リーダーの資質

米大統領選の共和党候補者選びは三日、不動産王ドナルド・トランプ氏の指名獲得が確実になったそうです。

トランプ氏が中西部インディアナ州予備選で圧勝し、二位のテッド・クルーズ上院議員が指名争いからの撤退を表明し、民主党はヒラリー・クリントン前国務長官の指名獲得が濃厚なので、本選の構図が事実上固まったことになりますね。

それにしてもトランプ氏が共和党の大統領候補になるとは、共和党支持者の知性のなさにはあきれるばかりです。

トランプ氏は、大統領に就任すれば、日米安全保障条約に基づき米軍が日本防衛のために支出している国防費の全額負担を日本に要求する考えを表明しているので、日本にとっても影響は大きいですね。

トランプ氏は金額に言及しておらず、日本に要求する負担がどのくらいなのかは不明ですが、思いやり予算という何とも滑稽な名称で米軍駐留費用を負担している日本が、これ以上の負担をあっさり飲むとは思えません。

その場合、米軍は二本から撤退するのでしょうから、沖縄の基地問題は一気に解決することになりますね。

米軍が駐留する韓国やドイツにも同様に要求する考えを示し、応じなければ駐留米軍を撤収するとの持論も曲げなかったそうですから、米国が世界から孤立することになりますね。

指名獲得を確実にし、大統領に選ばれる可能性も出てきただけに一層波紋を広げそうです。

果たして、アメリカ国民は、このような無法者をリーダーに選ぶのか。

最低限の知性はあることを期待したいですね。







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