ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

浄土宗総本山「知恩院」での「体験しよう お坊さんの修行」。精進料理のいただき方など

2018-04-13 | 体験

3月25日、浄土宗総本山「知恩院」で開催された「体験しよう!お坊さんの修行」(参加費1000円)に参加したミモロ。
半日、お坊さんのなさる修行を体験するプログラムです。

より多くの人に仏様とのご縁を深め、また「知恩院」への親しみを強めることを目指して行われているもの。
「宗派に関係なく、だれでも参加できるんだよ~」とミモロ。(ネコのミモロの場合は、許可を頂き参加しました。あしからず)

「知恩院」の入口にある大きな三門の上にのぼって、欄干や床などの雑巾がけをした参加者は、開祖である法然上人の御堂にあがり、まずはお詣りを…。現在、御影堂は、平成の大修理の真っ最中で、修理期間は、参拝者は、ここ「法然上人御堂」で参拝します。

そこからお昼をいただく広い集会場に移動。そこにはずらりとお膳が用意されていました。
「ミモロちゃんはここに座って~」

「わ~お昼も体験プログラムに入ってるんだ~」お膳の前に座ったミモロ。まだ食べちゃダメよ~「うん」

全員がお膳についた後、配られたのは、「五観の偈(ごかんのげ)」と書かれたもの。
食事に関する心構えがそこに
食事の5つの心構えの解説を紹介すると…
1つ、食事は多くの人々の苦労を経て出されたもの。それに感謝していただくこと。
2つ、この食事をいただく資格があるか、自分自身をよく省みていただくこと。
3つ、不平を言わず、欲を離れ自分の心を正しく整えることを誓うこと。
4つ、食事は美味飽食を求めず、健康な心身を保つためにいただくこと。
5つ、自分の欲ではなく、人としての真実の道を歩み、御仏の教えを守って生きるためにいただくこと。

この「五観の偈」のお話を伺った後、声に出して読みます。


さらに、箸袋の裏に書かれているのは「食前のことば」と「食後のことば」です。
「食前のことばをまず唱えてから、お食事してください~。十念のところは、『南無阿弥陀仏』を10回唱えますでは、はじめます~」とお坊さま。
ミモロもみんなといっしょに「食前のことば」を唱えます。
「われここに食をうく つつしみて天地の恵と人々の労を謝し奉る『南無阿弥陀仏・・・・』(10回)いただきます」

「わ~美味しそう~なんか思ってたよりりっぱなお食事~」と感激するミモロです。
箸を進めながら、このお料理がミモロの口に入るまで、本当に多くの人たちの手を経て至っていることに感謝します。「残すなんてできないね~」とミモロ。え?いつも全部食べてるでしょ。「うん、それは感謝してるからだもの~」とミモロ。ただ食いしん坊だけではなかったの…?

お寺では、おしゃべりしながら食べるのではなく、黙って料理に向かいあい、ひとつひとつに感謝しながら味わってゆきます。
「感謝しながら味わうと、本当に美味しく感じるね~」とミモロ。改めて食事というものへの意識を変える体験でした。

食事を終えると、また「食後のことば」を唱えます。
「ではご一緒に~われ食を終わりて、心豊かに力身に満つ おのがつとめにいそしみ 誓って御恩にむくい奉らん『南無阿弥陀仏・・・』(10回)ごちそうさま」。

「これから毎回食事の時に唱えようかな~」とミモロ。この言葉を覚えられなくても、食前食後に感謝するようにすることを忘れずに・・・。「うん、そうする~」

「では、次に阿弥陀堂で、礼拝を行います。皆さん、移動してください~」
参加者は、修理中の御影堂のそばを通って阿弥陀堂へ。
「わ~修理進んでる~」と途中、修理現場を目にしたミモロ
 
8年がかりの平成の大修理。完成は平成31年です。すでに建物の修理はほぼ完了。屋根を覆う仮設屋根や足場などが、順次撤去され始めています。これからは内部の修理が本格的にスタート。「まだ掛かるんだ~」

「あ、待って~」修理現場を熱心に見ていたミモロ。すでに参加者は阿弥陀堂へ。慌てて後を追いかけます。

さて「阿弥陀堂」では、ご本尊の阿弥陀様の前にずらりと木魚が並んでいて、その前に座ります。
ここで習うのは「恭敬礼拝」(くぎょうらいはい)という身も心も仏様を敬うために投げ出す礼拝です。その様子は、以前のブログでご紹介していますので、詳しくはそちらをご覧ください(ミモロ 知恩院 体験で検索を)

立ったり、座ったりを繰り返す「恭敬礼拝」の後、木魚での念仏を唱えます。

「お坊さまは、これを毎日、何度もなさるんだって~」とミモロ。礼拝を終えたミモロは、なんかすっきりした顔つきに。
「毎日、恭敬礼拝できないけど、仏様とご先祖さまには手を合わせることだけでもいいんだよね~」とミモロ。

今、ここに生かしていただけることに感謝することが大切なのです。

最後に、再び広間で、お抹茶とお菓子をいただきます。
 
「美味しく頂戴いたしました~」とミモロ。参加者には、御朱印のお札も配られました。
 

「今日は、ありがとうございました。すごく楽しかったです。すてきな体験ありがとうございます」とご担当の僧侶の方にお礼を。「そう、それはよかったですね~。また知恩院にお詣りにいらしてくださいね~」と。「は~い、伺います」とお返事を。

法然上人が多くの人を救うために開いた「知恩院」。その時代とは、人々の苦しみの内容は異なるものの、今も多くの人々がさまざまな悩みを抱えています。「なんかお寺に来ると、気分が落ち着くよね~」と半日のお坊さん修行を終えたミモロです。
悩みのある人は、静かな時間を持つために、お寺を訪れる…ただそれだけでもいいのでは?それは自分の心を見つめる時間になるはずですから…。

さて、4月18日は、毎年大人気の「ミッドナイト念仏in御忌」が夜20時~翌日朝7時まで、三門楼上で行われます。

だれでも時間内に参加できる木魚念仏。国宝の三門楼上に無料で上れ、そこで木魚をたたきながら念仏を称えます。

5年ほど前に初めて参加したミモロ。その当時は、いつでもすぐに木魚の前に座れたのですが、最近は大人気。特に若い人の参加が急増しています。そのため、1時間以上待つのは当たり前の状態に。比較的空いているのは、夜中から明け方です。
暗い楼上の中に響き渡る木魚と念仏。なんとも幻想的とも言える体験がそこに。

「ミモロも参加しようかな~」夜中起きてられるかな?ぜひ、1度、体験してはいかがでしょ。貴重な体験になるはずです。


*「知恩院」のホームページでご確認ください。

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