5月18日は、上京区の「御霊神社」(上御霊神社)の「御霊祭」です。ミモロは、お友達と待ち合わせする京都御苑の今出川門へと15時過ぎに向かいました。


今出川通に面した「今出川御門」に到着したミモロですが、まだ神輿が到着する気配がありません。
ミモロもはりきって神輿を担ぐ装束で…。
「あの~お神輿まだ到着しないんですか?」と近くの方に伺います。

本当は、神輿の担ぎ手は、その神社の神紋をつけたそろいの法被を着用します。ミモロは、この法被しか持ってないので、あしからず許しを…。
「今出川御門」の下には、神輿を迎えるためにレッドカーペットが敷かれました。


まだ神輿の姿は見えません。「ミモロちゃん、今どこ?神輿は室町通にいるから、こっちに来たら~」とお友達から携帯電話で連絡を受け、急いで室町通へと今出川通を西へと進みます。
今出川通には、神輿を先導する剣鉾や御稚児さんたちの行列が見え始めました。



祭りの法被姿のミモロを見て、行列の方々が、特別に祭具の近くにミモロを…。




みんなと一緒に祭りに参加している気分を味わうミモロです。
「あ、黒毛和牛…」と牛車を引く、りっぱな牛に見惚れるミモロ。
「ハハハ…黒毛和牛ね~確かに…100g2000円はするよ~」と、ミモロをからかう牛飼いの方。


行列の皆さんに遊んでもらいながら、室町通に到着。


いつもは、南方向への一方通行の室町通ですが、神輿は特別。北へと進みます。そのため、室町通は、交通規制が…。
その後ろには、明治10年に加わった「末廣会」の神輿が…。本体は、江戸時代中期のもので、屋根に千木を頂く、めずらしい形の神輿です。


神輿は、室町通を出て、今出川通へ。


御所の北西に当たる、烏丸今出川の交差点で、差し上げが行われます。


京都の神輿は、担ぎ手に高く差し上げられ、左右に大きく揺さぶられます。神輿に乗っている神様を荒ぶらせ、そのパワーを高めるのだそう。掛け声は、「ワッショイ ワッショイ」ではなく、「ホイットー ホイットー」
その迫力は、見るものの心を揺さぶります。
神輿は、今出川御門より、いよいよ京都御苑の中へと進みます。


神輿は、京都御所の北の御門「朔平門」の前に…。



担ぎ手は、皆、その場に座り、神事が行われるのを見守ります。ミモロも法被を着ていたからか、前にと促され、その間に…。

三基の神輿が並ぶ京都御所。この景色は、ほかでは決して見られないもの。
そもそもこの「御霊神社」の「御霊祭」は、平安時代のはじめに神泉苑(二条城の近く)で行われた御霊会をルーツとしています。「御霊神社」は、政治的な理由などで流罪になった早良親王や廃位させられた方など6名をご祭神としてお祀りする神社です。御霊会は、それらの御霊の怒りを鎮め、都の平安を願って行われるもの。
御所への神輿の参内は、江戸時代にはすでに慣例になっており、天皇や宮中の人たちが神輿をご覧になったそう。
「早良親王たちも、御所に帰りたいのかなぁ~」よーく考えると、なんとも不思議な感じです。無実を訴え続けながらも受け入れられず非業の死を迎えた人たちばかりですから…。
ともあれ、この祭りは、そんなご祭神の御心鎮めるためのもの。
京都御苑への巡幸は、平成21年に約140年ぶりに復活されました。「宮内庁の許可がいったのかなぁ~」と思うミモロです。
さて、御所の前に並んだ神輿は、一基づつ差し上げなどが行われたのちに、再び氏子町への巡行に向かいます。


今出川口、小山郷の神輿が出発し、最後に残った末廣会の神輿。


辺りに砂埃があがるほど、何度も差し上げられ、その掛け声は、この神輿だけ「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ~」と、まるで阿波踊りのような掛け声、そして周囲の人たちも団扇や扇子で、舞い踊ります。
この「末廣会」の神輿では、観客に団扇が配られます。ミモロも幸いにもゲットできました。

緑の御苑の道を進む神輿。


今出川御門を出て、寺町通から河原町通。そして出町柳の枡形商店街を通り、「御霊神社」に戻るには、まだまだ時間がかかります。
「あ、お兄ちゃん~」とミモロが駆け寄ったのは、お友達の粟田神社の神輿会のお兄さん。担ぎ手として参加しています。

「がんばってね~」と応援するミモロです。
京都には、数多くの神輿があり、その氏子町の人たちだけでは、担ぎ手をまかないきれないことも多く、それぞれの神社の神輿会の人たちが、お互い助け合うのです。大きな神輿を担ぐには、1基に100人以上の担ぎ手が必要です。
それぞれの神輿会は、どれだけ立派に堂々と担げるか…そこに気合いが入ります。
「京都の男の人たちの男気を感じるよね~」と、女の子のミモロですら、なぜか血が騒ぐ…それが祭りというものでしょう。

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