熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

ホカベン 最終回

2008-06-19 19:01:59 | Weblog
新人弁護士の仕事の楽しさと苦悩を描いた、上戸彩主演の「ホカベン」が最終回をむかえました。

この番組を見ることになったきっかけは、司法試験基礎講座の講師からの推薦です。

講師が、「ホカベンは、弁護士業務の遣り甲斐と苦悩がよく描かれており、弁護士を目指す皆さんにとって参考になると思います」とおっしゃっていましたので、早速見てみると、本当に良い番組でした。

少々大げさなところはありますが、新人弁護士上戸彩が、正義感むき出しに仕事に取組み、先輩弁護士との仕事の取り組み方の違い、依頼人の裏切り等に悩みながら弁護士として成長していく姿を描いています。

上戸彩の演技も良かったですね。

弁護士の正義とは何か、依頼人の利益とは何か、いろいろと考えさせてくれる番組でした。

弁理士の仕事についても同様の悩みがありますね。
クライアントの要望をどこまで聞くのか、クライアントが嫌がることでも正直に伝えるべきか等、仕事をする上で悩みは尽きません。

もう一度原点に返って、弁理士の役割について考えてみたいと思います。



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永世名人

2008-06-18 22:33:51 | Weblog
羽生善治二冠が名人位を奪取し、永世名人の資格を手に入れました。

山形県天童市の天童ホテルで16日から指されていた第66期将棋名人戦七番勝負の第6局は17日午後8時10分、挑戦者の羽生善治二冠が105手で森内俊之名人を破り、対戦成績を4勝2敗とし、名人位を奪取しました。

羽生善治二冠が名人戦を制したのは、第52期(94年)、第53期(95年)、第54期(96年)、第61期(03年)に続き、通算5期目です。

これで名人5期の条件を満たし、引退後に永世名人の称号を名乗る権利を獲得しました。
名人戦が実力制になって6人目の永世名人(十九世)の資格を得たことになります。

私が好きな棋士の神様、大山永世名人と肩を並べたことになり、羽生フアンでもある私にとって大変嬉しいことです。

羽生新名人は、王座、王将と併せ、三冠となりました。
現在、棋聖戦五番勝負で佐藤康光二冠(棋聖、棋王)に挑戦中で、将棋界の統一に乗り出した形です。

当分、羽生時代が続きそうです。



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特許教育

2008-06-17 21:11:30 | Weblog
ある企業から技術者を対象とした特許教育の依頼がありました。

この企業で、3か月ほど前に、ソフトウエア技術者を対象とした特許教育を行っていますが、今回は、メカ技術者、電気技術者を対象とした特許教育を2回に分けて行って欲しいというものです。

発明の特定と拡張、発明提案書の書き方についての演習形式の教育です。

メカ技術については、過去に実施したことがありますので、資料はかなりそろっていますが、電気技術の事例はなく、新たに用意しなければいけません。

特許教育開催まで2か月程ありますので、十分準備して臨めそうです。
受講者が参考になったと思えるような教育にしたいと考えています。



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知財講演会

2008-06-16 21:28:02 | Weblog
2008年度早稲田大学法学部横川敏雄記念公開講座を受講してきました。

毎年開かれている公開講座ですが、今年度は「知的財産紛争ー事後処理から予防と戦略へー」をテーマに、土曜日の午後、連続5回開催されます。

第1回目は、「米国における知的財産訴訟の現状と展望ー理論的側面と比較法の観点からー」と題して、ワシントン大学ロースクール教授の竹中俊子さんが講演されました。

ここ数年、米国では、連邦最高裁がCAFCの判断を覆す場面が多くなり、特許訴訟実務が激変しています。
特許要件厳格化を要請する最高裁の意向に伴い、既に発行している特許が権利行使の際に、無効と判断される危険性が高まっています。
以上の背景の下、最近の米国における判例法の動向を分かり易く解説した講演で、大変参考になりました。

特に、最近出された「Quanta V. LGE最高裁判決」は、方法の発明にも消尽理論が適用されることを確認し、特許製品の実施品を販売しない場合でも非侵害用途を有しない本質的構成を無条件で販売することで、その製品に関する限り、特許権は消尽すると判示した点で、実務に与える影響が大きいものと思われます。

これ以外にも、In re Seagate、eBay V. MercExchange、Merck V. Integra、KSR V. Teleflex等、実務家が研究しなければならない裁判例が数多くあります。

実に勉強のし甲斐があります。
私の灰色の脳細胞(エルキュール・ポアロ)に刺激を与えてくれた良い講演でした。



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大阪セミナー3日目

2008-06-15 22:21:47 | Weblog
セミナー終了後、京都駅前のビジネスホテルに泊まり、翌日京都観光です。

京都へ来たときには、必ず観光する定番スッポト、御室仁和寺⇒龍安寺⇒金閣寺です。

京都市バス1日乗車券(500円)を購入し、先ず、御室仁和寺へと向かいました。

御室仁和寺名物の五重の塔です。





次に、龍安寺へ行きました。




石庭に向かい、しばし瞑想しました。

何となく、海に浮かぶ小島に見えてくるから不思議ですね。






石庭の隣にある苔のある庭です。
個人的には、石庭よりもこちらの苔庭が好きです。
石庭は、哲学的な思索で頭が一杯になりますが、苔庭は、何も考えずにボーとして眺めていることができます。
まさに、癒しの庭です。




龍安寺の庭園、私が好きな景色の一つです。
緑が深い、この季節がお奨めです。





こちらも龍安寺の庭園です。
見事なものです。



龍安寺から金閣寺へ向かいます。
金閣寺を撮影するベストスッポトから1枚。
私は、金閣寺の華やかさが好きです。
ここを訪れるたびに、エネルギーを注入される気がします。






金閣寺を観光して京都駅へ。
帰りまでまだ時間があったので、京都駅近くの「三十三間堂」へ行きました。
通し矢が行われる「三十三間堂」、120mあります。
昔の人は、120mの距離を座って矢を通したそうですが、今の人は体力がないためか、半分の60mを立って矢を射るそうです。





まだ時間がありましたので、「三十三間堂」の向かいにある、「京都国立美術館」を見学しました。
常設展示を駆け足で見学して、京都駅へ向かい、新幹線で帰路につきました。
もちろんお土産も忘れずに。





仕事とレジャーをミックスした2泊3日、なかなか良い旅でした。




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大阪セミナー2日目

2008-06-14 23:24:14 | Weblog
大阪駅前のビジネスホテルで1泊し、朝食のバイキングを頂くためにレストランへ行くと、何とそのメニューに「たこ焼き」がありました。
さすが大阪、朝から「たこ焼き」はどうも、他のメニューにしました。

朝食後、私は、セミナー会場へ。
妻は神戸観光です。

セミナーは午後開催なので、午前中にセミナー会場近くの大阪城へ行きました。

何十年ぶりかの大阪城、相変わらず立派な外観です。





お堀の外から見学して、内部へ。

天守閣が見えます。





この日は真夏の天気で、長く城内散策をするのが少し辛くなり、冷房が効いている喫茶店で小休止しました。
その後、昼食を取ってセミナー会場へ。

今回のセミナー講師は、私一人ですので、参加者人数が気になっていました。
会場に着くと、そこそこの人数なので、ホットしました。

セミナーが始まり、途中10分間の休憩を挟んで、主催者が設定したスケジュール通りに講義を進め、30分の質疑応答に入りました。
当初、30分の質問時間は長いのではと思っていましたが、皆さん活発に質問していただき、終了予定時刻を10分間オーバーして終了しました。

セミナー終了後に、参加者と名刺交換をしました。
何人かの人から「参考になりました。今後、ご相談のメールをしてもいいですか」というお言葉いただきました。
社交辞令でも嬉しいですね。

主催者から、「今後もセミナー講師をお願いします」とのお話があり、「こちらこそ、お願いします(できれば、次回は紅葉の季節がいいですね)」と直ぐに返事をしました。

営業活動も大事です。

神戸観光を堪能した妻と待ち合わせて、京都駅前のビジネスホテルに1泊しました。
明日は、京都観光です。
楽しみですね。



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大阪セミナー

2008-06-13 23:23:36 | Weblog
大阪開催のセミナーの講師をしてきました。

大阪で開催されるこのセミナーは、4時間の講義時間で、かなり講師料が高く、旅費・宿泊費も出してもらえる(いわゆるアゴ・アシ付き)という好条件です。

そのため、妻と一緒に、2泊3日の観光を兼ねたセミナー講師をしてきました。

初日は、京都観光をして大阪に泊まりました。
2日目は、私は午後から大阪でセミナーの講師、妻は神戸観光です。
3日目は、再び京都観光です。

先ず初日の京都観光は、定番の「清水寺」からスタートです。




清水寺を観光していたら、丁度お昼になりましたので、「湯豆腐定食」を頂きました。

清水寺の近くの老舗の湯豆腐屋さんです。




歴史が感じられる造りです。


湯豆腐定食は、美味で量もかなり多く、少し残しました。






清水寺から「八坂神社」へ向かいました。





八坂神社を見学して、丸山公園を通り抜けて「知恩院」へ。





知恩院から「南禅寺」へ足を延ばします。









南禅寺の山門も時代劇、サスペンスの撮影に利用されていますが、それ以上にサスペンスの舞台になっている「水路閣」です。






南禅寺から「哲学の道」を歩いて、「銀閣寺」へ。

「哲学の道」とは、うまく名付けましたね。
何となく哲学的な思索をしてみたくなります。





そして、銀閣寺へ入ると、何とこれが「銀閣寺」。
そうです、工事中の銀閣寺。







これで、拝観料が同じ金額とは。
せめて半額にしないと納得できません。
「銀閣寺の責任者出て来~い」と言いたくなります。

最後に不満が残りましたが、大阪へ移動して、駅前のビジネスホテルに宿泊しました。




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論文試験

2008-06-10 20:59:30 | Weblog
弁理士論文試験が間近に迫ってきましたので、私の受験生時代の経験談をお話します。

私は短答試験は得意で早く合格していましたが、論文試験はなかなか合格できず、あと一歩が2年ほど続きました。

この頃は、知識はかなりあったので、勢いにまかせて解答用紙の最後まで書いていました。
そうすると、当然、問題では問われていない論点を書くことになり、本来書くべきことが薄くなるという欠点がありました。

この点を、Wセミナーの論文答練採点者に指摘されたので、合格した年は意識して問題文で問われていることのみを書く、答案の流れに注意して読みやすい答案を書く、論理的に説得力のある答案を書く(理由付けに注意する)、ことに注力しました。
したがって、解答用紙の3/4程度の記載に留め、余った時間は誤字脱字、長文を短文に修正することに使いました。

運良く論文試験に合格し、口述試験を受けたとき、特許法・意匠法・商標法ともに時間がかなり余り、試験官から「論文試験の出来映えはどうでしたか」という質問がありました。

「個人的には、意匠法が一番良くできていて、以下商標法、特許法の順番でした」と応えると、「その通りです」というお返事。

特許法は、特許庁発表の論点を2つ落とし、個人的には不合格答案かなと思っていましたが、試験官から「論点落ちはありましたが、論文の流れ、説得力がある良い答案でした。論点落ちはあまり気にすることはないですよ」というお話があり、私の論文についての考え方が間違っていなかったことを確信しました。

論文の書き方については、様々な意見があります。
試験官により十人十色でしょうが、問題で問われていることを書く、流れの良い答案を書く、説得力のある答案を書く、ことは、皆さん異論のないところでしょう。

特に、知識がある人、筆力のある人は、要注意です。
書き過ぎてしまい、まとまりのない答案となる虞がありますからね。

論文試験に向けて最後の頑張りを期待しています。



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老人力

2008-06-09 22:04:50 | Weblog
最近、徐々にではありますが、老人力がついてきました。

自動車の運転をするときには、慎重に、スピードを出さずに、なるべく安全な道を通るようにしています。

周りを見渡すと、老人力がタップリついた人達がいますね。

今日、税金の払い込みをするために金融機関で手続きをしているときのこと、順番待ち番号がプリントされた紙を持ってイスに座り、待っていました。
隣に座っている方も老人力が豊富な人です。

窓口の女性が、「20番でお待ちの方、お待たせいたしました。1番窓口へお越し下さい」と呼びかけますが、誰も席を立ちません。

しばらくして、また、「20番でお待ちの方、お待たせいたしました。1番窓口へお越し下さい」と呼びかけますが、依然として誰も席を立ちません。

別の女性行員が、「〇〇さん。20番ではありませんか?」と呼びかけると、その老人力豊富な方、「エッ、私の名前呼ばれました」「ハイ、20番とお呼びしました」「20番、ああ私か」

番号で呼ばれても、自分のこととは思いませんね。
老人力が豊富な人達を相手にするには、工夫が必要ですね。

昨年、人間ドックに行ったときにも、老人力豊富な人にお会いしました。
視力検査の順番を待っていたときに、私の前の老人力豊富な人が視力検査を受けていました。

視力検査は、あの円形の一部が欠けている図形の、欠けている位置(上下左右)を見つけるものです。

視力検査を担当する女性が、「ハイ、この図形はどうですか?」と尋ねたところ、
その老人力豊富な人が「円形です」と言いました。

検査担当の女性が、「そうではなくて、どの部分が開いていますか?」と尋ねると、「どこも開いていません。円形です」という返事。

確かに、小さい図形では、円形に見えますね。

老人力が豊富な人は、楽しいですね。

私もときどき老人力を悪用(?)することがあります。

「あれ、そんなことあったけ。最近、物忘れが激しくて、申し訳ない、明日までには終わらせるよ」と、ウッカリ忘れたことの言い訳に、老人力を使います。

このブログに書いたので、同じ手は使えませんね。



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凄い人

2008-06-08 01:41:58 | Weblog
目が見えず、耳も聞こえない、ヘレン・ケラーのような障害のある福島智さん(45)が東京大学で学術博士号をとりました。
盲ろう者の「博士」は国内初、世界でもきわめてまれだそうです。

福島さんは神戸市生まれで、3歳のときに右目を、9歳で左目を失明し、さらに、14歳で右耳の聴力を、18歳ですべての音を奪われました。

人とコミュニケーションできないことに、何よりもうちのめされた福島さんを救ったのが、母令子さんが思いついた「指点字」です。

点字は六つの点の組み合わせで50音などを表します。
点字のタイプライターは、両手の人さし指、中指、薬指の6本を使って打ちますが、令子さんは、同じように息子の6本の指先に打って言葉を伝えました。

この方法を生かした「指点字通訳」で、福島さんは人とのコミュニケーションを取り戻しました。
周囲の支援をえて都立大学で学び、01年から東大先端科学技術研究センター助教授に、03年から博士論文に取り組み、今回の栄冠を勝ち得たわけです。

論文で最も伝えたかったのは「コミュニケーションにいのちを救われたということ」だそうです。

盲ろうの人は「コミュニケーションで大切な『感覚的情報の文脈』を喪失するので、相手の表情や声の調子などの『感覚的情報』がないと、本当の意図などの『文脈』もわかりません。

通訳という支援によってそれを取り戻し、再生する過程を伝えたかった」と言っています。

作業は膨大で、資料はすべて電子データにし、点字ソフトに変換して読んだそうです。
執筆はパソコンで打ち、点字に変換して確認しました。
点字と指点字を使うので、指は目であり耳ということになります。

福島さんは「盲ろうは確かにしんどいけれど、自分に言い聞かせてきた『苦悩には意味がある』ということ、それは間違っていなかったと確信しています」と話しているそうです。

世の中には、本当に凄い人がいますね。

努力に勝る天才なし。
まだまだ努力が足りません。

いい刺激を与えてくれました。



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