「よかった~まだ紅葉きれい~」とミモロは、奈良「長谷寺」の長い登廊を歩きながら、周囲の景色を眺めます。
お寺の歴史などを伺いながら、僧侶の方にお寺を案内していただくことに…
西国八番の奈良「長谷寺」は、古来より霊地として崇敬された場所。開祖である徳道上人は、十一面観音菩薩立像を作ろうと決心され、天平5年(733)に「十一面観音菩薩立像」の開眼供養が行われます。「源氏物語」をはじめ、「枕草子」「更級日記」などにも、その霊験あらたかな観音様に詣でようと、皇族や貴族などを含む多くの人々が参拝します。
「紅葉も素晴らしいですが、春のボタンの花もそれは美しいですよ~ぜひ、その時期にもいらしてくださいね~」と僧侶の方。
「はい…一度、拝見したいと思ってるんです」とミモロ。
本堂の石段は、全部で399段。それが3つに分かれて続きます。
「みんな大丈夫?」とミモロ。
レンタル着物を着た参加者の中には、めったに着物を着ない方が多く、草履で歩くのが大変という方も…
ミモロは、自前の着物で、しかも年間、何度も着物を着る機会があり、慣れたもの。
でも、やはり長い石段を歩くのは、ちょっと大変。「でも、ここの石段は、女性が和服で歩くのに楽な幅の石段なんだって~」と。
段差が少ないので、歩きやすいのでした。
途中でちょっとひと休み。
景色を眺め、奈良の秋を楽しみます。
「結構登って来たんだ~」
案内してくださった僧侶の方は、1日数回、下から本堂まで往復するそう。「下に忘れ物したくないね~」と思うミモロです。
ミモロ達一行が、本堂に到着したその時、「ブオ~」と大きな音が境内に響きます。「わ!なんだろ??」と慌てるミモロたち。
その音は、鐘楼から響いています。
「あれは、時を告げるほら貝です」と僧侶の方。時刻はちょうどお昼の12時。お寺全体および周囲に時を知らせるほら貝だったのです。
「なんだ~ビックリしちゃった~」3人の方々が鐘楼でほら貝を吹いている姿を下から見上げます。
「では、さっそく本堂の十一面観音菩薩立像に参拝しましょう」と、本堂の中へと進みます。
入口で、「はい、腕をだしてください~」と言われます。「え?なに?」とキョロキョロしていると、ミモロの腕に、観音様とのご縁を結ぶ「結縁の五色線」が結ばれました。「わ~ありがたい~」と感激するミモロ。特別拝観の参拝者にとって、なんとも特別な贈り物。
ご本尊の「十一面観音菩薩立像」は、近江の高島から来た楠の霊木を使って、3日間で完成したと言われる仏様。奈良時代から7回も焼失・復興を繰り返し、現在の立像は、天文7年(1538)仏師運宗、運海の作と伝えられます。高さ10余mで、すぐ下から見ると、その大きさに圧倒される大きな仏像です。
「大きな足だね~」と、ひときわ黒光りしている足は、多くの参拝者が触れたことを物語るもの。
薄い紙を頂き、ミモロは、その足に抱きつき、なにやら真剣にお願いしています。
国宝である本堂は、江戸時代のもので、懸造りで、「清水寺」のような舞台が広がっています。
「何度も焼失したものの、その都度、復興してきた長谷寺です。これからも多くの方々のお詣りを願っています。本日は、ようこそお詣りくださいました」と僧侶の方。
ミモロ同様、参加者の顔には、どこか安らぎが漂います。
舞台の下にも広がる紅葉…。奈良の秋と観音様とのご縁に感謝するミモロでした。
*「長谷寺」の詳しい情報はホームページで
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