一冊の本を読み終えました。
タイトルは、
『いのちの中にある地球
最終講義:持続可能な未来のために』
(いつも魅力的な本を紹介してくれるK子さん、ありがとう
本当にすごい本でした。)
著者は、デビッド・スズキという方。
1936年カナダ生まれ、日系三世。
生物学者。環境運動家です。
訳は、辻 信一さん。
あの、《100万人のキャンドルナイト》の呼びかけ人代表です。
NHK出版から今年9.18に出版されたばかりの本。
「地球の中のいのち」ではなくって「いのちの 中に ある 地球」ってどういうこと??と
そのあたり、頭の隅におきながら読んでいきました。
抜粋して引用させてもらいます。
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<はじめに> で印象に残ったのは、
「最新こそが最良である」という思いこみにとらわれています。
という言葉。
私もこういう風潮、とても気になっていました。
そして「よく売れるもの」が イコール「良いもの」のように言われることも。
と に か く 売れることが社会を持続発展させる、ということが常識の社会で育った私ですが、
そのこと疑問になり、様々な社会問題を目の当たりにすると、「この(現代)社会は病んでいる」と感じるのです。
本文は三つの章から成っています。
まず
<1章 超(スーパー)生物の出現>
生命史のはじめのころから、新しい生物種は、すでにほかのいろいろな種が棲んでいる場所で、いっしょに暮らしていけるようにつくりだされた。つまり、始生代以来、生物がほかの生物から切り離されて自分だけで進化するということはなかった。
――動物学者、ヴィクター・B・シエファー
年間5万種もの生物を絶滅に追いやっているいま、私たちは自分の生存基盤である生命の織物をみずから引き裂いている。もしも、人類が一夜にして絶滅したなら、世界中の生態系がその豊かさを回復するだろうと考えられている。逆に、たとえばアリが絶滅したなら、地上の生態系は崩壊するだろうというのに。
・・・まったく人間であることが恥ずかしいです。
<2章 新たな道を求めて>
サケと森と鳥とクマ、海と大気と陸地、さらに北半球と南半球は、みな相互に影響しあい依存しあう関係で網の目のようにつながりあっている。ところが人間は―(略)―。各省庁が分割して管理・担当。持続可能な管理ができるはずもない。
この辺りから、私はどんどんひき込まれていったのです。 (つづく)