わくわく記録帳

一日に見聞きすることをすべて記録すると文庫24冊になるらしい。
そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

教科書なんてどこにもないんだもん

2009-06-17 23:47:10 | カイシャ・シゴト
2週間くらい前の話になりますが、以前一緒に仕事をしていたぢょしと銀座でお食事。
彼女はあたしよりもひとまわり以上も年下ですが、とってもしっかりしていて、美人で気の強いところがあたしは大好きです


あたしの会社には親会社の経理部の機能がそっくりそのままあって、そのセクションには親会社からの出向者が常駐しています。彼女もその一人。
新卒で親会社に入ったとってもクレバーな子。もともと経済学を専攻していたり、カイシャに入ってからも会計の勉強(アメリカ版の会計士の勉強とかね。)をしている。親会社に入ってくる人たちって営業や編集をやりたくて入ってきているんだけど、その中では異色でした。


彼女とは、委託料設定のスキームを作ったり、収支計画のフレームを作ったりと、なかなか神経質な仕事を一緒にしていました。
彼女とあたしとでフレーム作って、えらい人にプレゼンして、決まったことが、なぜか次の決算の時には「なんでこうなんだっけ?」と前回のおさらいから入る・・・っていう「おっちゃん、決まったことは忘れんなよ、議事録も覚えも送ってるだろ」という連続でした。
お互いに担当外れた(異動になった)ので「お疲れ様会しましょうね」と言い続けてやっと実現。


彼女は、今、結婚情報誌の編集をやっています。
分不相応の仕事をさせる、がモットーの親会社らしく、いきなり「○ページの担当な、明日までにページ割とレイアウト案考えてきて」とオーダーされることから仕事が始まったそうです。
研修?OJT?何それ? 習うより慣れろを実践してますね。


経理から編集って、天と地ほど職種違うのに、異動させちゃうカイシャもすごいなぁと思うけど、それにちゃんとついていってる彼女もすごいなぁと思います。
もともと経理や財務がやりたくて入ってきていて、編集なんてぜんぜん興味もないし、ましてやファッション誌、女性誌も興味ないって言う彼女ですが、勉強家な彼女らしく、日常の中の些細なことも全部仕事につなげて吸収しようとしてます。


早く帰れる日は本屋でファッション誌を軒並み立ち読み(最近のソファに座って読める本屋は常連だそうですわ。)してるって言ってました。ぜんぜん興味ないし、記事がおもしろい、とは思わないんだけど、ページ構成とか、レイアウトとか、取り上げられてる小物とか、1冊通したときのコンセプトって何かな?を考えたりしながら読んでるって。
あたしも、販促や企画やってたときにはそういう読み方してたなぁ、でも誰に教わったでもなく、そういう読み方するのって、そこまで勉強しようと思うのってなんで?と聞いてみたら


会計はたくさん教科書あるじゃないですか?
でも、こういうファッションやセンス、イメージの世界のことは教科書がないから、教科書っぽいものを教科書にしていくしかないんです。


すごい


あたしが彼女くらいの年齢のとき、そんなことを考えていただろうか?


そして、彼女はこうも言っていた。


女性誌を読んでいると言葉の表現とか、小物の使い方とか特徴がわかる、そして、それを自分なりの言葉にしないと、ライターさんやカメラマンに伝えることはできない、もとより企画書を出すとき、上司にプレゼンするときにも同じ
感覚では伝えられない


そうなんだよね~。
あたしたちは天才クリエイターじゃないから、理屈で考えて、理屈で一本筋が通ったものを作らないとコンセプトが伝わらないのだ。天才はそんなことしなくても感性で撮った写真、感性で考えた言葉で最初から最後まで一本筋が通ったものが作れるけれど。
それが天才とフツウの人の違いなのだよ。


今、学校やそのほかの場所で出会って刺激を受ける人ってどちらかというと同年代から年上世代の人が多いけれど、こういう年下の人から受ける刺激はホントにピリリと来ます。
負けられないぞ、というのとも違う、焦り・・・それに似てるかな、でももうちょっと嬉しい気持ち。


いいね、年下のおともだち 特にぢょし
彼女が新しい仕事でもいろんなことを発見して、もっともっと輝くことを期待してます
コメント (4)
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