先日、模擬天守閣が聳える伏見桃山城へ出かけたミモロ。「やっぱり本物が見たくなっちゃた~」ということで、出掛けたのは、世界遺産でもある「二条城」です。



「本物は、迫力がある…」と当たり前のことに、いたく感激しています。ここには、以前、訪れたことがあります。
伏見桃山城が豊臣秀吉が築城したなら、こちらは、徳川家康の築城。慶長8年(1603)に京都御所の守護と江戸から京都にやってきたときの将軍の宿泊所として造営しました。完成したのは、三代将軍家光の時代の寛永3年(1626)。伏見城の遺構などを使って作られた、華やかな桃山文化を映しています。
「かつて戦った相手のものでも、使えるものは、使うんだ~」とミモロ。確かに、今の感覚で考えてみると、変な感じもしますが、二条城に限らず、日本全国、滅ぼした相手が使ったものを、結構再利用しています。なかでも、石垣や立派な建造物は、その例が多く、おそらく資材の調達などが簡単ではない時代、リサイクルは、経費節約のためにも必要だったのかも…。
話し変わって、家康が二条城の二の丸を完成させた後の慶長16年(1611)に、家康は、ここで、関ケ原で破った西軍の豊臣家の19歳になる秀頼と初めて会見。その際、堂々とした威厳を漂わす若き武将を見て、将来、徳川家を危険にさらすと感じ、豊臣家の滅亡を決めたと言われています。豊臣家が滅亡する大阪夏の陣は、その会見から4年後のこと。その戦いの前に、軍事会議を開いたのは、二条城です。
また、それから約250年後、最後の将軍となる徳川慶喜が、慶応3年(1867)に大政奉還を発表したのも、二条城。
日本の歴史の転換点が、この京都にあり、二条城にあるといえるかもしれません。
京都に観光に来たら、風情ある寺院や神社を訪れると共に、一度は、日本の歴史を変えた場所、この二条城へ。
大政奉還が発表された大広間のある二の丸御殿。

さて、二条城には、国宝の建造物が二の丸御殿6棟、重要文化財の建造物が、東大手門や唐門など22棟、二の丸御殿の障壁画など美術工芸が、なんと1016面もあります。それらを維持するのは、なかなか大変なこと。常に、どこかを修復修理することに。
そのなかで、平成23年から保存修理工事を行った、二の丸御殿の南側築地塀の唐門が、平成25年8月に完成。再び美しい姿を見ることができるようになりました。

檜皮葺切妻平入りの屋根を、極彩色の彫刻が飾ります。

「あ、獅子…ストレッチしてるのかな?毛づくろいしてる子もいる」と、ミモロは、唐門の彫刻に興味津々。


この門は、寛永2年(1625)に建てられたもの。木部は、すべてケヤキ材で、漆や金箔が施され、見事な錺金具が、多用されています。

これらの重要文化財を次ぎの世代に伝えるためには、修復・修理などが欠かせません。でも、それには多額の費用が必要に…。
そこで、現在、二条城を管理する京都市は、多くの人に修復募金を呼びかけています。

寄付金額は、もちろんいくらでもOK。例えば1万円以上なら、1年間有効の入城証や非公開の場所や修復現場が見学できる『1日城主』になれる抽選権などの特典が。
「うー、募金に協力したいけど、ミモロのお小遣い少ないし~」と。寄付したい気持ちは十分あるのですが…。
申込み所のデスクには、絵はがきや小タオル、缶バッジなどが並んでいます。

「これなんだろ?」


「それは200円寄付してくださった方への記念品ですよ」と係の方。「えー200円寄付すると、これがもらえるの?」と目を輝かせます。「これなら、ミモロでも寄付できる…」とさっそく背中のリュックからお小遣いを出して、募金箱へ。

さっそく胸につけて…「どう?」と嬉しそう。

二条城に行ったら、ぜひ修復のための募金にご協力ください。「よろしくお願いします」とミモロ。

このバッジは、二条城のオリジナル。「訪れた記念に、またお土産にもいいかも…だって200円だもの…」と。500円寄付すると、絵はがきセットや小さなタオルが記念品に。
インターネットからも「二条城一口城主募金」に参加できます。でも、缶バッジなどの記念品は、二条城でのみ。
「次の時代に、素晴らしい文化財を残さなくちゃね~。みんなで二条城を守りましょう!」

*「二条城一口城主募金」の詳しい情報は、「二条城」のホームページからどうぞ…。

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ブログを見たら、金魚をクリックしてねー。ミモロより
確かに、世界遺産とは言え、おカミだけで遺産を守るのは大変。
お土産を買ったつもりで缶バッジや絵はがきセットをゲットして寄付するのも良いわねぇ。
二条城に守られていた部分もあるでしょうし、今度は私たちが二条城を守りたいわね!
ステキな缶バッジもらえちゃって、かえって得した気分です。京都のおみやげに、配るのにいいかも・・・。
だって、缶バッジをおみやげにもらった人も、
二条城の修復する人も、みんなハッピーになれる・・・
また、寄付しちゃおう・・・