蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

人々が交差する街~マレーシア ③

2009-11-13 | 
マレーシア最古の街マラッカは、マレーシアの歴史そのもの。
14世紀末に王国が建国され、明をはじめ、アジア貿易で栄えた街。
その時、中国南部から移住した中国人男性たち(現地語で、「ババ」)と、
マレー人女性たち(現地語で、「ニョニャ」)が結婚し、
中国とマレーの習慣、言語、食が融合した文化「ババ・ニョニャ文化」が生まれた。

その後、16世紀初頭ポルトガルをはじめ、オランダ、イギリスと次々に列強の支配下に置かれたが、
経済的には発展した活気ある街だ。
やがて交易の拠点は、シンガポールへと移り、マラッカの時代は幕を下ろした。
ペナンとともに、昨年、世界遺産にリスト入りを果たしたとのこと。

  
中でも、19世紀後半の大富豪の邸宅「ババ・ニョニャ・ヘリテイジ」(写真左)は、とても感激した。
100年前のヨーロッパや中国から取り寄せた、家具や調度品、美術品は、目を見張るものばかり。
残念ながら、写真撮影は許可されていないので、目に焼き付けるしかなかった。
ここを見学して、この旅行、「これで、決まり!! 来てよかった!!」と思った。
もっともっと時間を割いて見たかったが、
たとえ一人だとしても、館にはガイド付きなので、そうそうゆっくりできないようだ。
一生の思い出になるだろう。

  
中国道教寺院も、ポルトガル教会も、オランダ式教会も、
イスラム教モスクも、ヒンドゥー教寺院も、寺院のデパートの如く、なんでもある。
街並みも当時のままの姿を活かして、ブティックや雑貨屋、アーティストのギャラリーに再利用され、
ノスタルジックな雰囲気を醸し出している。
時間がなかったので、お店には入れなかったが、徒歩で回れる街なので、
ゆっくり一軒一軒、お店を覘いてみたい。
生きているうちに今度また行くことがあれば、マラッカに、もう一度行きたい。
宿題が残った。
死ぬまでの、やりたいことリストに、ひとつまた「マラッカ再訪」が加わった。

   


マラッカに向かう途中、素敵な大家族が住む、伝統的な家屋を訪れた。
お母さんは、14人の子だくさん。
花嫁さんを迎えるお部屋などを見せていただいたが、明るい暖色を用いた
キュートで優しい設えに、心なごんだ。
     

お昼は、ババ・ニョニャ料理。
海外VIPが訪れるという正統派のレストラン。
トイレはばっちり近代的で美しかったので何の問題もなかったのだが、
別の二人連れの人と一緒に円卓を囲んだので、ひとつのお皿から取り分けるため
遠慮して(私、恥ずかしがりなんです)、あまり食べることができなかった。
サービスも行き届き、室内、お料理の見た目も美しく、美味しかったのに、残念だった。
いい年をして、へんにシャイというのも、シャレにならない。

  
   


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2 コメント

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色彩々 (きしめん)
2009-11-16 09:41:02
家の中も外も、色の洪水ですね。
イスラム的なところ、チャイナ的なところ、混じりあってババ・ニョニャな街になってるんですね。
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ありがとうございます!! (スロー)
2009-11-16 09:57:53
ようこそ!!
こんなところにまで、お越しいただき、
ありがとうございます。謝謝!

この、子だくさん一家のお宅が、特に鮮やかな色彩が濃かったかも知れません。
日本では、イスラム的な部分より、
チャイナ部分のほうが、日常によく目にしているせいか、
街を見ると、混じり方がなんだかよくわからないかんじですが、
マレー女性の衣装で言えば、上着の丈とか、柄、色合いとか、
ババ・ニョニャ融合で、微妙に変化したようです。
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