わくわく記録帳

一日に見聞きすることをすべて記録すると文庫24冊になるらしい。
そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

独立開業のその先

2024-03-29 23:25:35 | カイシャ・シゴト
先日、会計士の田中先生が主催するフリーランス塾のイベント「はじめの一歩」に参加(視聴)して、感動というか衝撃というか、とにかくすごい!!(語彙がw)な感想を抱いたのですが、それはかねてより不思議だなぁ、って思っていたことの一つの答えを見た感覚だったからなのです。


サラリーマンを長くやっていると自分で稼ぐ力がつかない、とか、人生100年時代、定年後も楽しく過ごすためには自分で仕事をすること=フリーランスになる、とか、なんというか、ずっと組織に属しているのはあんまりよろしくなくて、どこかのタイミングで独立したり、独立しなかったとしても副業っぽいことはやった方がいいよ、という論調が昨今では強い気がしている。


昭和のサラリーマン体質、気質のわたしとしては、組織の中でいろんなしがらみや葛藤を抱えながら働き続けるって尊いことだと思っているんだけど、昨今は、そういう働き方は「古く」て、いつまでも組織にしがみついてるなんてナンセンス!と言わんばかりに独立開業を薦められる。もちろん、フリーランスマインドというか、自分の手で稼ぐってことは大事だ。けど、独立礼賛な感じはちょっとなぁ、、、と思っていたのです。


そして、独立したとする。多くの場合は個人事業主として活動をする。法人を立ち上げる人もいる。けど、なんていうのかなー、その先が見えなくて、もやっとしていたのです。


法人化する、ということは雇用が発生する。もちろん1人でも法人は作れるけれど、仲間がいて、組織ができる、継承していく。それこそが法人の醍醐味なんじゃないかと思うのですよ。(これまた偏見、バイアスかかってるかも、だけど)


この、雇用して拡大する、ってところまで考えて独立、起業する人ってどのくらいいるんだろうな?っていうのが長年の疑問でした。どのくらいまで拡大するのか(人と金の両面で)、そして拡大した先の継承はどう考えているんだろうな、っていうのが素朴な疑問でした。ある程度の年齢になって一人で立ち上げて、一人で運営している会社って、その人が引退(仕事を辞める)=会社をたたむ、ってことなのかしら?と。継承していくこと、続いていくことも企業の役割だと思っているので、なんだかちょっともやっとしていたのです。


でも、今回のゲストのスハラさんは違った。もともと商売(自分で何かやりたくて)をしたくて会計士になり、起業を目的にしていたから、どんなネタで起業するのか、起業するにあたって足りない力は何か?を客観的に見極めながら転職して、起業した。
そして、起業した会社をどんどん大きくして、ついには上場まで。そしてご自身は、完全に後進に引継ぎ、別の会社のCFOとなる。CFOになったのも、社員に「こんなキャリアがある」という背中を見せる意味合いもあったとか。すげー。


みんながみんな、上場するような会社を立ち上げなくてもいいし、小さく事業を展開していくのだってあり。けど、どうしても独立することがゴール(目的)になってしまって、その先が描けていないような気がする。いや、ミッションとかビジョンとか、事業としてのやりたいことはあって明確に描けているんだけど、それを動かす組織をどうしていくか?まで考えがが至らないというか、別次元のもの、として捉えているように思う。よしんば上場が目標、といったように規模を追求していったとしても、継承までは視野に入れてないケースが多いんじゃないかしら。


企業経営をしていると継承は切実。これから先どんどんと少子高齢化が進んで働き手が少なくなってくるから、継承はほんとに切実。立ち上げるのは勢いでできても、続けていくこと、引き継いでいくこと、は本当に大変だし、難しい。それをやり遂げてる人がいる、ってことに気づいて、これまで会社を大きくしようだなんて1ミリも思ってなかったけど(継承は結構切実に考えてたけど)、心を入れ替えようかしら?と1ミリくらい思っている。
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