ケリー・ターナー著、『9 Wege in ein krebsfreies Leben(がんのない生活のための9つの道)』、日本語のタイトルは『がんが自然に治る生き方』。ダンナに説明したり、医者と話したりするのに、日本語だとまどろっこしいかと思って、ドイツ語版を購入しました。
がんサバイバーたちを直接インタビューして、症例を集めてとにかく記録するというスタンスで、学術的ではありませんが、「がん治療」にまつわるものとしてはかなり中立的に書かれた本だと思います。参考文献も実に豊富に紹介されています。
目次は以下の通り:
- Die Ernährung radikal umstellen 食事を根本的に変える
- Die Kontrolle über die Gesundheit übernehmen 健康に関するコントロールを自分で引き受ける
- Der eigenen Intuition folgen 自分の直観に従う
- Kräuter und Nahrungsergänzungsmittel nehmen ハーブおよびサプリメントを取る
- Unterdrückte Emotionen loslassen 抑圧した感情を解放する
- Positive Emotionen verstärken ポジティブな感情を強化する
- Soziale Unterstütztung zulassen 周囲のサポートを受け入れる
- Die spirituelle Verbindung vertiefen スピリチュアルな繋がりを深める
- Starke Gründe für das Leben haben 生きる理由を強く持つ
この9章のタイトルがそのまま「9つの道」に相当するわけですが、がんサバイバーの体験談として読む分にはいいのですが、自分はどうするかという段になると、5や8辺りに抵抗を感じますね。
日本語タイトルの「自然に治る」というのは著者の意をあまり汲んでないように思います。「自然に治る」というと何もしていないような印象を受けますが、ここで紹介されているがんサバイバーたちは並々ならぬ努力を自分でしています。その方法が西洋医学の標準治療(手術・化学療法・放射線療法)以外だったというだけの話です。なぜ標準的治療法では絶望的だった患者さんたちが「根本的寛解(Radikalremission)」を達成できたのか、それを探るのが著者の目的で、患者本人たちから聞き取った話から抽出できたのがこの9つの方法だったというわけです。
私自身はどうするか・・・私自身の直観に従って、取りあえず化学療法を受けます。食事はペスコ・ベジタリアンに変え、砂糖は殆ど取らないようにしました。そしてできる限りいろんなことを楽しもうと心がけてます。