ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「蓮の寺」と称される「法金剛院」。待賢門院が復興した、平安の遺構が残る名刹。

2024-07-05 | 寺社仏閣
「いろんな蓮が咲いてる~。こんなに立派なお庭があるお寺だって知らなかった~」

そうミモロが言うのは、JR嵯峨線「花園駅」の北に位置する「法金剛院」です。

周囲には「妙心寺」や「広隆寺」、さらに「仁和寺」「龍安寺」など、京都の有名なお寺が集まるエリア。でも、ここには、来たことがなかったのです。

ここは、春、夏、秋など、花の季節のみの拝観。ただし事前に電話すれば、御朱印などはいただけるそう。その時も拝観は不可なのです。

今年の拝観日は、7月1日から7月28日。受付は、7月5日までは9:30~12:00。7月6日~28日は7:30~12:00です。(26日は拝観不可)

「午前中だけだったんだ~だから知らなかったのかも…」といいながら、境内を進みます。


この日は、「京都百人一首・かるた研究会」の「懇話と茶話会」が開催され、それに久しぶりに参加することに。

「いつも、知らないことをいっぱい教えて頂けるの…」とミモロ。

「ミモロちゃん、お久しぶり~お待ちしてましたよ」と迎えてくださるのは、会の代表である河田さん。

百人一首を通し、京都の歴史や文化を考察する会です。

まず、ここ「法金剛院」について、ご住職のご家族である栗山さんがお話くださいました。


律宗・唐招提寺に属する「法金剛院」。

そのルーツは、平安時代の初め、花々を愛する右大臣 清原夏野が、様々な花を植えた山荘から…。このエリアが花園と呼ばれるのは、実は、このお寺によるものと…。嵯峨天皇。淳和天皇、仁明天皇などの行幸も仰ぐ、美しい場所だったとか。

その後、文徳天皇により天安寺と称され、大きな伽藍をもつ寺に。時を経て、寂れた寺を、平安末期に中宮の待賢門院が復興させ「法金剛院」になったそう。極楽浄土を模した庭園をはじめ、女院の寝殿なども。今も、当時の滝を見ることができます。

時は、さらに過ぎ、応仁の乱やさまざまな天災などで、主な建物などを失ったものの、江戸時代になり復興を目指すものの、かつての姿には、及ぶことはできませんでした。

「今も大きな敷地のお寺だよね~」と思うミモロですが…かつては広大な敷地を有していたのです。


でも、この寺を守る人たちの力により、平安時代作の本尊阿弥陀如来像(国宝)、珍しい僧形文殊菩薩(重文)、鎌倉時代の十一面観音菩薩(重文)など、多くの見事な仏様を、現在も拝むことができます。


お話を伺いミモロ達は、御堂に向かい、ご本尊などに参拝します。


「うわ~見事な阿弥陀如来さま…」金色を纏うお姿…光背や蓮弁の彫刻の見事さに言葉を失い、ただ手を合わせます。
また、豪華な厨子に鎮座なさる十一面観音菩薩…「本当に、このお姿を見られるってありがたいね~」と。

「では、お庭に行く前に、本日の和菓子をお渡しします~」と河田さん。
「京都百人一首・かるた研究会」の「懇話と茶話会」は、毎回、その日のテーマにちなんだ和菓子が頂けるのです。

今回は、祇園の京菓子司「鍵善良房」の今西さんがお作りくださった「蓮の花」をイメージした和菓子です。


すでに何度もお目にかかったことがあるミモロ。「こんにちは~」と挨拶を。「おや、ここにも来てるんだ~」と今西さん。

「うん、また美味しい和菓子が頂けて嬉しい!」と思わず顔を緩むミモロでした。

さぁ、お庭を散策しましょう。



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