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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都のものづくり工房見学。寛政年間創業の日本太鼓の「三浦太幸堂」。太鼓の胴と革ってこうなってるんだ~

2020-05-19 | ものづくり

2月に開催された京都のものづくり現場見学イベント「DESIGN WEEK KYOTO」。ミモロは、2月28日の宇治エリアのファクトリーツァーに参加しました。
4か所の工房を見学する2番目に訪れたのは、伏見区にある日本太鼓の製造を手掛ける「三浦太幸堂」です。
 

寛政年間に大阪で創業し、昭和20年、八代目当主の時に、京都に移転し、現在、十代目当主の三浦豊隆さんが、工房を案内してくれました。


日本全国から、注文を受ける日本太鼓。お祭りの大きな太鼓をはじめ、さまざまな演奏に使われるものなど、その種類はいろいろ。
音色の良さ、さらに耐久性の高さに、高い評価を受けている工房です。

まずは、太鼓づくりを教えてもらいます。
工房にあったのは、大きな太胴長太鼓。「これ、お祭りで使う太鼓だ~」とミモロ。
胴に使う素材は、厳選されたケヤキ材で、大きな木をくりぬいて作ります。

「すごい太い木が必要だね~」そう、桶のように木材を組み合わせる作り方ではありません。

耐久性と木目の美しさもポイント。いい音色を響かせる大切な部分です。

「木くずがいっぱい…少しずつくりぬいて、いい音にするんだね~」と中に入ってみるミモロです。

工房には、古い太鼓も積まれています。それは、全国から、修理を依頼されたもの。

革の張替えや胴の補修などを行い、古い太鼓を蘇らせます。

ある太鼓を見ると、なんと「張替え 天保11年」という文字が…全国の神社などで祭りに使われた歴史ある太鼓などが持ち込まれるそう。


次は、革の部分です。工房の屋上には、プラスチックの桶のようなものがたくさん。「これ、何に使うんだろ?」とミモロは興味津々。

これは、革の形を、胴に合うように整えるもの。

ここでは、昔ながらの天然加工で仕上げた革を使います。「うちでは、胴長太鼓に使用するのは、黒毛和牛や赤毛和牛などです…」と三浦さん。

「え~黒毛和牛さんなの?」と、「葵祭」や「時代祭」で見る黒毛和牛を思い浮かべるミモロ。

大きな牛でも、太鼓に使える部分の革は、限られているのだそう。

太鼓のサイズに合わせ、カットした革を湿らせて、先ほどの桶のようなものに被せて、乾燥させて形を整えるのです。


「これ、太鼓にピッタリサイズなんだ~。だからいろんな大きさがあるんだね~」とミモロ。


力いっぱい叩く太鼓の革・・・長期間に使用できる耐久力、そしてもちろん音色の良さは、革の質によるのだそう。

「さぁ、次は、革を太鼓に張るところ見てください~」と三浦さんに促され、再び、工房内へと戻ります。

*「三浦太幸堂」に関しては、ホームページでどうぞ~


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京都のものづくりの現場を見学。「DESIGN WEEK KYOTO」手染め友禅和紙「大塚染工場」

2020-05-18 | ものづくり

コロナの緊急事態宣言が解除行われ始めました。でも京都府は、一部の自粛緩和を行われますが、まだ解除までには至りません。でも、ちょっと気分は明るく…そこで今までなかなかブログにアップできなかったミモロのリポートをお伝えします。
今週は、緊急事態宣言が行われる直前に開催された「DESIGN WEEK KYOTO 2020」の工房見学のリポートです。


京都は、長い歴史の中で、職人たちが技術や感性を切磋琢磨し、さまざまなものづくりや文化を培ってきた町。その伝統は、今も受け継がれています。でも、そんな工房は、一般には公開されていないところが多いもの。そこで京都のものづくりの現場をオープンし、国内外から訪れるいろいろな分野の人との交流を促進することで、新たなモノづくりを創出してゆこう・・・というのが、「DESIGN WEEK KYOTO]のコンセプトです。
2020年2月23日から3月1日に開催された今年で5回目を迎え、京都市内をはじめ、亀岡市、宇治市などにある42のさまざまな分野の工房が、期間中、見学者を迎えました。

さて、ミモロは、この企画のスタッフと共に数か所の工房を巡るファクトリーツァーに参加しました。ミモロが参加するのは、宇治エリアのコースです。
2月28日9:30.ミモロは、集合場所の京都駅へ。そこからマイクロバスに乗って、工房を巡ります。
 
「ドキドキしちゃう~」と、バスの中でも、興奮を抑えられないミモロです。

1番目の見学場所は、伏見にある「大塚染工場」です。「ここ、なに作ってる?」と工場の中を進みながら、キョロキョロ。


工場では、工場の経営者や職人さんにお話しを伺います。


「大塚染工場」は、創業60年。着物生地をはじめ、モスリンなどさまざまな素材に友禅の型染めの技術で、鮮やかな模様の品々を作っている工場です。

工場の中には、以前、生地を染色する工場と同じ捺染台が、奥まで続いています。

現在は、その技術を使い、和紙への染色を主に行っているそう。「え~キレイな紙~」。友禅の生地のような雅さが漂う美しい和紙がそこに…


「あの~この紙、千代紙と違うんですか?」とミモロ。
「はい、違いますよ~。千代紙は、浮世絵のように木版画です。つまり木版を使って何度も色を重ねて作ります」と教えていただきます。
木版の上に和紙の載せて、バレンなどで押さえるのが千代紙。捺染台に和紙を貼って、そこに型をのせ、絵の具をのばして行くのが型染めの和紙です。
いうなれば、版画とシルクスクリーンの違いです。

また、「千代紙の大きさって、小さいけど、ここのは大きいサイズだ~」と思うミモロです。

つまり捺染台に貼れるサイズの和紙なら、染めることができます。

全国の和紙の産地から取り寄せたものを、注文された品に合ったものを選んで使います。

「あの~今は、デジタル印刷なんかで、簡単にいろんな紙が印刷できるでしょ?」となかなか鋭いミモロ。
「そうですね~もちろん大量に安価で印刷できますね~でも、この型染めの和紙は、印刷では出せない絵の具の盛り上がりや金銀の輝きができるんです」と。

「あ、ホントだ~絵の具が盛り上がってるし、キラキラ輝いてる~」と、紙の表面をそっと触れて確かめたミモロです。

印刷では出せない微妙なニュアンス。それが特殊に配合された絵の具です。
 

工場では、キャリア60年というベテランの職人さんたちが、真剣なまなざしでお仕事をされています。
 
さまざまな工程が、ミモロたちの前で繰り広げられます。「すご~い!」ともう夢中のミモロ。


使う色の数で、次々に異なる型が置かれ、次々に色を加えられてゆきます。
最低5回は、繰り返される染めの作業です。つまり使う色が多ければ、それだけ作業が多くなるということ。

工場の奥には、型染めの型がズラリと並んでいます。
 
この型は、工場の財産。でも、一番の財産は、ここで働く職人さん。

ここで作られた型染めの和紙は、さまざな雑貨などに使われています。

「ミモロも持ってるかも・・・ご朱印帖の表紙や箱なんかにも使われてるでしょ…」

デジタル印刷では、出せない異なる味わいこそが、この型染め和紙の魅力です。

「この型に職人さんたちの思いが宿っている気がする~」と、その使いこんだ型を見て思うミモロです。


インテリアなどにも使われる型染め和紙・・・その可能性は、まだいろいろありそう。

「今日は、見学させていただき、ありがとうございました~」とミモロ。「はい、また来てくださいね~」と。


「知らないこと、知るって楽しいね~。また、実際に工場に行くと、匂いや光、音なんか、ビデオで見るのとは迫力が違うね~」と。やはり体験することの楽しさを実感するミモロでした。

*「大塚染工場」京都市伏見区両替町15-138 075-642-6388


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YouTubeで人気の三田清美さんの「三田三のキッチン」のお出かけロケ。蜂蜜と低脂肪牛乳を使ったヘルシーな品々

2020-04-02 | ものづくり

ミモロのお友達の出張料理人の三田清美(さんだきよみ)さん。最近は、YouTubeで「三田三のキッチン」という簡単で美味しい料理を紹介を始めました。いつもは、スタジオで撮影されるのですが、2月のある日、銀閣寺そばの蜂蜜専門店「オ・ボン・ミエル」で、お出かけロケを行いました。作るのは「蜂蜜ナッツと干しイモをつかったトリュフチョコレート」「蜂蜜と低脂肪牛乳をつかったハニーレモンミルクドレッシング」「低脂肪牛乳豆腐」の3品です。

ミモロは、そのお手伝い?として、撮影に立ちあうことに。今日はその様子をお伝えします。

「ここで撮影するんだって~。楽しみ~」と、エプロン姿で張り切るミモロ。

すでに撮影の準備が着々と進んでいます。


まずは、トリュフチョコレートづくりから。
「蜂蜜に漬けられたいろんなナッツ使うんだって~」 「燻製ナッツ物語」という蜂蜜は、これだけでも食べても、美味しい品。


ミモロの大好物の干しイモとナッツをミキサーで細かくします。

「これ、ミモロの一口サイズだよ~」つまみ食いしちゃダメよ…「うん、わかってるよ~」と言いながらも目は釘付けのまま。

干しイモとナッツを、お団子のように丸めます。
三田さんと「オ・ボン・ミエル」の大久保さんといっしょに・・・

「なんかミモロちゃんの大きくない?」と三田さん、「え?そう?じゃ、これミモロのね!」

「ミモロちゃん、チョコレートがちゃんと溶けるか見ててね~でも、自分が焦げないように気を付けて~」と三田さん。

「料理番組には、アシスタントさんの働きがポイントなんだよね~」と、すっかりアシスタントになり切っています。

丸めたものに溶けたチョコレートを掛けて、いよいよトリュフチョコレートに。

「あのちょっと大きのがミモロの・・・」と。「冷蔵庫でチョコレート固めてからよ~まだ食べちゃダメ~」試食タイムを楽しみにするミモロ。

あまったチョコレートは、ボールから取って、「また板チョコにするの?」とミモロ。

「板チョコにはならないけど、後で食べれるでしょ!」「あ、ヘラにチョコレートついてるよ~」それが気になるミモロです。



テーブルでは、次の品の撮影の準備が始まります。


次は、信楽にある「山田牧場」の「低脂肪牛乳」を使ったドレッシングと豆腐です。

脂肪を抑えたヘルシーな牛乳です。
「美味しいよ~」と、ミモロは、さっそく牛乳を飲んでみます。ゴクン・・・

「ここでは、アカシアのハチミツ使うんだって~」


さぁ、撮影始めましょ。

サラダの準備の傍らで、三田さんが作ったドレッシングをかき回すミモロ。

アシスタントのお仕事です。


撮影がすんだサラダ・・・「ハニーとミルクのドレッシングだって~どんなお味かな?」 ミモロ、まだ、がまんね~


そして、最後は、低脂肪牛乳をつかったゼラチンの牛乳豆腐です。
 

さて、撮影もすべて終了。やっとミモロが楽しみにしていた試食タイムです。
「ミモロちゃん、お疲れ様~さぁ、どうぞ召し上がれ~」

「う~どれも美味しいね~」と、試食を越えて、本気で食べるミモロでした。

「楽しかったですね~それに美味しかったし~」と、三田さん、大久保さん、そして「山田牧場」の山田さん。


これらの品々の作り方は、YouTube「三田三のキッチン」で、ご覧ください。

コロナで自宅にいる時間が増えた今、作ってみたい品々です。


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大阪,堺「毛穴町」のだんじり。施された見事な彫刻は感激もの。まさに動く陽明門のような美しさ

2020-01-30 | ものづくり

大阪の堺を訪れているミモロ。堺は、昔からものづくりの町として発展したところです。

ミモロたちは、JRの「鳳駅」から、町なかを散策しました。

町を巡ると、ときどき大きな倉庫のような建物が…「あの~これなんですか?」とミモロは、同行する「近畿民具学会」の方に尋ねます。
「それは、だんじりを納めるところですよ~」と。「え?だんじり?」とミモロは、よくわからない表情です。
 

大阪を代表する祭りのひとつ「だんじり祭り」は、町中をだんじりといわれる山車を勢いよく走らせ、時にはグルグルと回転させたりする迫力ある祭りとして知られます。

「あの~だんじり祭りって、岸和田のお祭りじゃないの?」とミモロ。

毎年9月に行われ、全国的に有名です。

「でも、だんじり祭りは、岸和田だけのものではなく、堺をはじめ、大阪や兵庫など近畿地域は、いろいろなだんじり祭りが行われ、だんじりだけでも100基以上あるんですよ~」と。
「え~そうだんだ~知らなかった~」と目を丸くするミモロです。
「京都の祇園祭が、山鉾巡行の祭りだと思っている人多いけど、本当は神輿の巡行のためのお浄めの巡行だっていうと同じように、有名な祭りでも知らないこといっぱいなんだ~」と思うミモロです。

まず、ミモロが案内されたのは、だんじりに関わる祭りの装束や小道具、記念品などを扱うお店です。
そこでは、各町内のだんじり祭りに関係する品々がいろいろ揃っています。
 
ミモロが持つのは、だんじりの上で動く方向などを指示する人がもつ団扇です。「実は、いろんな団扇があるんですよ~」と…

「あ、これミモロちゃんにぴったりじゃない?」と言われたのは、お土産用の小さな半被です。
 
「わ~ホント、よく似合う~」と周囲からも声が。「そう?じゃ、お祭りの時に着ようかな~」とすっかりその気のミモロ。
でも、まだだんじりがどういうものか知りませんが…

ミモロたちが特別に見せていただけることになったのは「毛穴町」のだんじりです。
お蔵のようななまこ壁が周囲を囲んでいます。
「けあな町?」とミモロが言うと、「いいえ、けなちょうって読むんですよ~」と。「あ、失礼しました~」と口を抑えるミモロでした。

「え~これがだんじりの車なの?」と姿を現した地車という曳き手が引く山車。

「すごい~」とミモロは、言葉もありません。
欅に彫り込まれた複雑な彫刻。それが地車全体に施されています。
 
「え~こんなにすごい彫刻がされているって知らなかった~」と呆然とするミモロ。

だんじりと言えば、勢いよく町を走り、屋根には人が乗っていて、ときどきどこかにぶつかったりと、すごく荒っぽいイメージを抱く人も多いはず。でも、その地車が、なんと素晴らしい芸術品であることは、あまり知られていないのでは?

「きゃ~これって、動く日光陽明門みたい~」とミモロ。
陽明門のように彩色は全体にされることはありません。ときどき見られるのは、赤や白の色で、それはポイントに使われているようです。
さて、この彫刻を担当したのは、木彫師の前田暁彦さん。

「あれ?思ったより若い方…」とミモロ。前田さんは、昭和51年堺市に生まれ、子供のころから憧れただんじりの木彫師を志したのは、大学生の時。大学卒業後、『木彫岸田」に弟子入りし、だんじり木彫の世界で修業を積み、平成20年に独立「木彫前田工房」を設立し、木彫の伝統の技を継承すると共に、その発展に挑んでいます。

「あの~このだんじりには、何が彫られているんですか?」とミモロ。
「いろいろ歴史的な場面が描かれているんですよ~」と。勇ましい戦いの場面も多く、そこには、秀吉や信長、明智光秀などの戦国武将が登場します。
 
立体的な彫り物は、迫力満点。

そもそもだんじり祭りは、秀吉の大阪城建設に関わりがあったといわれるもの。なので、秀吉は勇ましい姿ですが、徳川家康は、どこか情けない感じで登場。「やっぱり大阪って、秀吉びいきだよね~」と、江戸生まれのミモロ。

江戸時代には、盛んになった祭りは、五穀豊穣などを地元の神社へ感謝するもので、それぞれの地域の氏神様にだんじりを引いて宮入するのです。「祇園祭みたいに、八坂神社だけの祭りじゃないんだ~」と、京都の祭りが基準のミモロ。

でも、祇園祭の山鉾と同様、屋根の上で指示をするのは、山車を組み立てる「大工方」の方々です。
「だんじりの地車は、神輿ではありません」と。「え?どういうこと?」とミモロ。
地車に乗るのは、お囃子の太鼓などで、そこに神さまは乗られません。「屋根に人が乗りますからね~」と。つまり神さまに、地元の人たちが、感謝とお願いに伺うものだと言えそうです。

「勇ましいものだけじゃなくて、ミモロちゃんの好きそうな金魚もいますよ~」と前田さん。
側面を見ると、「あ、金魚・・・どじょうもいる~」とニッコリするミモロ。
 

「毛穴町」のだんじり祭りは、毎年10月に行われます。
「ミモロちゃん、ぜひ見に来てください~」とだんじりのお役をなさる方々に・・・
「はい、ぜひ~お友達誘ってきます~」と、ミモロは笑顔で答えます。

「でも、あんなに勢いよく走って、この彫刻壊れないかぁ~」と心配そうなミモロ。

「はい、ときどき壊れます。でも、また直します・・・まぁ、できるだけ壊れないように注意しながら走りますけど…」と。

「昨年に、この地域のだんじりの修復や建造はすべて終了したんです。ですから、今後、どこかで木彫を望むところがあれば、やりますよ~」と前田さん。木彫のご用命があれば、ぜひ「木彫前田工房」へとのことでした。

今年の秋は、ミモロのだんじりリポートがあるかも…お楽しみに~



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日本で唯一の大きな桶製作所「藤井製桶所」。京都の竹を使った箍(たが)づくり

2020-01-29 | ものづくり

今や日本で大きな桶づくりができるのは、大阪 堺にある「藤井製桶所」。そこにミモロは、見学に伺いました。
「すごい~デカ~イ!」
ミモロが驚く大きな桶は、酒造りの仕込みに使われたもの。桶の寿命は、意外に長く、味噌や醤油なら、100年以上使えるそう。

「ミモロちゃん、外で作業が始まりましたよ~」と、いっしょに行った「近畿民具学会」の方から声が…。
「は~い、急がなくちゃ~」とミモロは、慌てて外へ。
そこには、長ーい竹が置かれていました。

桶の箍(たが)に使う真竹です。竹は、京都産のものがいいそう。それは、節が目立たず、真っすぐで、根元の部分がやや細めだから・・・と。
「竹は、手間をかけないと、いいものが育ちません。京都の真竹は、昔から箍に使われ、以前は、和竹屋さんが、すぐ箍に組めるように、竹を削ってくれて、それを購入すればよかったんですが、今は、そういうところがなくて、自分でやらなくてはならないんです」と上芝さん。

京都には、茶室など建物の建材に使われる竹を専門に扱う店がありますが、箍に使えるような、長ーい竹を扱うところは少ないのだそう。そもそも長ーい竹を育てる山も激減しています。

長ーい竹を縦に割くように、分割してゆきます。
 
それを長ーいトイのようなものの中に入れて、曲がらないようにしながら、さらに作業を進めます。

「わ~すごく細くするんだ~」と、割いた竹は、編みやすいように、そして手をケガしないように、丁寧に切った部分の面取りをします。

「ほんとに、編むまでに手間がかかるんだね~」と、ただただ感心するミモロです。「実は、この竹を削る鉈を作る人が、ついいなくなったんです。だから、今後はどうなるか~」

いよいよ編む作業が始まりました。みんなでその様子を見学します。


巧みに竹を編んでゆく職人さん。桶の大きさを考えながら、その大きさを決めてゆきます。それも熟練の技…
 

「はい、できましたよ~」と、「すごい、あっという間だった気がする~」と目を丸くするミモロです。
 

次に、その箍を桶に設置します。


桶にかけた箍を、4人ほどが、木のへらのようなものと金づちを持ち、息をそろえて、箍を打ってゆきます。

少しやっては、次に移動・・・それを何度も繰り返し、箍をしっかりと桶に締めてゆくのです。

「ミモロもやりたい~」と、ちょっと参加させてもらいました。


締め終わった箍の表面をガスバーナーで熱します。「竹の油がでて、表面がキレイになりますし、よりしっかりするんです」と。
 
「ホントだ~艶々になった~」。「藤井製桶所」では、このひと手間を加えるのが特徴のひとつなのだとか。

「美しい~」 桶は、長年使うと、やはり、箍が緩んだり、板が劣化したりするもの。でも、その部分を修復すれば、100年以上使えるのだそう。そうやって、昔の人たちは、生活の道具を大切に使い続けてきたのです。


でも、今や大きな桶が作れるのは、ここ「藤井製桶所」だけに…。そこれ使う道具および資材を供給する人たちが、いなくなっている今、「あと10年くらいでしょうか。だから、今のうちに、桶の修復などが必要な場合は、言ってください~」と上芝さん。

今、活躍している桶も、そのうち姿を消すことになるかもしれません。

日本の食を支えてきた桶・・・時代の移り変わりに晒されています。

「今日はありがとうございました~」とお礼を言って、後にするミモロです。


実際、ミモロのように関心を抱いても、その継続に寄与できないのが現状です。失われてゆくさまざまな技術に歯止めを掛けるのは、本当に難しいこと。
「でも、桶がなくなっちゃったら、美味しいもの食べられなくなっちゃうよ~」と、それが心配でならないミモロです。

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