友禅の彩色や地色を染めたミモロは、染織に興味を抱き始めました。そこで友禅作家の黒田庄七郎先生に染料と染色素材の専門店「田中直染料店」を教えてもらいました。
「ここだ~」烏丸通から松原通を西に少し進んだところに、りっぱな建物があります。
「なんか旅館みたいな構え・・・」暖簾をくぐって中へ進みます。
石畳が入口まで続き、お店らしい雰囲気ではありません。
「すごい歴史のあるお店なんだ~」
入口の脇に、お店の創業に関するお話がかかれたものが。
「何々・・・?」
初代の田中太兵衛は、丹波の出身。享保18年に京都の松原烏丸で荒物染草問屋というふのりとかもも皮などを扱うお店を始めます。
明治生まれの六代目の直三の時には、草木染めの染料の桃皮エキス、ふのり、硫黄、五倍子を主力商品に、またお灸の原料も扱い商いを拡大します。
明治、大正、昭和を生き七代目を継承した田中常太郎は、昭和12年に合成染料を取り扱うようになります。
そして現在は、九代目の田中直輔さんが当主を務めています。
染色をする人なら、だれでも知っているという老舗なのでした。「知らなかった~」と染色を今までやったことがないミモロ。
かつての建物の梁が壁の中に…
なんでもこの梁は、幕末の蛤御門の変で本家は類焼したものの、焼け残った蔵に使われていたものだそう。
さらに「へぇ~4代目の太兵衛さんって、明治11年に鉄道局に出仕して、京都駅の駅長さんもしてたんだって…」と木の表示を見て驚くミモロでした。
エレベーターに乗って、2階へ。「そこがお店なんだ~」
「わ~広いお店~」
「これなんだろ?」染色に知識のないミモロは、製品を見ても何に使うのかよくわかりません。
「いろんな瓶が並んでる~」草木染めの染料や染色に使ういろいろな液剤です。
「いろんな材料で染めるんだね~」
植物染料の種類も多く、紅花、紫根、くちなし、ざくろ、びわの葉、クルミなど、いろいろな材料が揃っています。
また天然土顔料もあります。「いろんなもので染めるんだね~」とここでも同じように言うミモロです。
お店に並ぶ品は、染色をする人には、さぞや心躍るものでしょう。
ミモロにとっては珍しいものばかりが並ぶ棚です。
「あ、青花ペンだって~これ知ってる~。図案を布の書くとき使うんだよね~」やっと知ってるものに出会いました。
サインペンのような使いやすいスタイルのもの。
「わ~こんなにいろんな種類の筆があるんだ~」
「キレイな色が並んでる~」こちらは化学染料です。染色の初心者には、使いやすいものだそう。
ここには、染色する素材も種類豊富です。和服の白生地をはじめ、帯地、帯揚げなども、また絹、木綿、レーヨンなどの素材の白い布が揃っています。
染織をする人のためには、糸もいろいろ。
白いTシャツやストール、バッグ、傘などそこに自分の好きなデザインを染めれば、オリジナルの品の出来上がり。
「あ、キレイな色のストールだ~これ欲しいなぁ~」お店の人に伺うと、それはサンプル。あくまで自分で染めないと…
「あの~染色のことよくわかんないんですけど~」とミモロ。「そういう方には、講習会がありますから、そちらにぜひ参加してください」と。
柿渋の型染、藍染などいろいろな材料の使い方や染め方を学べる講習会が毎月開催されています。受講料は8640円(講習料5400円、材料費3240円)で、10時~16時、各講座定員8名 要予約。
「なんかしっかり学べそうな講座だね~エコバックや手ぬぐいなんか作れるんだって~」と興味を示すミモロでした。
染色に興味のある方は、ぜひ…
「さすが友禅の本場、こういう専門店もあるんだね~」と、改めてものづくりの本場京都の奥深さに関心するミモロなのでした。
*「田中直染料店」の詳しい情報はホームページで
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