてなくて、撮影を嫌がる人も結構いました。だから、気づかれないように撮影したりも…今じゃ、盗撮っていわれちゃいますね~(笑)」

今のように誰でも写真を撮影するようになったのは、「私でも写せます~」というコンパクトカメラのCMが流れ、一気に一般の人達にカメラを普及してから…と。

「技術や才能がいる絵画などと異なり、カメラは、シャッターを押すだけで、自分が望むシーンを手にすることができるもの。スマホなどでは、技術もいりませんから、そういう意味で、多くの人を魅了するものだと思います」と。

ただスマホやデジタルカメラで撮影した写真とは、フィルムで撮影したものとは、「そこに漂う空気感が違う…なんか臭いも伝わってくる感じ~」と思うミモロです。

さらにトークは、京都の変化にうつります。

「京都は、昔から戦の場になったり、大きな天災や火災も多く、その都度、木造の建物は焼失し、新たなものが建てられました。でも、実は木造建築は、時代を越えて残ることもできるんです。僕の住まいも200年以上経つ木造家屋です。コンクリートではこうはいかない…。ですから、歴史ある京都には、新しいものと古いものが常に混在し、そこにその時代の人々の暮らしがあるんです」と先生。

「もちろん、町の姿は変わりましたよ~堀川のこの辺りは、市電が走っていたし、すごい繁華街だったんです」と。「他の地域の写真も、今では、とても信じられないような景色がいろいろありますが、当時は、当たり前だったんです」と、懐かしそうに…。

「そう、なんか今とは異なる活気が町にあるね~」と、写真を見て思うミモロなのでした。

この昭和の写真は、有名な史跡や景色ではなく、ごく一般の人々の暮らしが映し出されています。それは、若き水野克比古先生が、少年の好奇心をそのまま映し出したから…。

プロの写真家として京都を代表する先生…ここに並ぶ写真は、誰の依頼も受けず、まさに少年時代の自分が面白いと感じたものばかり。だからでしょうか、いっそう親しみを感じます。

しかし、そこは、将来、プロの写真家になる才能あふれる青年らしく、一般の人とは、異なる視点やアングルが…「う~やっぱり普通の家庭の家族写真とは一味違う…」と思うミモロなのでした。

そんな貴重な写真が集められた写真集は、人々を魅了し、トークイベントの後のサイン会には、長い列が…

 

ミモロも並んでサインして頂きました。「ミモロちゃん、お名前書くね~」と

 

じっと見つめるミモロ…そして握手もしてもらいます。

 

「ありがとございます。家に戻って、またゆっくり写真見るんだ~。またね~」と、会場内にいらした水野ファミリーと先生に手を振ってお別れします。

 

8月24日まで開催の写真展。出版された写真集には、会場では見られない写真も多数掲載。

 

市内各所の書店で販売されています。ぜひ実際に見てみてください。

会場に勢揃いした水野ファミリー。素敵な写真展に家族のパワーが終結!

*「ファインダー越しの京都」8月16日~8月24日 堀川新文化ビルヂングにて、10:00~17:00 入場無料

 

ミモロラジオの「ネコのミモロの京都くらし」は、毎週木曜日14:30~15:00「ゆめのたねラジオ」レッドチャンネルで聞けます。それ以外の時間は、こちらから…。

https://files.yumenotane.jp/podcast/8-3-4_nekonomimoronokyoutokurasi_20250704.mp3

 

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ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro1888@gmail.comまで


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