ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

夕暮れ迫る「広隆寺」。静寂の中で向き合う弥勒菩薩さま。紅葉の庭に注ぐ夕陽の美しさ

2021-12-01 | 寺社仏閣

「ここで、こんなに素晴らしい紅葉に会えるって思わなかった~」と、感激するミモロ。

ここは、「きょうと魅力再発見旅プロジェクト」の日帰りツアーにセットされた嵐電フリー切符で訪れた「広隆寺」です。

嵐山から、6駅目「太秦広隆寺」駅から、すぐの場所に。「あんなに嵐山混雑してたのに、ここ人がいないね~」と。


すでに16時近いこともあり、参拝者は数人というところ。
現在、講堂が修復工事中でお堂のまわりには工事用の足場が組まれていますが、その足場の中から見事な楓が枝を伸ばしています。


さて、京都最古の寺院「広隆寺」と言えば、国宝第1号である「弥勒菩薩半跏思惟像」で知られます。「そのお像が見たい~!」というお友達の付き合いで訪れたミモロ。「前にも来たことあるもの…」と始めあまり関心がない様子でした。

「新霊宝殿」へ向かい、拝観料800円を納めます。館内の中央部に祀られる「弥勒菩薩半跏思惟像」は、その両脇に細い白百合を供え、静かにお座りになっています。聖徳太子から秦氏が賜った御像です。「あ、弥勒菩薩さま~」ミモロは、小さな声で呼びかけると、他の仏像に目もくれず、一目散にお像の前に。しばし見つめていると、係の方が、「どうぞそこに座って拝んでください~」と、畳の台の上に導きます。高さ125㎝のお像は、とても大きく見えます。

ミモロはそこに靴を脱いで座って、弥勒菩薩さまに向かい合い、ただただじっと見つめ続けます。
「こんなに弥勒菩薩さま美しかったんだ~」と、以前は、周囲に大勢の参拝者がいたので、ゆっくり向き合うことはできませんでした。でも、今回は…「なんか弥勒菩薩さまもミモロのこと見つめてくださって、微笑んでくれたよ~」と。

そうなんです。じっと向き合っていると、口元が微かに動くように感じられるのです。

観光客で賑わう嵐山から、ちょっと足を延ばしただけで、こんな静寂のひとときに出会えるとは…。

弥勒菩薩さまから離れがたい思いを胸に、ミモロは、お庭へと進みます。
境内の各所には、鮮やかな楓や黄金色の銀杏など、まさに錦秋の彩り。


しかも人がいない~

「またミモロ独り占めみたい~」と。

お庭と行っても、他の寺院のように特別枯山水というような庭ではないのですが、なんとも和やかな感じがします。


すでに16時を過ぎ、冬の落日が勢いよく迫ってくる、ほんのわずかな時間…
木々の間から、西山に落ちる夕陽が、庭に差し込み、地面に広がる黄金色の銀杏の絨毯を輝かせます。


「また、今度、ゆっくり来たい~」と、ミモロ。

「あのね~ここに連れてきてくれてありがとう~。こんなに素敵な時間が過ごせると思わなかった~」と、ミモロはお友達にお礼を。

夜の闇が辺りを包む前、紅葉の木々は、本当に夕陽でその色をいっそう輝かせるのです。


「ミモロちゃん、次はどこに行くの?もうほとんどの寺院や神社は閉門になってるんじゃない?」とお友達。
「大丈夫、北野天満宮はライトアップしてるから、そこへ行こう~。19時までに集合場所の仁和寺に戻れるから…」と、ミモロたちは、再び嵐電に乗り、「帷子ノ辻駅」で北野線に乗り換え、終点の「北野白梅町」を目指します。

*「広隆寺」京都市右京区太秦蜂岡町32 ☎075-861-1461 拝観時間 9:00~17:00 12月から2月は9:00~16:30


<ブログを見たら 金魚鉢をクリックしてね 応援よろしく!ミモロより
人気ブログランキング

ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら 「2022ミモロの京都暮らしカレンダー」好評発売中

ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro1888@gmail.comまで




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする