わくわく記録帳

一日に見聞きすることをすべて記録すると文庫24冊になるらしい。
そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

自由にできる範囲

2008-05-14 23:37:17 | ライブ・イベント
ほぼ日の就職論から派生したイベント「はたらきたいの哲学と実学」に行ってきました。


600人収容の日経ホール。倍率はどのくらいだったのかな?
1000円とは思えない濃密で珠玉のコトバをたくさん聴けたトークイベント。
(どーでもいい話ですけどね、このイベント、社会人は1000円、学生は無料。あたし、いちおー学生なんで、厚かましくも受付で「働きながら大学院に通っているのですが、社会人と学生のどちらで受付すればいいですか?(ただでいいよね、の期待を込めて)」と訊いたところ、「社会人の受付でよいと思います。」とあっさり



はたらくってことはどんなことなのか、就職するってことと、働くってことはイコールなのか?そんなテーマのトークイベント。
今の採用雇用環境の話から、学生の就職事情、そして働く、ということについてパネラーが話を展開する。


最近の若い人たちは就職してもすぐに辞める、といわれているけれど、その理由が『いまの仕事では成長できない』ということ。
それを受けてイトイさんが
「夢とか成長とか大上段に構えることをあまりしてこなかった。来た球を打つってことをしていた。
誰かこんなことやればいいのに・・・って思ったことが自分に戻ってくるってことが多くて、それをひとつずつやってきただけ。」
とおっしゃっていた。


最近、学校でも会社でも「目標に向かって、ゴールを描いて進め」ということを強要されがちだけど、でも目の前にあることを一つずつ、丁寧にこなしていくと「天職」や「やりたいこと」が見つかる。
そんなようなことをパネラーの皆さんは表現方法は違えど一様に語っていた。


うん、これって真実だと思う。
天職、やりたいこと、なんて、働く前にはわからないし、会社も入ってみないとわからない。
でも目の前のことをちゃんとできる人、当たり前のことがちゃんとできる、自分のできることをちゃんとやる、こういう一見地味でつまんないような取り組みをしていくと、それがスキルになるんだろうなぁ。


最近、よく目にする「ワークライフバランス」。言うなれば「仕事とプライベートを分ける」ってこと。
渋谷和宏さんという日経BP社の方(この方は小説もいくつか書かれているそうです。)がおっしゃっていたコトバ。


「自分は手帳の3割は空白にするようにしていた。その「遊び」の時間があったから、小説を書くきっかけを得た。
仕事とプライベート、ときっちり分けるのではなく、相互に連鎖するものだから、プライベートの出来事が仕事へのヒントになることもあるし、仕事で出会った人と本当に打ち解けて仲良くなるってこともある。
もっと余裕をもって、ゆとりを持って仕事をしてもいいんじゃない?」


5年前のあたしは仕事が9割の生活だった。プライベートも仕事の延長で、仕事に役に立つかな?って視点ばっかり。
でも今は全部が連鎖している感じがする。
大学院に行くのも、ライブに行くのも、本を読むのも、ヨガやジムに通うのも、節約するのも、こうやってブログ書くのも。
何かに全力で打ち込むっていうのもステキだし、そういう時期があったからこそ、今のなんでも観てやろう、なんでもやってやろう、という自分がいるんだろうけど、でも、ストイックにそれだけ、というふうにはなりたくない。
だから大学院の勉強が大変なのは承知しているけれど、だからと言って、生活の大半を『勉強』に捧げちゃうのはイヤだなぁ。今まで通りライブにも行っちゃうし、ヨガにも、デートだってしたいぞ。


話がそれました


最後にイトイさんが言っていたコトバ。


コドモには自由がない。制約の中で暮らしている
でも、オトナになると自分で全部決められる。
仕事は一見、不自由に思えるけれど、自由にできる範囲は少しずつ増えていく。


同感。
あたしは30代になって、やっと自分の意思で全部行動できるようになった。
それまでも自由だったんだろうけど、意思はなくって流されてた。
だから、今の自分で決めて自分でやる、っていう生活がとても心地よくって刺激的。


仕事もそう。
サラリーマンだって、プロセスは自由に自分で設計できる。


自由にできる範囲を広げる努力をしていきたい。
そして、どんなところにいても自由にできる範囲を広げることはできるんだよってことを伝えていきたい。

コメント (3)
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