徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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書評:石田リンネ著、『神さまになりまして』全3巻(ビーズログ文庫アリス)

2017年08月27日 | 書評ー小説:作者ア行

『神さまになりまして』シリーズは神道系ファンタジーとも言うべき小説です。『神さまになりまして、ヒトの名前を捨てました。』、『神さまになりまして、ワガママを叶えました。』、『神さまになりまして、オヤスミなさいを言いました。』の3巻から構成されています。

設定は、時は現代、日本は7地区に分けられ、それぞれの地区に【守護】と呼ばれる土地神がおり、時間を止められた人間【守護代】が土地神の手足となって働き、「あちらの世界」のものが「こちらの世界」の人々に害を及ぼさないようにしているというもの。

主人公は、【守護代】歴400歳で、つい最近関東の守護に代替わりした新米神様〈千鳥〉。偶然化け物に追いかけられている帯刀(18)を助け、彼の「あちらのもの」が見える力を買って【守護代】のバイトにスカウトし、彼と共に様々な事件を解決しながら成長していく物語。ざっくりまとめすぎかもしれませんが、そんな感じの内容です。かわいらしく楽しいライトノベルですね。

登場するキャラはどれも面白く個性的で、ストーリーの中でもうちょっと色々絡ませられるポテンシャルがありそうな感じで、続編がないのがちょっと残念に思えるくらいです。

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